文:ラリーズ編集部
<ドイツブンデスリーガプレーオフ 4月3日>
2020-2021シーズンのドイツブンデスリーガプレーオフが開催され、ボルシア・デュッセルドルフがグリュンヴェッターズバッハにマッチカウント3-0で勝利し、ファイナル進出を決定させた。
>>デュッセルドルフ先勝 ファイナル進出へ王手<卓球・ドイツブンデスリーガプレーオフ>
ブンデスリーガプレーオフ ルール
ドイツブンデスリーガプレーオフにはレギュラーシーズン上位4クラブが出場権を与えられ、シーズン1位と4位、2位と3位のクラブがそれぞれ対戦し、勝利した2クラブが年間王者をかけたファイナルへと進出し、年間王者を決める。
今シーズンのプレーオフ進出クラブはボルシア・デュッセルドルフ(シーズン1位)、ザールブリュッケン(シーズン2位)、オクセンハウゼン(シーズン3位)、グリュンヴェッターズバッハ(シーズン4位)の4クラブ。そして、ファイナルへの出場は、プレーオフの3試合で先に2勝を挙げることが条件となっている。
第1マッチ アントン・ケルベリ vs 邱党
第1マッチには、デュッセルドルフからはアントン・ケルベリ(スウェーデン)、グリュンヴェッターズバッハからは邱党(キュウダン・ドイツ)が出場し、プレーオフ第1戦と同カードとなった。
写真:アントン・ケルベリ(スウェーデン)/提供:ittfworld
第1戦ではフルゲームの末にケルベリが勝利を収めており、邱党としてはリベンジを果たしたいところだったが、第1ゲームを21-19という大熱戦の末、ケルベリが先取。さらに、第2ゲームもデュースまでもつれ込むが、ここもケルベリが勝負強さを見せて奪取する。後がなくなった邱党は、得意のフォアハンドを活かして第3ゲームこそなんとか取るが、第4ゲームは両ハンド攻撃でポイントを重ねたケルベリに軍配。ゲームカウント3-1でケルベリが貴重な1勝を挙げた。
第2マッチ クリスチャン・カールソン vs 王熹
第2マッチには、デュッセルドルフからはクリスチャン・カールソン(スウェーデン)、グリュンヴェッターズバッハからは王熹(ワンシ・中国)が出場した。
写真:クリスチャン・カールソン/提供:ittfworld
この試合、カットマンである王熹に対して、カールソンは王熹のフォアにドライブを集めて、王熹のドライブミスを誘う戦術を展開した。そして、その作戦がハマり、カールソンが先に2ゲームを奪う。
しかし、第3ゲームからは、王熹の変化カットがカールソンに効き始め、王熹が2ゲームを取り返す。第1マッチを落としているグリュンヴェッターズバッハとしては、是が非でも勝利したいところだったが、最終第5ゲームは序盤に6-0までリードを広げたカールソンがそのままの勢いで勝利。マッチカウント2-0で、デュッセルドルフがファイナル進出に王手をかけた。
第3マッチ ティモ・ボル vs デニ・コズル
第3マッチには、デュッセルドルフからはティモ・ボル(ドイツ)、グリュンヴェッターズバッハからはデニ・コズル(スロバキア)が出場した。
写真:ティモ・ボル/提供:ittfworld
負ければ敗退が決まるコズルはボル相手に、序盤から積極的な攻めを見せる。しかし、あと1歩のところでのミスやボルのカウンターに苦しめられ、12-10で第1ゲームはボルが奪取する。すると、第2ゲーム以降は質の高いサーブでボルがポイントを重ね、焦ったコズルが自身のサーブ時に攻め急いでミスをする、という悪循環にハマってしまう。ボルは第2ゲームも落ち着いて勝利し、第3ゲームも最後はコースを狙ったブロックでコズルのミスを誘い、ゲームセット。デュッセルドルフがファイナル進出を決定させた。
2020-2021シーズン ドイツブンデスリーガプレーオフ結果
ボルシア・デュッセルドルフ 3-0 グリュンヴェッターズバッハ
〇アントン・ケルベリ 3-1 邱党
〇クリスチャン・カールソン 3-2 王熹
〇ティモ・ボル 3-0 デニ・コズル
森薗政崇インタビュー
写真:森薗政崇(BOBSON)/撮影:伊藤圭
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