文:ラリーズ編集部
<東京五輪卓球競技 7月24日~8月6日 場所:東京体育館>
28日、東京五輪の卓球競技は五日目を迎え、男女シングルスの準々決勝が実施。伊藤美誠(スターツ)がストレート勝利で、準決勝進出を決めた。
伊藤が日本勢唯一の4強進出
女子シングルス準々決勝には、伊藤美誠と石川佳純(全農)が出場した。
写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ITTF
伊藤は、田志希(チョンジヒ、韓国)と対戦。田志希は、今大会は混合ダブルス、シングルス、団体の全種目に出場する韓国代表のエース。難しい戦いとなるかと思われたが、序盤から伊藤が圧倒的な力を見せつけ、完封勝利で4強進出を決めた。
写真:石川佳純(全農)/提供:ITTF
対する石川は、于梦雨(ユモンユ・シンガポール)と対戦。勝利すれば悲願のシングルスのメダルが大きく近づく試合だったが、第2ゲームからの于梦雨の猛攻を止めることができず、ゲームカウント1-4で敗戦を喫した。
また、男子シングルス準々決勝では、馬龍(マロン・中国)や樊振東(ファンジェンドン・中国)など実力者が順当に勝ち上がった。
写真:林昀儒(リンインジュ)/提供:ITTF
27日の試合で張本智和(木下グループ)に勝利し、大きな注目を集めていたダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)は、混合ダブルス銅メダルの林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)と対戦。再び熱い試合になると思われたが、林昀儒が得意のサービスでゲームを支配し、ヨルジッチに何もさせないまま完封勝利を収めた。
29日見どころ
女子シングルス準決勝では、伊藤美誠が孫穎莎と激突する。
写真:孫穎莎(スンイーシャ)/提供:ITTF
同年代の二人は、これまで国際大会で何度も対戦してきた。直近の対戦は、昨年11月に行われたワールドカップで、そのときは孫穎莎がゲームカウント4-2で勝利を収めている。五輪二つ目の金メダルを狙う伊藤にとって、この準決勝は最大の壁となるだろう。
写真:馬龍(マロン)/提供:ITTF
また、男子シングルスでは、馬龍vsドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)、樊振東vs林昀儒というカードとなった。2008年の北京五輪から、3大会連続で決勝戦は中国勢対決となっている男子シングルス。林昀儒とオフチャロフは、その歴史にピリオドを打つことができるのか。それとも、リオ五輪王者の馬龍が2大会連続での決勝進出を決めるのか。
29日試合組み合わせ
11:00~ 女子シングルス準決勝
陳夢(チェンムン・中国) – 于梦雨
12:00~ 女子シングルス準決勝
伊藤美誠 – 孫穎莎
15:00~ 男子シングルス準決勝
樊振東 – 林昀儒
16:00~ 男子シングルス準決勝
ドミトリ・オフチャロフ – 馬龍
20:00~ 女子シングルス3位決定戦
女子シングルス準決勝の敗者1 – 女子シングルス準決勝の敗者2
21:00~ 女子シングルス決勝
女子シングルス準決勝の勝者1 – 女子シングルス準決勝の勝者2