中国代表、五輪以来の国際大会へ 愛工大勢も参戦し上位狙う<WTTコンテンダーラシュコ見どころ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:木造勇人(写真左)・田中佑汰(愛知工業大学)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 中国代表、五輪以来の国際大会へ 愛工大勢も参戦し上位狙う<WTTコンテンダーラシュコ見どころ>

2021.11.01

文:ラリーズ編集部

<WTTコンテンダー ラシュコ大会 日時:11月1日~7日 場所:スロベニア・ラシュコ>

11月1日より、スロベニア・ラシュコにてWTTコンテンダー・ラシュコ大会が幕を開ける。東京五輪以来の国際大会出場となる中国代表や、日本代表の活躍に期待がかかる。

WTT(World Table Tennis)とは

ITTF(国際卓球連盟)が新たにスタートさせた、卓球の国際大会の新シリーズのこと。

これまで開催していたITTFワールドツアーを廃し、新たに、五輪・世界選手権に並ぶ最上級カテゴリーの大会として、グランドスマッシュを位置づける。その他に「カップファイナル」、「チャンピオン」、「スターコンテンダー」、「コンテンダー」などのカテゴリー別大会が開催される。


図:WTT概要/作成:ラリーズ編集部

今大会は日本から男子代表のみ参加している。男子シングルスで神巧也(T.T彩たま)、田中佑汰(愛知工業大)、木造勇人(愛知工業大)、篠塚大登(愛工大名電高)、松島輝空(JOCエリートアカデミー/星槎)、谷垣佑真(愛工大名電高)の6名、男子ダブルスで田中/木造ペアと、篠塚/谷垣ペアの2組が出場する。

男子シングルス見どころ


写真:王楚欽/提供:ittfworld

今大会には中国代表選手も参戦する。男子シングルスには世界選手権代表の林高遠(リンガオユエン)、王楚欽(ワンチューチン)、梁靖崑(リャンジンクン)の3名が本戦から、周启豪(ジョウチーホウ)が予選から出場し、国際大会での優勝を狙う。


写真:ティアゴ・アポロニア/提供:ittfworld

他にも、クアドリ・アルナ(ナイジェリア)やサティアン・グナナセカラン(インド)、ティアゴ・アポロニア(ポルトガル)と各国の主力選手が集ってきている。立ちはだかる中国の壁を崩すことはできるか。


写真:篠塚大登(愛工大名電)/提供:WTT

そして、日本代表から神以外は全員予選からの出場となる。世界ユース代表の篠塚や松島は、ここで1つでも多く勝利し世界ユース選手権本番に向けていいスタートを切りたい。まずは松島が、男子シングルスで日本代表の初陣を飾る。

女子シングルス見どころ


写真:王藝迪(ワンイーディ・中国)/提供:ittfworld

女子シングルスでは、中国代表の王藝迪(ワンイーディ・中国)が第1シード、劉煒珊(リュウウェイシャン・中国)も本戦からのスタートとなる。劉煒珊は2020年のWTTマカオでは徐孝元(ソヒョウォン・韓国)に勝利しているほか、2016年の世界ジュニアでは女子団体決勝で伊藤美誠(スターツ)と試合して、敗れたはしたもののフルゲームまで追いつめている。

中国国内で期待の若手として注目されている劉が制すのか。


写真:ベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)/提供:ittfworld

ほかには、アドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)やベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)、倪夏蓮(ニーシャーリエン・ルクセンブルク)など国際大会で上位に進出している選手が今大会出場し、中国の牙城を崩しての優勝を狙う。

男子ダブルス見どころ


写真:王楚欽/梁靖崑(中国)ペア/提供:ittfworld

男子ダブルスの第1シードには、王楚欽/梁靖崑(中国)ペアが登録されている。この2名がダブルスを組むことは少ないが、シングルスでの成績はともに申し分なく今大会ではシングルスと合わせて2冠を目指す。また、予選には林高遠/周启豪ペアも出場し、予選通過からの優勝を狙う。


写真:木造勇人/田中佑汰/撮影:ラリーズ編集部

日本代表からは、田中/木造の愛工大ペアと、篠塚/谷垣の愛工大名電ペアの2組が登場する。特に篠塚/谷垣ペアは初戦で林高遠/周启豪ペアと対戦することとなった。


写真:篠塚大登/谷垣佑真ペア(愛工大名電)/撮影:ラリーズ編集部

日本国内で高い実力を誇る2ペアが予選を通過して、エリック・ジョウチー/ビトル・イシイ(ブラジル)ペアや、アルベルト・ミーノ(エクアドル)/ベネディクト・デューダ(ドイツ)ペア、そして中国のペアが集まる本戦で優勝をつかむことができるのか。

女子ダブルス見どころ


写真:アドリアーナ・ディアスとメラニー・ディアス(プエルトリコ)/提供:WTT

女子ダブルスの第1シードには、過去のWTT大会でも上位に進出している曾尖(ゼンジャン)/リン・イエ(シンガポール)ペアが登録されている。また、第4シードにはアドリアーナ・ディアスとメラニー・ディアス(プエルトリコ)の姉妹ペアが登録されていて、ハイレベルな戦いが予想される。


写真:王藝迪(ワンイーディー)と劉煒珊(リュウウェイシャン・中国)/提供:ittfworld

さらに、予選には王藝迪と劉煒珊のペアも参戦し、予選通過と本戦出場からの優勝を目指す。

混合ダブルス見どころ


写真:サティアン・グナナセカラン/マニカ・バトラ(インド)ペア/提供:WTT

混合ダブルスの第1シードは、ともにシングルスで国際大会上位に進出するサティアン・グナナセカラン/マニカ・バトラ(インド)ペアだ。第4シードのTHAKKAR Manav Vikash/KAMATH Archana Girish(インド)ペアと合わせて、混合ダブルスの制覇に挑む。


写真:王楚欽(ワンチューチン)/王藝迪(ワンイーディー・中国)ペア/提供:ittfworld

中国代表は、王楚欽/王藝迪ペアと梁靖崑/劉煒珊ペアの2組がともにノーシードからスタートする。男女ともに3冠を目指す選手や、中国代表が全種目を制覇することができるのか見物だ。

1日 日本代表試合予定

男子ダブルス予選1回戦

篠塚大登/谷垣佑真 – 林高遠/周启豪(中国)
木造勇人/田中佑汰 – CHOI Deokhwa(韓国)/Benedek OLAH(フィンランド)

男子シングルス予選1回戦

松島輝空 – SRIRAM Sushmit(インド)

日本代表参加選手

男子シングルス

神巧也(T.T彩たま)
田中佑汰(愛知工業大)
木造勇人(愛知工業大)
篠塚大登(愛工大名電高)
松島輝空(JOCエリートアカデミー/星槎)
谷垣佑真(愛工大名電高)

男子ダブルス

田中佑汰/木造勇人
篠塚大登/谷垣佑真

木造勇人インタビュー(2019年9月公開)


写真:木造勇人/撮影:伊藤圭

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