文:ラリーズ編集部
<卓球・WTTシンガポールスマッシュ2022 日時:3月7日~20日 場所:シンガポール>
11日、WTT最高峰の大会「グランドスマッシュ」のシンガポール大会の本戦は初日を迎えた。
11日総括
写真:戸上隼輔(明治大)/提供:WTT
男子シングルス1回戦には戸上隼輔(明治大)が登場。ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)との試合は、ゲームカウント2-1で戸上がリードするも、ヨルジッチが世界ランク12位の力を見せ2ゲーム連取した。戸上は1回戦で姿を消した。
写真:ジョアン・ジェラルド(ポルトガル)/提供:WTT
また、ジョアン・ジェラルド(ポルトガル)が世界ランキング3位のウーゴ・カルデラノ(ブラジル)を3-2で破る金星を挙げ、2回戦へと進んだ。2回戦ではクリスチャン・カールソン(スウェーデン)と対戦する。
写真:早田ひな(日本生命)/提供:WTT
女子シングルス1回戦では早田ひな(日本生命)がデヌッテ・サラウ(ルクセンブルク)と対戦。取って取られてを繰り返すシーソーゲームは最終ゲームまでもつれ込んだが、早田が流れをものにして勝利し、2回戦進出を決めた。
12日には、全種目で1回戦が行われる。
男子シングルス見どころ
写真:宇田幸矢(明治大学)/撮影:ラリーズ編集部
男子シングルス初戦には宇田幸矢(明治大)が登場する。相手は予選を勝ち抜いてきた廖振珽(リョウシンテイ・チャイニーズタイペイ)だ。予選では何鈞傑(フージェンジェ・中国香港)に勝利を挙げているが、宇田は難敵にどのようなプレーを繰り広げるのか。
写真:張本智和(木下グループ)/提供:WTT
張本智和(木下グループ)、森薗政崇(BOBSON)も初戦を迎える。強敵ひしめく男子シングルスで1人でも多く日本代表が勝ち進めるかどうか注目だ。
女子シングルス見どころ
写真:加藤美優(日本ペイントマレッツ)/撮影:ラリーズ編集部
加藤美優(日本ペイントマレッツ)は初戦で鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)と対戦する。パワーのある両ハンドを武器とする鄭怡静に、加藤の持ち味であるラリーの粘り強さを見せつけられるか。
写真:平野美宇(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
平野美宇(日本生命)は予選を突破してきたヤン・シャオシン(モナコ)との対戦となる。ヤンは先日のWTTコンテンダー・マスカット大会でベスト4に入り、今勢いに乗っている。平野の高速両ハンドがヤンの勢いを止めることはできるのか注目だ。
写真:石川佳純(全農)/撮影:ラリーズ編集部
伊藤美誠(スターツ)、石川佳純(全農)、佐藤瞳(ミキハウス)も初戦を迎える。早田が2回戦進出を決めたが、全員2回戦へと駒を進められるか。
ダブルス見どころ
写真:アントン・ケルベリ/トルルス・モーレゴード(ともにスウェーデン)ペア/提供:WTT
男子ダブルス1回戦ではアントン・ケルベリ/トルルス・モーレゴード(ともにスウェーデン)ペアが登場する。ジョアン・ジェラルド(ポルトガル)/イブラヒマ・ディアウ(セネガル)ペアとの対戦となるがどちらが勝利して2回戦へと進むか。
写真:王楚欽(ワンチューチン)/孫穎莎(スンイーシャ・中国)ペア/提供:WTT
女子ダブルスでは崔孝珠(チェヒョジュ)/リー・ジオン(ともに韓国)ペアが国際ペアと対戦するほか、混合ダブルスでは王楚欽(ワンチューチン)/孫穎莎(スンイーシャ・中国)ペアがエジプトのペアと対戦する。彼らの勝ち上がりも目が離せない。
11日 日本選手結果
男子シングルス1回戦
戸上隼輔(明治大) 2-3 ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)〇
14-12/7-11/11-9/8-11/9-11
女子シングルス1回戦
〇早田ひな(日本生命) 3-2 デヌッテ・サラウ(ルクセンブルク)
11-4/9-11/11-9/7-11/11-1
12日 日本選手試合予定
男子シングルス1回戦
森薗政崇(BOBSON) – ワン・ヤン(スロバキア)
張本智和(木下グループ) – カナック・ジャー(アメリカ)
宇田幸矢(明治大) – 廖振珽(チャイニーズタイペイ)
女子シングルス1回戦
平野美宇(日本生命) – ヤン・シャオシン(モナコ)
伊藤美誠(スターツ) – ハン・イン(ドイツ)
石川佳純(全農) – チャン・リリー(アメリカ)
加藤美優(日本ペイントマレッツ) – 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
佐藤瞳(ミキハウス) – 陳夢(中国)
WTT(World Table Tennis)とは
WTTとは、ITTF(国際卓球連盟)が新たにスタートさせた、卓球の国際大会の新シリーズのこと。
WTTでは、これまで開催していたITTFワールドツアーを廃し、新たに「グランドスマッシュ」を五輪・世界選手権に並ぶ最上級カテゴリーの大会として位置づける。その他に「カップファイナル」、「チャンピオン」、「スターコンテンダー」、「コンテンダー」などのカテゴリー別大会が開催される。
図:WTT概要/作成:ラリーズ編集部
今大会は最上級カテゴリーである「グランドスマッシュ」となる。日本代表からは、男子は張本智和(木下グループ)、戸上隼輔(明治大)、宇田幸矢(明治大)、森薗政崇(BOBSON)が、女子は伊藤美誠(スターツ)、石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)、早田ひな(日本生命)、加藤美優(日本ペイントマレッツ)、佐藤瞳(ミキハウス)が本戦に参戦する。
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