デュッセルドルフがシーズン1位に 田中佑汰は個人で勝ち越し<卓球・ドイツブンデスリーガ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:田中佑汰(愛知工業大)/提供:WTT

大会報道 デュッセルドルフがシーズン1位に 田中佑汰は個人で勝ち越し<卓球・ドイツブンデスリーガ>

2022.04.26

文:ラリーズ編集部

<卓球・ドイツブンデスリーガ2021-2022シーズン>

4月13日、ドイツブンデスリーガ2021-2022シーズンの最終節が行われ、各クラブのレギュラーシーズン最終順位が確定。20勝2敗をの成績を残したボルシア・デュッセルドルフが、レギュラーシーズン1位に輝いた。

2季連続でシーズン1位

2021-2022シーズンでレギュラーシーズン1位に輝いたボルシア・デュッセルドルフは、過去に坂本竜介氏や水谷隼氏がプレーしたブンデスリーガの名門クラブ。現在はティモ・ボル(ドイツ)、邱党(キュウダン・ドイツ)、アントン・ケルベリ(スウェーデン)ら、世界トップで活躍する選手が所属している。


写真:アントン・ケルベリ(スウェーデン)/提供:WTT

そんなデュッセルドルフのシーズン1位に大きく貢献したのが、東京五輪スウェーデン代表のアントン・ケルベリだ。昨シーズンのブンデスリーガで個人勝率ランキング1位に輝いたケルベリは今シーズンも開幕から好調を維持し、最終的に個人25勝2敗の成績
で2年連続の勝率ランキング1位に輝いた。

他にも、邱党は14勝、ボルは11勝と、デュッセルドルフはシーズンを通して安定した成績を残し、文句なしのレギュラーシーズン1位に輝いた。5月8日から始まるプレーオフでは、昨シーズンの雪辱を晴らして優勝を掴み取れるか注目だ。

東京五輪銀メダリストが活躍

レギュラーシーズン2位にはザールブリュッケンが入った。昨シーズンのプレーオフを制して年間王者に輝いたザールブリュッケンもデュッセルドルフと並ぶ名門クラブで、来シーズンより神巧也(ティラミッシモ)の加入が発表されたことでも知られている。


写真:パトリック・フランチスカ(ドイツ)/提供:WTT

そんなザールブリュッケンをけん引したのが、東京五輪男子団体銀メダリストのパトリック・フランチスカ(ドイツ)だ。今シーズン24勝2敗の成績で、個人勝率ランキングではケルベリに次ぐ堂々の2位。昨シーズン同様、チームのエースとして出色の活躍を見せた。


写真:ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)/提供:WTT

また、シーズン15勝を挙げたダルコ・ヨルジッチ(クロアチア)の活躍も見逃せない。東京五輪で張本智和(IMG)を破り、世界ランキングも10位代まで伸ばすなど今シーズン大きく飛躍を遂げたヨルジッチは、プレーオフ2連覇のための大きな戦力となる。

田中佑汰は個人で勝ち越し

今シーズンよりブンデスリーガに参戦した田中佑汰(愛知工業大)はシーズン7勝3敗の成績を挙げ、チームのエースとして活躍した。


写真:田中佑汰(愛知工業大)/提供:WTT

所属するバート・ホンブルクは残念ながら2部降格となってしまったが、田中個人ではマティアス・ファルク(スウェーデン)やダルコ・ヨルジッチ(クロアチア)など、世界トップレベルの選手から勝利を挙げるなど、初年度としては文句なしの好成績を残したと言える。

来シーズンの去就は不透明だが、日本人選手が多数参戦する来シーズンのブンデスリーガでも、田中のプレーが見られることに期待したい。

田中佑汰 ドイツブンデスリーガ2021-2022シーズン結果

通算成績:7勝3敗

田中佑汰 0-3 アルベルト・ミーノ(エクアドル)〇
〇田中佑汰 3-1 マルセロ・アギーレ(パラグアイ)
〇田中佑汰 3-1 マティアス・ファルク(スウェーデン)
〇田中佑汰 3-0 ムン・ファンボー(ドイツ)
〇田中佑汰 3-2 ルーウェン・フィルス(ドイツ)
〇田中佑汰 3-1 ダルコ・ヨルジッチ(クロアチア)
田中佑汰 0-3 パトリック・フランチスカ(ドイツ)〇
田中佑汰 2-3 Irvin BERTRAND(フランス)〇
〇田中佑汰 3-0 Filip ZELJKO(クロアチア)
〇田中佑汰 3-1 バスティアン・シュテガー(ドイツ)

2021-2022シーズン ドイツブンデスリーガ最終順位


写真:ティモ・ボル(ドイツ)/提供:WTT

1位 ボルシア・デュッセルドルフ:20勝2敗 ※プレーオフ進出確定
2位 ザールブリュッケン:17勝5敗 ※プレーオフ進出確定
3位 ミュールハウゼン:15勝7敗 ※プレーオフ進出確定
4位 フルダ・マーバーツェル:13勝9敗 ※プレーオフ進出確定
5位 オクセンハウゼン:13勝9敗
6位 ベルグノイシュタッド:11勝11敗
7位 ノイ・ウルム:11勝11敗
8位 ケーニヒスホーフェン:9勝13敗
9位 ブレーメン:8勝14敗
10位 グリュンヴェッターズバッハ:7勝15敗
11位 グレンツァオ:6勝16敗
12位 バート・ホンブルク:2勝20敗

2021-2022シーズン ドイツブンデスリーガ個人勝率ランキングTOP10

1位 アントン・ケルベリ(ボルシア・デュッセルドルフ):25勝2敗
2位 パトリック・フランチスカ(ザールブリュッケン):24勝2敗
3位 アレクサンダー・カサン(フルダ・マーバーツェル):20勝5敗
4位 ベネディクト・デューダ(ベルグノイシュタッド):24勝10敗
5位 邱党(ボルシア・デュッセルドルフ):14勝1敗
6位 ティモ・ボル(ボルシア・デュッセルドルフ):11勝11敗
7位 マティアス・ファルク(ブレーメン):22勝13敗
8位 ティアゴ・アポロニア(ノイ・ウルム):16勝7敗
9位 クアドリ・アルナ(フルダ・マーバーツェル):17勝10敗
10位 ダルコ・ヨルジッチ(ザールブリュッケン):15勝9敗

元ブンデスリーガー・森薗政崇インタビュー


写真:森薗政崇(BOBSON)/撮影:伊藤圭

>>森薗政崇流“高校卓球恩返しプロジェクト”始動 「居ても立ってもいられなかった」

>>第1話 「恐怖のオヤジ」1日7時間の練習…森薗政崇「俺は卓球マシーンか!」

>>第2話 森薗政崇、エース水谷との激闘で挙げた64年ぶりの快挙 そして「ゾーン体験」

>>第3話 2年前のトラウマを超えて。卓球森薗・大島ペア、「卓球の閃き」とは