文:ラリーズ編集部
<第19回アジア競技大会卓球競技 日程:9月22日~10月2日 場所:杭州(中国)>
24日、第19回アジア競技大会は3日目を迎え、男女団体の決勝トーナメント1回戦と準々決勝が行われた。
日本男子、イランに苦杯
写真:張本智和(智和企画)/提供:WTT
女子と同じく決勝トーナメントの準々決勝に登場した男子日本は、1回戦でベトナムを破ったイランとの勝負に臨んだ。第1試合では張本智和(智和企画)がニマ・アラミヤン(イラン)と対戦。
写真:ニマ・アラミヤン(イラン)/提供:WTT
ニマ・アラミヤンの強力なYGサービスに手を焼くも、ゲームカウント1-1で迎えた第3ゲームのデュースを張本が制し、流れをつかんだと思われた。しかし、第4ゲームでニマ・アラミヤンが巻き返すと、最終ゲームのデュースもニマ・アラミヤンがつかみ取り、イランが1つ目の白星を獲得した。
写真:戸上隼輔(明治大学)/提供:森田直樹/アフロスポーツ
続く第2試合では戸上隼輔(明治大)が、珍しいバックハンド主戦型で多彩なサービスを持つノシャド・アラミヤン(イラン)と対戦。
独特の戦型に苦しみ、ゲームカウント1-2と劣勢の中、第4ゲームのデュースを戸上が制す。しかし、戸上の追い上げも一歩届かず、最終ゲームはノシャド・アラミヤンが制した。
写真:ノシャド・アラミヤン(イラン)/提供:WTT
後がない男子日本は、第3試合で吉村真晴(TEAM MAHARU)が登場。アミ・ホセイン・ホダエイ(イラン)相手に得意のサービスから得点を重ね、先制点を挙げる。しかし第2ゲームからホダエイのパワーのある攻撃がさく裂。第3ゲームでもホダエイの勢いは止まらずリードを広げる。
写真:吉村真晴(TEAM MAHARU)/提供:WTT
吉村も連続得点で9-10まで迫るが、ホダエイが逃げ切り、ゲームカウント1-2となった。しかし、第4ゲームから吉村がホダエイの逆を突く攻撃でリードを広げていく。ホダエイも食らいつくが、吉村が制し勝負は最終ゲームに委ねられた。
写真:アミ・ホセイン・ホダエイ(イラン)/提供:WTT
一進一退の攻防は8-8まで続いたが吉村が2点を連取し10-8とマッチポイントを握る。しかしホダエイも粘りデュースに突入。
イランの“ジャイアントキリング”を期待する会場はイランを後押しする大声援を送る。そして最後はホダエイの攻撃に対し、吉村のバックハンドのボールがオーバーし万事休す。日本男子は準々決勝敗退となった。
気迫と粘り強いプレーを見せたイランは、25日の準決勝では韓国と対戦する。
日本男子団体決勝トーナメント準々決勝
日本 0-3 イラン
張本智和(智和企画) 2-3 ニマ・アラミヤン〇
戸上隼輔(明治大) 2-3 ノシャド・アラミヤン〇
吉村真晴(TEAM MAHARU) 2-3 アミ・ホセイン・ホダエイ
張本智和(智和企画) – ノシャド・アラミヤン
戸上隼輔(明治大) – ニマ・アラミヤン
25日見どころ
写真:徐孝元(ソヒョウォン・韓国)/提供:WTT
女子団体の準決勝に進んだ日本は、韓国と対戦する。韓国は準々決勝で中国香港と対戦し、申裕斌(シンユビン・韓国)、田志希(チョンジヒ・韓国)、そしてカット主戦型の徐孝元(ソヒョウォン・韓国)の3名を中心に勝利を挙げてきている。
写真:陳夢(チェンムン・中国)/提供:WTT
どの選手も日本勢を苦しめてきた強敵ではあるが、女子日本は韓国を破って決勝進出となるか。また、男女ともに中国は着実に準決勝まで進み、特に女子はここまで1ゲームも落とすことなく勝利を重ねている。タイ相手にも王者の貫禄を見せ、決勝への進出を狙う。
写真:安宰賢(アンジェヒョン)/提供:WTT
男子団体では日本を破ったイランと韓国の試合に注目したい。サービスやパワーのある攻撃で日本勢を苦しめてきたイランに対して、フォアハンドを中心に威力の高い攻撃を量産する韓国の選手たちがどう対応していくのか見物だ。
25日男子団体試合予定
準決勝
中国 – 台湾
韓国 – イラン
25日女子団体試合予定
準決勝
中国 – タイ
韓国 – 日本
日本代表選手出場種目
男子団体
張本智和(智和企画)
吉村真晴(TEAM MAHARU)
戸上隼輔(明治大)
及川瑞基(木下グループ)
松下大星(クローバー歯科カスピッズ)
女子団体
早田ひな(日本生命)
平野美宇(木下グループ)
木原美悠(木下グループ)
長﨑美柚(木下グループ)
張本美和(木下アカデミー)
男子シングルス
張本智和(智和企画)
吉村真晴(TEAM MAHARU)
女子シングルス
早田ひな(日本生命)
平野美宇(木下グループ)
男子ダブルス
吉村真晴(TEAM MAHARU)/戸上隼輔(明治大)
及川瑞基(木下グループ)/松下大星(クローバー歯科カスピッズ)
女子ダブルス
平野美宇/長﨑美柚(木下グループ)
木原美悠(木下グループ)/張本美和(木下アカデミー)
混合ダブルス
張本智和(智和企画)/早田ひな(日本生命)
戸上隼輔(明治大)/木原美悠(木下グループ)