文:ラリーズ編集部
<世界選手権個人の部(世界卓球2021)ヒューストン大会 日時:11月23日~29日 場所:アメリカ・ヒューストン>
現地時間27日、世界選手権は5日目を迎え、混合ダブルス準々決勝に張本智和(木下グループ)/早田ひな(日本生命)ペアが登場。ゲームカウント3-1で勝利し、ベスト4入りを決めた。
試合後、張本が報道陣の質問に答えた。
張本智和コメント
世界選手権でメダルを確定させたことについて
とりあえずはほっとしていますね。今大会の最低限の目標だったので。それでも、ここまで引っ張ってもらった監督だったり、早田選手だったり、森薗選手、お父さん、コーチ陣に感謝しかないです。
異質ラバーの選手と戦うときの工夫
午前中、石田コーチに(マニカ・バトラと)同じラバー・同じラケットで打ってもらって、最初ちょっと苦しんだんですけど、練習終盤は慣れてきて、試合では、練習で準備できたのでいいプレーができたかなと思います。
今日の試合で吹っ切れたか?
調子はまだまだなんですけど、勝つか負けるの2つしかないので、調子云々よりは勝てたことがうれしいですし、内容も完璧かといわれるとそうでもないんですけど、世界選手権に来ている以上結果にこだわっていきたいと思います。
混合ではこれまで上位入賞ペアが多かったが、これに続くことについて
(吉村真晴・石川佳純ペアが)3大会連続でメダルを獲得していることを昨日知って、ちょっとプレッシャーはあったんですけど、早田選手を信じればきっと勝てると思って、早田選手を信じられたので良かったかなと思います。
混合はいつから練習を?
11月の代表合宿が始まってからです。それまでは(早田は)アジア選手権とか大会に出ていて、自分は休養であったり合宿もなかったので、練習としては1か月もしてないぐらいですかね。
今回組んでみて変わっている部分について
まずは安心感がありますね。前までは優勝してもまだ初めてだったので、勢いで勝ってた部分はあったんですけど、今回は落ち着いて自分の半分と早田選手の半分を守ってプレーできているので、そこプラスでお互いアグレッシブな部分で攻めることが確立できていたと思います。
早田選手が成長しているプレーについて
フォアサイドへの飛びつきが素晴らしいと思っていて、自分が立っているところまで急に移動できるというのはすごいフットワーク力ですし、それでストレートへ抜き去ってくれたりもするので、本当にフィジカルも威力も素晴らしいと思います。
混合ダブルスでの自分の役目
自分たちはあまり男子女子で役割分けることを考えてなくて、自分はサーブレシーブでチャンスを作って、次ぎまわってきた人が決めるという感じです。今日はサービスレシーブがあまり良くなかったので、次の試合で早田選手以上に自分が結果を残さなきゃいけないと思います。
国際ペアに対しての意識
格上・格下はそこまで考えてないですし、林高遠選手は本当に強いので、それでも前回勝ったイメージを思い出して、出だしでリードを作っていきたい。もし点差離れてもあきらめずに、何があっても全力でいきたいと思います。
メダル確定させてほっとしている部分はあるか?
ほっとしていますけど、いまだに(男子)ダブルスの悔しさはあって、森薗選手と話してました。1枚よりも2枚、2枚よりも3枚とメダルを取っておきたかったです。
今度からはこういうことが無いよう、練習に取り組んでいきたい(と思います)。
混合ダブルス準々決勝結果
写真:張本智和(木下グループ)/早田ひな(日本生命)ペア/撮影:ラリーズ編集部
〇張本智和/早田ひな 3-1 サティアン・グナナセカラン/マニカ・バトラ(インド)
11-5/11-2/7-11/11-9
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