及川、イラン代表に勝利で代表権獲得 戸上は順位決定トーナメントで代表の座狙う<世界卓球2023アジア大陸予選> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:及川瑞基(木下グループ)/提供:WTT

大会報道 及川、イラン代表に勝利で代表権獲得 戸上は順位決定トーナメントで代表の座狙う<世界卓球2023アジア大陸予選>

2023.01.12

文:ラリーズ編集部

<2023年世界卓球ダーバン大会(個人戦)アジア大陸予選会 日程:1月7日~13日 場所:カタール・ドーハ>

11日、2023年の世界卓球ダーバン大会(個人戦)アジア大陸選考会は5日目を迎え、全種目の順位決定戦が行われた。

及川が男子日本勢4人目の代表権獲得


写真:及川瑞基(木下グループ)/提供:WTT

及川瑞基(木下グループ)は順位決定戦でノシャド・アラミヤン(イラン)と対戦。ゲームカウント1-1から及川がフォアハンドの攻撃を軸に得点を重ね、2ゲームを連取。YGサービスを駆使してノシャド・アラミヤンの攻撃を抑えながら得点につなげていった。

ゲームカウント4-1で勝利した及川は、男子シングルスの代表権を獲得した。


写真:馬龍(マロン・中国)/提供:WTT

一方、戸上隼輔(明治大)は馬龍(マロン・中国)と対戦した。トーナメントで吉村真晴(TEAM MAHARU)に敗れた馬龍であったが、序盤からミスの少ないプレーで戸上のミスを誘う。戸上も打開策を見つけ出そうとするが、3ゲームを連取され窮地に追い込まれた。

しかし、第4ゲームで強烈な両ハンド攻撃を見せた戸上が勢いに乗り2ゲームを連取する。迎えた第6ゲームで互いに譲らぬ攻防が終始続いたが、わずかに馬龍が上回る形で得点を重ね、4-2で馬龍が代表権を獲得した。


写真:陳思羽(チェンズーユ・チャイニーズタイペイ)/提供:WTT

女子シングルスでは、陳思羽(チェンズーユ・チャイニーズタイペイ)や徐孝元(ソヒョウォン・韓国)らが勝利し代表権を掴む。パラナン・オラワン(タイ)は崔孝珠(チェヒョジュ・韓国)相手にフルゲームの激闘を繰り広げ、4-3で勝利しての代表権獲得となった。

ダブルス種目でも、男子のKENZHIGULOV Aidos/KHARKI Iskender(カザフスタン)ペアや女子のZHANG Wanling/ZHOU Jingyi(シンガポール)ペア、混合の林兆恒(リンチャンフン)/NG Wing Lam(中国香港)ペアが勝利を挙げている。

6日目となる12日には全種目で引き続き順位決定戦が行われる。

6日目見どころ


写真:戸上隼輔(明治大)/提供:ITTFWorld

戸上はアルハドラディ・アリ(サウジアラビア)との順位決定戦を迎える。トーナメントで篠塚大登(愛知工業大)が4-0のストレートで勝利した相手だが、戸上も白星を挙げられるか。そして代表権を獲得するため順位決定トーナメントを勝ち抜くことができるか。一戦一戦が見逃せない。


写真:崔孝珠(チェヒョジュ・韓国)/提供:WTT

女子シングルスでは崔孝珠がインドの若手・TENNISON Reeth(インド)と、劉馨尹(リョウシンイン・チャイニーズタイペイ)がWONG Xin Ru(シンガポール)と順位決定戦を戦う。また、ダブルス種目は12日で全試合が終了する。

11日の試合結果と12日の試合予定は以下の通り。

11日試合結果

男子シングルス

〇馬龍(マロン・中国) 4-2 戸上隼輔(明治大)

ハーメット・デサイ(インド) 1-4 林兆恒(リンチャンフン・中国香港)〇

QUEK Izaac(シンガポール) 0-4 廖振珽(リョウシンテイ・チャイニーズタイペイ)〇

ノシャド・アラミヤン(イラン) 1-4 及川瑞基(木下グループ)〇

アルハドラディ・アリ(サウジアラビア) 0-4 アミ・ホセイン・ホダエイ(イラン)〇

〇李尚洙(イサンス・韓国) 4-3 PANG Yew En Koen(シンガポール)

チュウ・ツェユ(シンガポール) 2-4 AHMADIAN Amin(イラン)〇

何鈞傑(フージェンジェ・中国香港) 0-4 SHAH Manush Utpalbhai(インド)〇

女子シングルス

CHITALE Diya Parag(インド) 1-4 リー・ジオン(韓国)〇

〇サウェータブット・ジニパ(タイ) 4-2 TENNISON Reeth(インド)

ZHOU Jingyi(シンガポール) 1-4 陳思羽(チェンズーユ・チャイニーズタイペイ)〇

劉馨尹(リョウシンイン・チャイニーズタイペイ) 3-4 GHOSH Swastika(インド)〇

〇徐孝元(ソヒョウォン・韓国) 4-1 NG Wing Lam(中国香港)

崔孝珠(チェヒョジュ・韓国) 3-4 パラナン・オラワン(タイ)〇

〇ZHU Chengzhu(中国香港) 4-0 WONG Xin Ru(シンガポール)

男子ダブルス

アルハドラディ・アリ/BU SHULAYBI Abdulaziz(サウジアラビア) 1-4 KENZHIGULOV Aidos/KHARKI Iskender(カザフスタン)〇

女子ダブルス

〇GOI Rui Xuan/WONG Xin Ru(シンガポール) 4-3 アナスターシャ・ラブロワ/ROMANOVSKAYA Angelina(カザフスタン)

〇ZHANG Wanling/ZHOU Jingyi(シンガポール) 4-1 AKASHEVA Zauresh/MIRKADIROVA Sarvinoz(カザフスタン)

混合ダブルス

KURMANGALIYEV Alan/MIRKADIROVA Sarvinoz(カザフスタン) 0-4 林兆恒(リンチャンフン)/NG Wing Lam(中国香港)〇

〇RASHED Rashed/ALAALI Maryam(バーレーン) W-L ACHANTA Sharath Kamal/AKULA Sreeja(インド)

12日試合予定

男子シングルス

PANG Yew En Koen(シンガポール) – ノシャド・アラミヤン(イラン)

戸上隼輔(明治大) – アルハドラディ・アリ(サウジアラビア)

QUEK Izaac(シンガポール) – ハーメット・デサイ(インド)

チュウ・ツェユ(シンガポール) – 何鈞傑(フージェンジェ・中国香港)

女子シングルス

NG Wing Lam(中国香港) – CHITALE Diya Parag(インド)

TENNISON Reeth(インド) – 崔孝珠(チェヒョジュ・韓国)

WONG Xin Ru(シンガポール) – 劉馨尹(リョウシンイン・チャイニーズタイペイ)

男子ダブルス

ABDULWAHHAB Mohammed/AL-MOHANNADI Ahmad Khalil(カタール) – KENZHIGULOV Aidos/KHARKI Iskender(カザフスタン)

女子ダブルス

AKASHEVA Zauresh/MIRKADIROVA Sarvinoz(カザフスタン) – アナスターシャ・ラブロワ/ROMANOVSKAYA Angelina(カザフスタン)

ZHANG Wanling/ZHOU Jingyi(シンガポール) – GOI Rui Xuan/WONG Xin Ru(シンガポール)

混合ダブルス

林兆恒(リンチャンフン)/NG Wing Lam(中国香港) – RASHED Rashed/ALAALI Maryam(バーレーン)

及川瑞基のインタビュー動画はこちら

及川瑞基インタビュー(2021年2月公開)


写真:及川瑞基(木下グループ)/撮影:田口沙織

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戸上隼輔インタビュー(2020年1月公開)


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