文:ラリーズ編集部
<東京パラ五輪卓球競技 日時:8月25日~9月3日 場所:東京体育館>
28日、東京パラ五輪の卓球競技は4日目が終了し、日本代表の個人戦の全試合が終了した。知的障害を持つ選手が該当するクラス11の女子シングルスで伊藤槙紀(CTCひなり)が準決勝まで進み、銅メダルを獲得した。
日本代表 個人戦総括
写真:伊藤槙紀/提供:ITTF
28日に行われたクラス11の女子シングルス準決勝に伊藤が登場、フランスのレア・フェルネと対戦した。序盤でレア・フェルネに2ゲームを取られ後がなくなった伊藤は第3ゲームでデュースまでもっていくが、最後は10-12でフェルネが制し、準決勝敗退となった。
写真:伊藤槙紀/提供:ITTF
伊藤はリオ大会からの2大会連続出場となったが、今大会で初のメダル獲得となった。日本勢がパラ五輪卓球競技でメダルを獲得するのは2000年のシドニー大会以来で、クラス11では初のメダルとなった。
写真:浅野俊/提供:ITTF
27日のクラス11男子シングルスの準々決勝には浅野俊(PIA)と竹守彪(TOMAX)が登場した。浅野はペーテル・パーロシュ(ハンガリー)とフルゲームに及ぶ熱戦を繰り広げたが2-3で惜敗、竹守もストレートで敗れ、メダル獲得とはならなかった。
写真:古川佳奈美/提供:ITTF
クラス11で出場、2018年の世界選手権で銅メダルを獲得している古川佳奈美(博多卓球クラブ)は、前回大会王者の王婷莛(ウォンティンティン・中国香港)に予選リーグで勝利するも、1勝1敗で予選通過することは叶わなかった。日本選手の結果は以下の通り。
日本代表 個人戦結果一覧
男子シングルス クラス1-5(車いす)
クラス2 皆見信博(香川光卓友会) 予選リーグ敗退
男子シングルス クラス6-10(立位)
クラス9 岩渕幸洋(協和キリン) 予選リーグ敗退
写真:岩渕幸洋(協和キリン)/提供:ITTF
クラス7 八木克勝(モルガン・スタンレー・グループ) 1回戦敗退
写真:八木克勝(モルガン・スタンレー・グループ)/提供:ITTF
クラス7 井上全悠(山陽学園大学) 予選リーグ敗退
写真:井上全悠(山陽学園大学)/提供:ITTF
男子シングルス クラス11(知的)
浅野俊(PIA) 準々決勝敗退
写真:浅野俊(PIA)/提供:ITTF
加藤耕也(あいおいニッセイ同和損害保険) 予選リーグ敗退
写真:加藤耕也(あいおいニッセイ同和損害保険)/提供:ITTF
竹守彪(TOMAX) 準々決勝敗退
写真:竹守彪(TOMAX)/提供:ITTF
女子シングルス クラス6-10(立位)
クラス8 友野有理(日本体育大学) 予選リーグ敗退
写真:友野有理(日本体育大学)/提供:ITTF
クラス10 竹内望(エントリー) 予選リーグ敗退
写真:竹内望(エントリー)/提供:ITTF
女子シングルス クラス11(知的)
伊藤槙紀(CTCひなり) 第3位
写真:伊藤槙紀(CTCひなり)/提供:ITTF
古川佳奈美(博多卓球クラブ) 予選リーグ敗退
写真:古川佳奈美(博多卓球クラブ)/提供:ITTF
決勝総括
28日までに、以下のクラスで決勝戦が行われ、金メダリストが決定した。
クラス1-2(車いす)女子シングルス優勝 劉静(リュウジン・中国)
写真:劉静(リュウジン・中国)/提供:ITTF
クラス3(車いす)男子シングルス優勝 馮攀峰(フェンパーフェン・中国)
写真:馮攀峰(フェンパーフェン・中国)/提供:ITTF
クラス6(立位)男子シングルス優勝 イアン・サイデンフェルド(アメリカ)
写真:イアン・サイデンフェルド(アメリカ)/提供:ITTF
クラス9(立位)男子シングルス優勝 ロレンス・ドボース(ベルギー)
写真:ロレンス・ドボース(ベルギー)/提供:ITTF
クラス11(知的)女子シングルス優勝 エレナ・プロコフェワ(ロシア)
写真:エレナ・プロコフェワ(ロシア)/提供:ITTF
東京パラ五輪卓球競技とは
東京パラ五輪卓球競技は、男女団体と男子シングルスの4種目行われ、障害の程度によって全11クラスに分けられている。男女ともにクラス1~5が車いすで競技を行い、クラス6~10は立位で行う。また、クラス11は知的障害を持つ選手が出場する。
>>卓球パラリンピックのルールとは?普通の卓球との違いや見どころを解説
デフ卓球アスリート・川﨑瑞恵インタビュー
写真:川﨑瑞恵(SMBC日興証券)/撮影:槌谷昭人