文:ラリーズ編集部
<ノジマTリーグ2019/20シーズン 12月28日(土)宜野湾市立体育館>
28日、ノジマTリーグで岡山リベッツ(以下、岡山)が17歳の新星・趙大成の活躍で、琉球アスティーダ(以下、琉球)をマッチカウント3-2で下し、連敗を脱出した。
森薗政崇、町飛鳥、吉田雅己の青森山田OB軍団に韓国のサウスポー・趙大成(チョデソン)を加えた岡山メンバー。対する琉球は李平(リピン)、陳建安(チェンジェンアン)、荘智淵(チュアンチーユエン)、朱世赫(チュセヒョク)の国際色豊かなメンバーにリオ五輪団体銀メダリストの吉村真晴がオーダーに名を連ね、琉球のホーム・宜野湾市立体育館で熱戦が繰り広げられた。
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岡山がダブルスを制し連敗脱出
写真:岡山はダブルスをものにした/提供:©T.LEAGUE
第1マッチは岡山の森薗/町ペアと琉球の李平/陳建安ペアの対戦となった。第1ゲームを簡単に奪った岡山ペアが第2ゲームも8-4とリードする。ここから琉球が2本連続のロングサーブなど思い切った攻めを見せ、第2ゲームを逆転で奪取する。6-6から始まる勝負の最終ゲームは、7-7からの李平の台上プレーが2本連続ミスで勝負あり。森薗/町の岡山ペアが大事なダブルスを奪取した。
写真:救世主となった趙大成(岡山)/提供:©T.LEAGUE
第2マッチは荘智淵(琉球)と趙大成(岡山)の外国人選手対決に。試合は、ゲームカウント1-1で迎えた第3ゲーム、1-8とリードを許した趙大成が大逆転でゲームを奪い、その勢いのまま勝利を掴み取った。
これでマッチカウント2-0と連敗中の岡山が勝利に王手をかけた。
写真:吉村真晴(琉球)/提供:©T.LEAGUE
第3マッチは吉村(琉球)と吉田(岡山)が相見えた。序盤2ゲームを吉村が得意のサーブを活かして連取する。第3ゲームこそ吉田が意地を見せ取り返すが、ゲームカウント3-1で吉村が勝利し、琉球が1点を返した。
写真:森薗を下した琉球の朱世赫/提供:©T.LEAGUE
第4マッチは39歳のベテランカットマン・朱世赫(琉球)と先日世界選手権代表を勝ち取った森薗(岡山)が対戦した。第1ゲームを森薗が奪うも、朱世赫がそこから見事なゲーム運びを見せる。最後は朱世赫がフリックレシーブで森薗からノータッチ。ゲームカウント3-1で朱世赫が勝利し、試合はビクトリーマッチ(以下、VM)にもつれ込んだ。
VMに登場したのは第3マッチで勝利した吉村(琉球)と第2マッチで勝利した趙大成(岡山)。序盤、サービスエースを2本連続奪うなど吉村がサーブで主導権を握る。吉村4-2リードで岡山側がたまらずタイムアウト。そこから息を吹き返した趙大成が10-6とマッチポイントを握り、最後は11-9で勝利した。
写真:ベンチ一丸となって連敗を脱出した岡山/提供:©T.LEAGUE
試合後、久々の勝利インタビューとなった岡山・白神監督は「今シーズンほんと苦しい戦いが続いていて、1勝の重みを感じている。(趙大成には)感謝しかないです。ありがとうございます」と2勝をあげ救世主となった趙大成に感謝を述べた。
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スコア:琉球アスティーダ 2-3 岡山リベッツ
李平/陳建安 1-2 〇森薗政崇/町飛鳥
5-11/11-8/7-11
荘智淵 1-3 〇趙大成
9-11/11-10/9-11/2-11
〇吉村真晴 3-1 吉田雅己
11-8/11-6/9-11/11-6
〇朱世赫 3-1 森薗政崇
8-11/11-5/11-7/11-9
吉村真晴 0-1 〇趙大成
9-11