「泣きそうだった」上田仁、396日ぶりに公式戦復帰 さっそく一勝 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:上田仁(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 「泣きそうだった」上田仁、396日ぶりに公式戦復帰 さっそく一勝

2020.11.18

文:ラリーズ編集部

<ノジマTリーグ2020-2021シーズン 11月18日(水)>

卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン開幕第2戦、昨季4位に終わった岡山リベッツ(以下、岡山)と昨季3位のT.T彩たま(以下、彩たま)が対戦した。両チームのサードシーズン開幕戦となった試合、岡山はマッチカウント1-3で敗れた。

試合後、第1マッチのダブルスと第4マッチのシングルスに出場した上田仁(岡山)が、オンライン会見で試合を振り返った。

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上田仁、396日ぶり公式戦復帰

岡山の上田は、昨季不調により2019年10月19日以降Tリーグの試合に出場していなかった。そのため、今回の試合が、396日ぶりのTリーグ公式戦復帰戦となった。

ダブルスでは、ファーストシーズン17勝3敗でベストペア賞を獲得した森薗政崇とのペアリングで試合に臨んだ。


写真:上田仁/森薗政崇(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

試合は、神巧也/篠塚大登(彩たま)にマッチカウント1-2で破れ、黒星を喫した。

「一年目に最多勝を取ったときからみんな対策してきている。1勝すれば勝ちパターンが見えてくるはず」と今後の立て直しを誓った。

森薗も「今回の敗戦映像を見て、次にいかしていきたい」と次を見据えた。

「とにかく必死だった」

また、シングルスでは、愛工大名電高校2年生の篠塚大登(彩たま)と対戦。篠塚は、倉嶋洋介男子代表監督が「水谷2世」と称した天性のボールタッチを持つ将来有望な若手選手だ。


写真:篠塚大登(彩たま)/撮影:ラリーズ編集部

上田は1ゲーム目を落としたものの、続く2ゲーム目の0-2から11本連続得点。3ゲーム目序盤も合わせると驚異の16本連続得点で、試合の流れを引き寄せる。

「チームが負けているので、とにかく必死だった」。追い込まれた状況が、上田の集中力を一層高めた。


写真:上田仁(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

「相手は期待の若手で、勢いも技術もある選手なので、食らいついていくだけ」。

両者一歩も譲らず、勝負はゲームオールデュースにもつれ込む。

最後の一本を上田が取り、試合終了。勝利の瞬間を噛みしめるように、少しの間、上田は拳を握ったたままだった。


写真:上田仁(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

「コートに戻ってくるまでたくさんの人に支えてもらった。正直コートに立ったとき、泣きそうになった」と感謝の思いを口にする上田。

白神監督(岡山リベッツ)は「これからの長いシーズンに繋がる試合ができればと思っていたので、最後に上田が勝ってくれて、本当に良かったなと思います」と先を見据える。

上田仁が、戻ってきた。

昨季4位の岡山リベッツにとって、上田仁の復活は計り知れないほど大きい。

「やっとスタートラインに立てた。長いシーズン、こんなところで満足しているわけにはいかない」。

前を向いた顔は、一年前より充実の表情だった。


写真:上田仁(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

岡山リベッツ 1-3 T.T彩たま

上田仁/森薗政崇 1-2 〇神巧也/篠塚大登
11-7/9-11/9-11

田添響 1-3 〇松平健太
11-7/4-11/5-11/2-11

町飛鳥 1-3 〇英田理志
10-11/7-11/11-9/9-11

〇上田仁 3-2 篠塚大登
8-11/11-2/11-8/7-11/12-10

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