"サラリーマンTリーガー"有延大夢、昨季MVPに貴重な白星「チームにもっと貢献したい」

写真：有延大夢（琉球アスティーダ）/提供：©T.LEAGUE

大会報道 “サラリーマンTリーガー”有延大夢、昨季MVPに貴重な白星「チームにもっと貢献したい」

2020.12.23

＜卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 12月22日（火）＞

Tリーグサードシーズン男子の試合が22日行われ、琉球アスティーダ（以下、琉球）が木下マイスター東京（以下、KM東京）にマッチカウント3-2で勝利した。第2マッチでは、有延大夢（琉球）が昨季MVPの侯英超（ホウエイチョウ）を下し、貴重な勝ち星をあげた。

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“大物食い”有延が侯英超下す

Tリーグセカンドシーズンでは、水谷隼やリアム・ピッチフォードらのトップ選手たちにも勝利している有延。今回は、第1マッチでダブルスを接戦で落とした嫌な流れの中、第2マッチで昨季MVPカットマンの侯英超との対戦した。

写真：敗れた侯英超（木下マイスター東京）/提供：©T.LEAGUE

「去年1回対戦して勝利できていたので、ある程度イメージはあった」と1ゲーム目を持ち味の快速ドライブで先取する。しかしそこから、侯英超の変化のわかりづらいツッツキに苦戦し、2、3ゲーム目を落としてしまう。

このまま侯英超の術中にハマるかと思われたが、「しっかり溜めて自信を持って打つ方が良いとアドバイスをもらった」とベンチのアドバイスで立て直し、見事逆転勝利を収めた。

チームメイトへ感謝

試合後、有延は、主将の吉村真晴の試合に対する姿勢も参考にしていたと語った。

「（これまでの試合で）吉村真晴選手の試合を見ていて、ダメなときでもポジティブにプレーしていたのが印象的だった。それを意識してみた」。主将として背中でチームを引っ張る吉村のこれまでのプレーが有延に好影響を与えていた。

琉球はその吉村を筆頭に、全日本王者の宇田幸矢、今回張本智和に勝利した戸上隼輔らを抱え、リーグ一の選手層を誇る。

写真：今回は水谷の前に敗れたがエース級の働きを見せている宇田幸矢（琉球アスティーダ）/提供：©T.LEAGUE

有延もなかなか出番に恵まれない状況が続いている。しかし有延は「試合前、宇田と練習する機会が多い。僕がやらない3球目チキータでラリーを組み立てるなど新しい学びがある」と出番がない中でも日々成長を続け、今回の少ないチャンスをものにした。

写真：今回の試合のヒーロー戸上隼輔（琉球アスティーダ）/提供：©T.LEAGUE

「連勝している選手、調子が良い選手が出るべきと納得はしています。チームの9連勝が前回ストップしたので、絶対チームに貢献したいという気持ちで挑みました。チームメイトへ感謝の気持ちを持って、チームにもっと貢献したいと思っています」。実業団のリコーでは営業マンも務める有延は、サラリーマンらしいハキハキとした受け答えで語った。