文:ラリーズ編集部
<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 12月25日(金)>
Tリーグサードシーズン女子の試合が25日行われ、日本ペイントマレッツ(以下、ニッペM)が、トップおとめピンポンズ名古屋(以下、名古屋)にマッチカウント3-1で勝利した。年内最終戦となったこの試合をニッペMが勝利で飾った。
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「Tリーグの試合に出たい」
写真:シャン・シャオナ(ドイツ)/提供:ittfworld
第2マッチに登場し、リン・イエ(名古屋)と対戦したシャン・シャオナ。鉄壁ブロックからのカウンターなどペン表の強みを存分に発揮する試合展開で、フルゲームの末にリン・イエを下した。
実はシャン・シャオナは、今月8日にヨーロッパチャンピオンズリーグを終えて再び日本入りし、そこから14日間の隔離期間を経ての出場だった。間に合っても1試合か2試合という強行スケジュールだったが、本人が“Tリーグの試合に出たい”と強く希望したことを三原監督(ニッペM)は明かす。
「シャンがいることによって、オーダーもいろんな組み換えができる。大きな1点」指揮官も信頼を寄せるベテランの1勝で、チームは勢いに乗る。
続く第3マッチに登場したエース・加藤美優(ニッペM)がエリザベタ・サマラ(名古屋)に勝利し、ニッペMが勝利を決めた。
写真:加藤美優(日本ペイントマレッツ)/提供:©T.LEAGUE
「純粋に卓球の試合がしたかった」
「隔離明けで慣れるのは時間がかかりましたが、勝てて良かったです」と試合後、笑顔を見せたシャン・シャオナ。「Tリーグで試合したかったですし、純粋に卓球の試合がしたかった」と試合ができる喜びを噛みしめる。
ニッペMは、加藤美優と馮天薇(フォンティエンウェイ)の“ツインエース”に加えて、シャン・シャオナが揃ったベストメンバーで、チーム3勝目を勝ち取った。シャン・シャオナも「2人のパフォーマンスが高いので、安心して試合に取り組める」とチームメイトを称える。
写真:馮天薇(日本ペイントマレッツ)/提供:©T.LEAGUE
“日本の好きなところは”という質問に「全部好き」と答えるシャン・シャオナの奮闘で、年内最終戦を白星で終えたニッペM。
「ファイナルに向けて巻き返す。勝つためのオーダーを考えます」と三原監督は、来年1月22日から始まる後半戦に気持ちを向けていた。
写真:日本ペイントマレッツメンバー/提供:©T.LEAGUE
◯日本ペイントマレッツ 3-1 トップおとめピンポンズ名古屋
◯永尾尭子/馮天薇 2-0 エリザベタ・サマラ/井林茉里奈
11-6/11-7
◯シャン・シャオナ 3-2 リン・イエ
11-3/9-11/11-8/9-11/11-7
〇加藤美優 3-1 エリザベタ・サマラ
11-7/11-6/8-11/11-3
馮天薇 1-3 ◯ハン・イン
11-7/4-11/8-11/2-11
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