【Tリーグ】2季目ファイナルも両国国技館 昨季は男女とも卓球史に残る名勝負 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:優勝トロフィーを掲げる日本生命レッドエルフメンバー/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 【Tリーグ】2季目ファイナルも両国国技館 昨季は男女とも卓球史に残る名勝負

2020.01.09

文:ラリーズ編集部

Tリーグは9日、2019-2020シーズンの年間王者を決めるプレーオフファイナルを3月14日に両国国技館で行うことを発表した。2018-2019シーズンに続き、2年連続で両国国技館での開催となる。

11時30分より男子レギュラーシーズン(RS)の1位と2位の試合が、18時30分より女子RS1位と2位の対戦が実施される。

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男子の初代王者は木下マイスター東京


写真:木下マイスター東京の選手・監督・スタッフ/提供:©T.LEAGUE

Tリーグ2018-2019シーズン 男子ファイナルダイジェスト動画

昨季のプレーオフファイナルは、ファーストシーズンを締めくくるにふさわしい好ゲームとなった。

木下マイスター東京(以下、KM東京)からは水谷隼・大島祐哉ペア、岡山リベッツ(以下、岡山)からは森薗政崇・上田仁ペアが出場。エースペア対決は森薗・上田ペアが実力を発揮し逆転勝ちし、チームに勢いをつけた。

続く第2マッチ、KM東京の侯英超(ホウエイチョウ)が岡山の吉村和弘に勝利を収め、マッチカウント1-1で迎えた第3マッチは、水谷隼と李尚洙(イサンス)の対戦が実現した。大事なこの試合を水谷がストレート勝ちし、勢いそのままに第4マッチの張本智和(KM東京)が森薗(岡山)から見事白星を掴み取り、KM東京が初代王者に輝いた。

1stシーズンファイナル スコア詳細 KM東京 3-1 岡山


写真:水谷隼(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

水谷隼/大島祐哉 1-2 ○上田仁/森薗政崇
11-9/7-11/9-11

○侯英超 3-1 吉村和弘
12-10/7-11/11-5/14-12

○水谷隼 3-0 李尚洙
11-9/11-8/11-8

○張本智和 3-1 森薗政崇
11-4/9-11/12-10/11-9

>>【完全保存版】初代王座決定戦、Tファイナル男子を写真で振り返る

昨季の女子ファイナルは大激戦に


写真:石川佳純(木下アビエル神奈川)/撮影:ラリーズ編集部

Tリーグ2018-2019シーズン 女子ファイナルダイジェスト動画

ここで昨季の女子プレーオフファイナル、1位の木下アビエル神奈川(以下、KA神奈川)と2位の日本生命レッドエルフ(以下、日本生命)の戦いを振り返ってみよう。

第1マッチのダブルスは、日本生命の常晨晨(チャンチェンチェン)・蒋慧(ジャンホイ)ペアが、KA神奈川の石川佳純・木原美悠ペアと対戦した。最終ゲームのデュースにもつれる激戦を制したのは日本生命ペアだった。

続く第2マッチはKA神奈川の杜凱琹(ドゥホイカン)が平野美宇を下し、第3マッチのKA神奈川・袁雪嬌(エンシュエジャオ)と日本生命・早田ひなの試合はフルゲームの19-17で早田に軍配が上がった。

続く第4マッチはKA神奈川から石川佳純が登場した。石川は日本生命の前田美優を相手にゲームカウント3-1で勝利を収め、勝負の行方はビクトリーマッチ(VM)へともつれ込んだ。

1ゲームで勝敗が決まるVMの組み合わせは、袁と早田の再戦となった。早田は積極果敢な攻めを見せ、涙の勝ち星を挙げ、日本生命レッに初代女王の栄冠をもたらした。

1stシーズンファイナル スコア詳細 KA神奈川 2-3 日本生命


写真:早田ひな(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部

石川佳純/木原美悠 1-2 ○常晨晨/蒋慧
11-8/7-11/11-13

○杜凱琹 3-2 平野美宇
11-5/6-11/14-12/7-11/11-9

袁雪嬌 2-3 ○早田ひな
8-11/11-9/9-11/11-3/17-19

○石川佳純 3-1 前田美優
12-10/10-12/12-10/11-5

袁雪嬌 0-1 ○早田ひな
7-11

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今季のプレーオフファイナルの戦いの行方は:男子編


写真:丹羽孝希(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

今シーズンの男子チームは、丹羽孝希(KM東京)、リアム・ピッチフォード(彩たま)、吉村真晴(琉球)、趙大成(チョデソン・岡山)ら各チーム新戦力の活躍により、昨季とはまた違った戦いぶりを見せている。

初代王者のKM東京が勝ち点28で首位を走るものの、2位のT.T彩たま(以下、彩たま)、3位の琉球アスティーダ(以下、琉球)を合わせた3チームが勝ち点4差にひしめく大混戦となっている。一方、昨季ファイナルに進出した岡山はここまで3勝11敗の勝ち点14と最下位に沈む。ただし岡山はSランク選手の林昀儒(リンインジュ)が3試合にしか出場しておらず、新加入の趙大成が6勝1敗と大車輪の活躍を見せており、巻き返しも十分に考えられる。

このままKM東京が逃げ切るのか、それとも彩たま、琉球が初のファイナル進出を決めるのか、はたまた岡山が驚異の追い上げを見せるのか、最後まで目が離せない。

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今季のプレーオフファイナルの戦いの行方は:女子編


写真:早田ひな/提供:©T.LEAGUE

また、女子は勝ち点29で首位の初代女王・日本生命を勝ち点23のKA神奈川が追う展開に。3位のトップおとめピンポンズ名古屋(以下、トップ)も勝ち点18、日本ペイントマレッツ(以下、ニッペM)も勝ち点17と上位進出は十分可能となっている。

昨季最下位のトップは徐孝元(ソヒョウォン)や鄭怡静(チェンイーチン)の出場が少ないながらも大学生女王の森田彩音らの勢いとチーム力で着実に勝ち点を積み重ねてきた。新戦力サウェータブット・スターシニーが活躍を見せるニッペMは、ロンドン五輪銅メダリスト馮天薇(フォンティエンウェイ)の出場がなく、今後の巻き返しに期待がかかる。

日本生命はSランク選手の平野美宇がまだ1試合も出場していない状況で首位をキープし、選手層の厚さを見せつけている。KA神奈川も東京五輪代表選考を制した石川、グランドファイナルダブルス優勝と今勢いに乗る木原、長﨑コンビも控えており、まだまだ勝負はわからない。注目のセカンドシーズン、2代目女王の座につくのはどのチームなのか。熱戦から目が離せない。

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