彩たま・坂本監督「卓球観戦の新しいスタイルに」 "劇場開催"は3時間の大熱戦 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:舞台上で行われた丹羽孝希(T.T彩たま)vs及川瑞基(木下マイスター東京)/撮影:槌谷昭人

大会報道 彩たま・坂本監督「卓球観戦の新しいスタイルに」 “劇場開催”は3時間の大熱戦

2021.09.23

文:ラリーズ編集部

<ノジマTリーグ2021-2022シーズン 9月22日 T.T彩たまvs木下マイスター東京 和光市民文化センターサンアゼリア>

卓球ノジマTリーグでは22日、T.T彩たまと木下マイスター東京の試合が行われた。今回のT.T彩たまのホームマッチは日本初の劇場開催で、舞台上の卓球台で争われた。


写真:客席からの様子/撮影:槌谷昭人

観客たちの視線が集まる中、試合は第1マッチ、第2マッチ、第3マッチ全てがフルゲームデュースにもつれる大接戦に。3時間に渡る大熱戦はビクトリーマッチへともつれ込んだが、T.T彩たまはあと1点が遠く、マッチカウント2-3で敗れた。

試合後、T.T彩たまの坂本竜介監督がオンラインで報道陣の質問に答えた。

坂本竜介監督、試合後のコメント


写真:坂本竜介監督(T.T彩たま)/撮影:槌谷昭人

上田仁、移籍後初勝利について

4月に来て卓球自体を変えようということをスタートして、29歳、30歳の今、インターバルといって週2回脈拍を180まで上げるキツイ練習にトライしている。

開幕戦ではダブルスとビクトリーマッチの出場で5ゲームでは無かったのでそこでいい悪いの判断はできないと思っていた。


写真:上田仁(T.T彩たま)/撮影:槌谷昭人

今日、上田を使うと決めたのは試すというより練習を見ていてかなりの精度の高さがあった。勝ちがつけば必ず自信がつくし、今の上田は前の上田よりも強いと思っている。フォア主戦から、足を平行足に変えてバックとフォアの両ハンドを強化した。


写真:上田仁(T.T彩たま)/撮影:槌谷昭人

今日もたくさん吉田選手のフォアサイドを抜くボールがあり練習の成果が出ている。緊張もあり、久々の試合ということもあってまだ通常の5割ぐらい。それでも勝ちきってくれて嬉しかったし、本人も自信になったと思う。

敗れたものの0-2から追いついて会場の空気が変わり、良い試合が見せられたのではないか?

もちろん勝てれば一番うれしかったが、去年まではそのままガタガタっと負けてしまうことも多かった。


写真:丹羽孝希(T.T彩たま)/撮影:槌谷昭人

今日は上田が2-2の7-10から逆転して、最後(丹羽)孝希もビクトリーマッチで5-9で厳しい状態から9-9に追いついた。粘り強さは出てきていると思うので、辛抱強くやっていれば結果は出てくると思う。


写真:舞台上に置かれた卓球台/撮影:槌谷昭人

今回は初めて劇場での試合。どうなるか楽しみと不安もあった。肌感としてはかなり盛り上がって頂けたんじゃないか。

通常卓球は後ろから見るのを今回は横からだったので感想を聞いて今後に生かしていきたい。賛否両論あると思う。賛が多ければこのまま継続して新しい卓球スタイルが築けるのではないか。

ベンチからの見え方は?

試合中は集中してるから分からなかったが、いつもは後ろにお客さんがいたのが、今日は右を見ればお客さんがいるという状況。

自分自身新しい物好きなので、面白い画になっているのではないかと思いながら試合前は楽しんでいた。これがいい卓球観戦の新しいスタイルになればと思う。

T.T彩たま 2-3 木下マイスター東京


写真:松平健太(T.T彩たま)/撮影:槌谷昭人

上田仁/曽根翔 1-2 松島輝空/田添健汰〇
11-5/8-11/10-12

丹羽孝希 2-3 及川瑞基〇
4-11/8-11/11-8/11-6/10-12

〇上田仁 3-2 吉田雅己
8-11/11-8/6-11/11-6/15-13

〇松平健太 3-1 松島輝空
11-6/11-5/6-11/11-8

丹羽孝希 0-1 及川瑞基〇
9-11

上田仁・復活物語(2021年5月公開)


写真:上田仁(T.T彩たま)/撮影:田口沙織

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