文:ラリーズ編集部
<ノジマTリーグ2021-2022シーズン 9月22日 T.T彩たまvs木下マイスター東京 和光市民文化センターサンアゼリア>
卓球ノジマTリーグでは22日、T.T彩たまと木下マイスター東京の試合が行われた。今回のT.T彩たまのホームマッチは日本初の劇場開催。舞台に置かれた一台の卓球台で争われる熱戦に、観客の視線が注がれた。
写真:試合前に肘タッチを交わす両チームの選手/撮影:槌谷昭人
T.T彩たまはマッチカウント2-3で敗れ、ホームマッチを白星で飾ることはできなかった。試合後、第1マッチのダブルスと第3マッチのシングルスに登場した上田仁(T.T彩たま)が報道陣の質問にオンラインで答えた。
上田仁、試合後のコメント
試合を振り返って
写真:上田仁(T.T彩たま)/撮影:槌谷昭人
結果的にチームが3-2で敗れましたけど1番から接戦ばかりで、あと1点が取れずに本当に悔しい。
個人的に前回2点落として、その中で2点起用。その中で1点取れたことを前向きに捉えて、明日また頑張りたい。
吉田とは昨季まで岡山リベッツでチームメイト。Tリーグ初対戦でやりにくさはあったか?
お互い必死なのでやりにくさは無い。オーダーが発表されたときは「吉田か」と思ったが、回ってきた状況では、追い込まれて後が無い状態だったし、負けるとまた2点落とすことになるので必死な気持ちの方が強かった。
2-2の7-10と追い込まれてからの逆転勝ちの心境
吉田選手もお互い手の内を知り尽くしていて、手堅い卓球であんまりリスクを背負わないので、こちらがリスクを取りに行くことを意識した。
マッチポイントもずっと相手に握られていたが、一度自分が握ったら思い切ってサーブを出して行こうと決めていた。最後サービスエースが取れて自信になった。
勝利後のガッツポーズの心境
写真:上田仁(T.T彩たま)/撮影:槌谷昭人
自分自身、状態はすごく良い。彩たまに加入してから練習も積めていてレベルアップもしている。その中で結果が出ていなか(岡山リベッツでの)キャプテンという立場からこれまで築き上げてきたものを無くして、新たに飛び込んできた。
自分が試合に出られるか分からない状況で(オーダーに)名前を書いて貰えば必死にやるという気持ちは以前よりも増したと感じるし、それがああいうプレーにつながったと思う。
初の劇場開催について
すごく画期的。体育館では無い臨場感を感じた。お客さんの応援する姿や顔がしっかり見えるのでいい試みだったし、手応えもあった。
今卓球を頑張っている中高生の前でプレーするときに心がけていること
写真:上田仁(T.T彩たま)/撮影:槌谷昭人
プロ選手なので、子どもたちの目標や夢となる存在でありたい。
気持ちのこもったプレーや、立ち振舞一つにしても見られていると思うので、自分に言い聞かせてやっている部分はある。
10月から卓球のラバーの色が変わる。卓球を見せることについて
五輪でメダルを取って卓球人気に火がついて、このプロリーグでラバーや見せ方が進化してくるので楽しみ。
自分自身は使うかどうかは分からないが、今までやるスポーツだった卓球が、見るスポーツになってくることは卓球がメジャーになってくるうえで大切。今年が大事だと思う。
T.T彩たま 2-3 木下マイスター東京
写真:丹羽孝希(T.T彩たま)/撮影:槌谷昭人
上田仁/曽根翔 1-2 松島輝空/田添健汰〇
11-5/8-11/10-12
丹羽孝希 2-3 及川瑞基〇
4-11/8-11/11-8/11-6/10-12
〇上田仁 3-2 吉田雅己
8-11/11-8/6-11/11-6/15-13
〇松平健太 3-1 松島輝空
11-6/11-5/6-11/11-8
丹羽孝希 0-1 及川瑞基〇
9-11
上田仁・復活物語(2021年5月公開)
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