【卓球・Tリーグ】「あの1点が流れ変えた」大島が丹羽に逆転勝利 KM東京ホーム連勝で締めくくり<11/18 KM東京vs琉球> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

*写真:大島祐哉(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 【卓球・Tリーグ】「あの1点が流れ変えた」大島が丹羽に逆転勝利 KM東京ホーム連勝で締めくくり<11/18 KM東京vs琉球>

2018.11.18

文:ラリーズ編集部

<Tプレミアリーグ2018/19シーズン 11月18日(日)アリーナ立川立飛>

KM東京ホーム第2戦はまたもKM東京に軍配 開幕5連勝飾る

18日、木下マイスター東京のホーム戦第2戦が始まった。昨日のT.T彩たま戦ではマッチカウント0-2から大逆転勝利。勢いに乗るKM東京だが、対するは昨日初勝利を挙げた琉球アスティーダだ。

JDアイドルグループ「カレッジコスモス」

昨日に引き続き、JDアイドルグループのカレッジコスモスが1500人超の観客を華やかに盛り上げ、準備万端。KM東京はホーム戦を勝利で締めくくれるか。一方の琉球はこの流れに乗って、連勝なるか。

1番:水谷隼/松平健太 2-0 陳建安/江宏傑

水谷隼/松平健太(木下マイスター東京)

琉球アスティーダの1番手は台湾の陳/江ペア。対するは開幕戦でダブルスを組み、先制点を挙げた水谷隼/松平健太ペアだ。

試合は水谷/松平ペアがサーブ、レシーブから先手を取り、優位にラリーを進め、第1ゲームをあっさり先取した。第2ゲームは第1ゲームと打って変わり、激しいラリー戦に。しかし最後は水谷/松平ペアの台上の柔らかなプレーが光り、見事1番手をものにした。

2番:張本智和 3-2 荘智淵

張本智和(木下マイスター東京)

2番手はKM東京が張本智和、琉球が荘智淵を投入し、各チームのエース対決となった。この日1番の注目を集めるゲームとだけあり、会場のボルテージはマックスに。今日は琉球アスティーダの応援も加わり、各チームの応援合戦が繰り広げられた。

試合は序盤、バックハンド対バックハンドの対決となる。しかし荘智淵が先に回り込み、威力抜群のフォアハンドで得点を重ね、第1ゲームを先取した。第2ゲームは張本が見事なコース取りで荘智淵に回り込みをさせず、大差でこのゲームを取り返す。

第3ゲーム、張本のバックハンド、そして荘智淵の回り込みフォアハンドがそれぞれ炸裂。6-6から荘智淵が3点連続で引き離し、このゲームを奪う。後がない張本は再び長所のバックハンドを駆使し、大差で第4ゲームを奪い返す。そして勝負は最終ゲームへ。

最終ゲームはTリーグルールで6-6から始まる。荘智淵が速攻を仕掛け9-6とすると、たまらず張本はタイムアウト。ここから張本はフォア前のサーブを効果的に使い、9-9まで追い上げ、試合はデュース戦に。最後は荘智淵のミスを誘い張本が逆転勝利を飾った。

張本はこの試合を振り返って、「昨日から連戦で体が疲れていたのはあって、バックハンドの調子が上がらなかった。途中集中力が切れそうになったが、監督や父から『一本一本粘っていけ』と引き締められ、最後は勝つことができた。バックハンドの展開より、フォアハンドの展開で得点できていたので、もっと最初から使えばよかった」と冷静に分析した。

東京ばな奈を頬張る張本智和(木下マイスター東京)

また、試合間に公式スポンサーの人気商品である「東京ばな奈」を食べていたことについて「昨日の試合も最終ゲームにこれを食べて勝てたので、一種の験担ぎかもしれないですね。(カーリング女子の)『もぐもぐタイム』みたいな(笑)」と笑顔を見せた。

3番:大島祐哉 3-2 丹羽孝希

3番手はKM東京・大島祐哉と琉球・丹羽孝希の対決となった。琉球のエース丹羽としては何としても勝ちたい試合ではあるが、第1ゲームは大島が快速フットワークを駆使し、強烈なフォアハンドで得点を重ね、あっという間にこのゲームを奪取した。

第2ゲームは丹羽が巧みなコース取りで大島のフォアハンドを封じ、冷静にこのゲームを取り返した。第3ゲームも丹羽が得意とする速攻が光り、大島を前後左右に揺さぶる。そして大島が長所を封じ丹羽が11-5でこのゲームを取った。

打って変わって第4ゲームは激しい打ち合いに。丹羽が3-0としたところで大島がタイムアウトを申請した。タイムアウト後は大島のフォアハンドが息を吹き返し、デュース戦に。強烈なカウンター合戦を制した大島が第4ゲームを取り返し、最終ゲームへ。

最終ゲームの幕開けは激しいラリー戦に。丹羽がスマッシュミスでこのラリーを奪われ、大島に流れが行く。このチャンスを逃さなかった大島がジャイアントキリングを果たし、KM東京ホーム戦で連勝を決めた。

そしてこの逆転劇を振り返って、大島は「5ゲーム目、最初のあの1点は大きかった。自分が得意としているフォアハンドや、フットワークが丹羽にとって脅威になったと思うから。チームの勝利に貢献できてとても嬉しい」とコメントした。

4番:水谷隼 1-3 陳建安

陳建安(琉球アスティーダ)

4番手はKM東京の大黒柱、水谷隼と琉球の“ボンバーマン”陳建安の対戦に。すでに3勝を挙げ、勝負を決めているKM東京だが、より多くの勝ち点を得て、プレーオフに進出するためにもこの勝負は負けられない。

第1ゲームはサーブ・レシーブで先手を取り、陳建安の思うような展開にさせず、大差でゲームを先取した。しかし第2ゲームは陳の強烈な両ハンドが炸裂。水谷はやや守勢になってしまい、このゲームを陳が取り返した。

第3ゲームは緊張感あふれるラリー展開となる。しかし、上手くコースを限定させ、カウンターを決めた陳がこのゲームを取り、勝利に王手をかける。

第4ゲームもコースの予測が冴える陳のペース。水谷もコースを上手く散らす努力をするも、流れを変えることはできず。陳がゲームカウント3-1で勝利し、一矢報いた。

11/18 Tリーグ 木下マイスター東京 3-1 琉球アスティーダ

◯水谷隼/松平健太 2-0 陳建安/江宏傑
11-6/11-7

◯張本智和 3-2 荘智淵
9-11/11-3/9-11/11-5/12-10

◯大島祐哉 3-2 丹羽孝希
11-3/9-11/5-11/12-10/11-9

水谷隼 1-3 ◯陳建安
11-5/8-11/5-11/6-11

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