大会報道 美人カットマン「徐孝元」のミラクルカット炸裂 TOP名古屋が初勝利もぎ取る
2018.11.19
文:ラリーズ編集部
*写真はトップ名古屋の徐 孝元(ソ ヒョウォン)/©T.LEAGUE
<Tプレミアリーグ2018/19シーズン 11月19日(月)いしかわ総合スポーツセンター>
11月19日に日本ペイントマレッツとトップおとめピンポンズ名古屋(以下トップ名古屋)が対戦した。日本ペイントマレッツのホーム戦はビクトリーマッチにまでもつれ込む大接戦となったが、最後は粘り強く戦ったカットマンの徐孝元が4番と5番の2マッチを制し、トップ名古屋が見事初勝利を手にした。
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日本ペイントマレッツ VS トップ名古屋 各マッチの解説
1番:田代早紀/馮天薇 2-0 森薗美咲/鈴木李茄
1番ダブルスは日本ペイントから田代早紀と馮天薇が登場。対するトップ名古屋からは森薗美咲と鈴木李茄が登場し、月曜夜にもかかわらず詰めかけた900人以上の観客を沸かせた。
第1ゲームはお互い一歩も譲らぬ展開。ただ、7−7のエッジボールに対し、森薗が「田代のユニフォームに触れた」と抗議するも覆らず。この中断で流れが日本ペイントペアに傾いたのか、田代と馮のペアがゲームを奪った。
第2ゲームも接戦が続く。突き放しては追いつく息もつかせぬ展開だ。馮のサーブに苦しむトップ名古屋ペア。結局11−8でより切られる形で日本ペイントに連取され、1番手を落としてしまう。
2番:松平志穂 1-3 呉穎嵐
トップ名古屋は呉穎嵐(ウ・ウィンナム)が、日本ペイントマレッツは松平志穂が2番手を担う。松平が地元・石川県出身ということもあり、地元の応援団が詰めかけ大声援を送る。試合前には「ここまで大きな応援を受けて試合をすることはない。ちょっと緊張している」と語っていた松平。試合前から台の側でアップする松平に対し、少し遅れて姿を表した呉。トレードマークのはちまきを締め、気合いを入れる。2人共右シェークドライブ、強打の応酬が予想される試合だ。
第1ゲーム、呉は下回転のかかった強烈なサーブを炸裂。呉は5連続ポイントで一気に突き放すも松平も呉のバックを豪快なドライブで打ち抜き、7−7に戻すも呉の勢いは止まらず。1ゲーム目は呉が取る。
第2ゲームでは呉はYGサーブに変更し、お互い3球目で仕留める展開が続く。先にサーブ権を握った呉が3球目攻撃で2点取れば後攻の松平も2点を奪う。どちらかが自分のサーブ権の時に2点取れなければ試合が傾く、そんな緊張感のある試合だ。流れが変わったのが8−6の場面。松平がしゃがみ込みさーブをミス。そこをすかさず呉が流れを奪い11−8でゲームを連取した。
第3ゲーム、序盤は松平が先行する展開になるも、呉が6−6まで追い上げ。ここでタイムアウトを申請。タイムアウト開けもシーソーゲームは続く。ここから松平が粘り、11−8で苦しみながらもこのセットをものにする。
第4ゲームは松平が積極的なレシーブを見せ、呉の3球目攻撃を巧みに凌ぐ。この試合で初めて先行する流れに。一時は9−6まで突き放すもじわりじわりと呉も追い上げる。結局呉が最後は強さを発揮、11−9でこの試合を勝利。松平は故郷での初戦を勝利で飾ることはできなかった。
3番:馮天薇 3-0 サマラ
トップからはサマラが、日本ペイントマレッツは馮が登場した。両者静かな立ち上がりだが、サマラのサーブミスもあり、流れが馮に。
1ゲームは馮が11−7で取った。第2ゲームも馮の流れが続き、11−4と大差でゲームを奪う。
第3ゲームも馮がサマラを圧倒、ヨーロッパからのロングフライトの直後だったというサマラ。やや疲れが見える試合となった。
4番:李皓晴 2-3 徐孝元
第4マッチはトップ名古屋からは徐孝元(ソヒョウォン)、日本ペイントマレッツからは李皓晴(リ・ホチン)。11月15日に対戦したばかりの両者だが、前回は1−3で李に軍配が上がっている。世界屈指のカットマンであるソと香港のエースの李とワールドクラスのマッチングとなった。納豆が大の苦手だという李。納豆ばりの粘りを見せるのが世界屈指のカットマンを攻略できるのか。
第1ゲーム、粘るカットマンのソに対して、積極的に攻め立てる李。ソも拾えぬシビアなコースを正確に打ち抜き李が徐々にリード。11−8で第1ゲームを先取。
第2ゲームではスタートから電光掲示板の点数表示が逆になるトラブルがあり、試合が中断。ソはバックスピンの回転量を抑え、李のオーバーミスを誘う。一方の李も離されずに食らいつく。10−10にもつれたこのゲームは12−10で李がとった。
第3ゲームも伯仲する両者の実力だが、李はラッキーなエッジボールで点を重ねるも、自身のサーブミスなどもあり、一進一退。苦しみながらソが第3ゲームを掴み取った。
第4ゲームは10−10のデュースから大接戦を演じる。李がたびたびマッチポイントを握るもソが驚異的な粘りを見せる。時折織り交ぜる攻撃で李を崩し、ソが大逆転。15−17の大逆転でソが勝利。
第5ゲームはTリーグ特別ルールで6−6からスタート。スタートダッシュを切ったのはソ。第4ゲームの接戦を制した勢いそのままに5点連続ポイントで李を完封。ソが逆転劇を演じ、試合はビクトリーマッチへ。トップ名古屋の初勝利をすぐ側に手繰り寄せた。
5番:李皓晴 0-1 徐孝元
試合は5番、ビクトリーマッチへ。両監督が発表したオーダーはトップ名古屋からは徐孝元(ソヒョウォン)、日本ペイントマレッツからは李皓晴(リ・ホチン)。なんと4番と同じオーダーが発表された。先程の大熱戦を目撃したばかりとあって、観客からの声援も今日一番の盛り上がりを見せる。
試合は李が打ち込めば、ソが粘り勝つ、どちらが点を入れても観客が盛り上がる熱戦となった。先にリードを奪ったのはソ。李のミスも絡み、7−1まで一気に相手を突き放す。李が1点返すもソの流れはとまらない。10−2一気にマッチポイントを握り、最後の1点をもぎ取るとチームメンバーがソの元に駆け寄り熱い抱擁。トップ名古屋が初勝利を手にした。
>>【卓球】ちょっと可愛すぎませんかね TリーグTOP名古屋・徐孝元の自撮りが評判
11/19 日本ペイントマレッツ 2-3 トップ名古屋
◯田代早紀/馮天薇 2-0 森薗美咲/鈴木李茄
12-10/11-8
松平志穂 1-3 ◯呉 穎嵐
10-12/7-11/11-8/9-11
◯馮天薇 3-0 サマラ
11-7/11-4/11-3
李 皓晴 2-3 ◯徐 孝元
11-8/12-10/8-11/15-17/6-11
李 皓晴 0-1 ◯徐 孝元
2-11
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