全日本直前に振り返る「Tリーグ名場面」(男子編) | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:水谷隼(手前・木下マイスター東京)と宇田幸矢(琉球アスティーダ)/提供:©T.LEAGUE

Tリーグ 全日本直前に振り返る「Tリーグ名場面」(男子編)

2021.01.09 文:ラリーズ編集部

Tリーグ前半戦の名場面をオンライン会見で生まれた名言とともに振り返る本企画。

男子編では「MVP争い」「海外帰国組の躍動」などに注目した。

>>全日本直前に振り返る「Tリーグ名場面」(女子編)

複数のMVP候補抱える琉球


写真:戸上隼輔琉球アスティーダ)/提供:©T.LEAGUE

Tリーグ男子前半戦は琉球アスティーダが12勝2敗と圧勝した。開幕戦で敗れたものの、その後怒涛の9連勝。2連覇中の木下マイスター東京に3勝2敗と勝ち越し、岡山リベッツとT.T彩たまには1度も負けなかった。

その原動力となったのが、前期MVPを受賞した19歳の戸上隼輔だ。シングルスでリーグ最多タイの8勝を挙げ、そのうち2勝がチームの勝敗を決するビクトリーマッチと勝負強さを見せた。また、東京五輪代表の張本智和(木下マイスター東京)に2勝0敗、丹羽孝希(岡山リベッツ)にも2勝0敗と各チームのエース格をなぎ倒した。


写真:戸上隼輔(琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部

戸上は「次のパリ五輪に向けては、今からじゃないと間に合わない。東京五輪に決まっているメンバーには負けたくない」と2024年のパリ五輪という高い目標を見据え、成長し続けている。

戸上と同い年の全日本王者、宇田幸矢もMVP級の活躍を見せた。シングルス7勝、ダブルス5勝と単複で活躍。リーグ最多の出場マッチ数22というデータからも、琉球の張一博監督が宇田を中心にチーム作りをしていることが分かる。


写真:宇田幸矢(琉球アスティーダ)/提供:©T.LEAGUE

リーグ新記録の7連勝がかかった岡山リベッツ戦のビクトリーマッチで勝利を決めた宇田は「7連勝がかかっていた試合。戸上が繋いでくれたので勝てて良かった」とエースの重責を果たした。

>>琉球、若武者躍動でリーグ新の7連勝 宇田「戸上が繋いでくれたので勝てて良かった」

琉球のキャプテンである吉村真晴もリーグ最多タイのシングルス8勝を挙げた。チームの9連勝目も自らの勝利で決めるなど安定したプレーを見せる。


写真:吉村真晴(琉球アスティーダ)/提供:©T.LEAGUE

吉村はサービスエース数がリーグトップの75。得意のサーブと持ち前のキャプテンシーでリーグ初優勝に向けてチームを率いる。

戸上、宇田、吉村と誰がMVPに選ばれてもおかしくかった今季前半戦は琉球の選手層の厚さが光った。

もう1人のMVP候補、水谷隼


写真:水谷隼(木下マイスター東京)/提供:©T.LEAGUE

シングルス8勝、ダブルス6勝と今季のTリーグ男子で最も多くの勝ち星を挙げているのが、木下マイスター東京の水谷隼だ。チームの獲得マッチの過半数(14/26)を水谷が叩き出しており、水谷が単複2勝した試合も4試合ある。

水谷は招待が届いていた11月の国際大会ITTFファイナルには参加せず、Tリーグを選んだ。「コロナが広がって卓球ができなくなり、改めて自分には卓球しかないと思った。好きなことを仕事としてやれていることは幸せ」と卓球に対する強い思いが結果にも現れている。

>>水谷隼「改めて自分には卓球しかない」 Tリーグ3連覇へ断固たる決意

新戦力が躍動 凱旋組に高校生Tリーガーも

今季からTリーグ初参戦となった選手の活躍も光った。

昨季までドイツ・ブンデスリーガでプレーしていた及川瑞基(木下マイスター東京)とS.グナナセカラン(インド/岡山リベッツ)に加え、昨季スウェーデンリーグで個人成績1位だった英田理志(T.T彩たま)が今季からTリーグに初参戦。及川は単複で7勝、グナナセカランは2勝、英田は4勝とリーグを盛り上げた。


写真:及川瑞基(木下マイスター東京)/提供:©T.LEAGUE

また、愛工大名電高校の曽根翔と篠塚大登がT.T彩たまから揃って参戦。2人の組むダブルスは3勝2敗とレベルの高いTリーグで勝ち越す強さを見せた。

「大きな1勝」ビクトリーマッチに復帰戦 張本は最終戦勝利で弾み


写真:張本智和(木下マイスター東京)/提供:©T.LEAGUE

今季も名采配と呼べる見事な起用があった。12月11日の木下マイスター東京対T.T彩たま戦の5番。

木下マイスター東京の邱建新監督はビクトリーマッチで大島祐哉を起用した。4番までに出場していない選手をビクトリーマッチで起用するのは珍しい。邱監督は「ビクトリーマッチに回るならカットマンのジオニスか英田(が出てくる)。カットマンに強いのは大島だったから起用した。予想通り」とオーダーを見事に当て、大島も期待に応えた。


写真:大島祐哉(木下マイスター東京)/提供:©T.LEAGUE

1ゲームのみの試合出場という難しい状況に大島は「ジャンプやランなど激しいアップをして心拍数を上げて試合に臨んだ」と調整し、見事なパフォーマンスを発揮した。

>>大胆起用の大島祐哉「1本目から気持ちを入れた」 KM東京、Wエース敗れるも名采配で逆転勝ち

昨季体調不良により欠場していた岡山リベッツ主将の上田仁は今季から復帰した。396日ぶりに迎えた復帰戦ではシングルスで勝利。


写真:上田仁(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

上田は「やっとスタートラインに立てた。長いシーズン、こんなところで満足しているわけにはいかない」と前を向き、その後も単複で6勝と奮闘している。

>>「泣きそうだった」上田仁、396日ぶりに公式戦復帰 さっそく一勝

11月の男子ワールドカップで銅メダルを獲得した張本智和(木下マイスター東京)は、腰痛により調子が上がらなかったが、2020年最終戦で今季初勝利を挙げ、全日本選手権に向けて弾みをつけた。張本は「今日勝てたことは全日本にプラス。全日本の初戦からしっかりプレーできるように年末年始を過ごす」と気を引き締めた。

>>張本智和、今季Tリーグ初勝利も「まだまだこれに満足してはいけない」

11日から始まる全日本選手権。ここでの戦いが20日から再開するTリーグ後半戦にも影響しそうだ。

>>全日本卓球選手権は予定通り開催へ  実業団の強豪やスーパーシードで棄権も

>>【Tリーグ】五輪代表に4勝・戸上隼輔、リーグトップ14勝の早田ひなが前期MVP受賞

Tリーグ12月後半ハイライト

男子

女子

ダブルスを制すものがTリーグを制す!?『データでみるTリーグ

ダブルスで勝利するとその試合に勝つ確率は70%以上ってホント?
サーブよりレシーブで点数を稼ぐ選手は存在する?
Tリーグ出場選手の最も多い年代は25〜29歳?

データから読み解く、卓球「Tリーグ」の魅力。日本卓球界に新たに誕生したTリーグ。「いまさら聞けない」Tリーグの基礎知識から、観客動員数、外国人選手の貢献度まで、どこよりもわかりやすく解説します。

>>電子書籍 データでみるTリーグはこちら

男子ランキング
2021.01.22
世界
日本
1
樊振東(中国)
18490 pt
2
許キン(中国)
17260 pt
3
馬龍 (中国)
17020 pt
1
張本智和(日本)
12990 pt
2
丹羽孝希(日本)
9435 pt
3
水谷隼(日本)
9045 pt
女子ランキング
2021.01.22
世界
日本
1
陳夢 (中国)
19750 pt
2
孫穎莎 (中国)
16400 pt
3
伊藤美誠(日本)
15830 pt
1
伊藤美誠(日本)
15830 pt
2
石川佳純(日本)
11100 pt
3
平野美宇(日本)
10695 pt