【特集:東京2020期待の星】張本とのペアで中国連破 木造勇人とは


「東京2020期待の星」をテーマに、東京五輪に向けた注目選手を紹介する特集コーナー。

今回は、東京五輪出場への期待が膨らむ木造勇人を紹介する。

前陣でのカウンターを使いこなす、木造勇人とは

木造勇人は1999年10月生まれの現在18歳で、愛工大名電高校を卒業。今春から愛知工業大学へ進学予定の選手である。

愛知県出身で、地元の愛工大名電中→愛工大名電高と進み、キャプテンも務めた卓球エリートだ。

最大の持ち味は、サウスポーを活かした前陣でのピッチの速い両ハンド攻撃であり、他にも丹羽孝希を彷彿とさせるカウンタープレーを得意としている。

ITTF世界ランキングは2018年3月現在で65位。順調に世界ランクを上げており、今後のランクアップも期待されている。

木造勇人のこれまでの主な戦績

・2009年 全日本卓球選手権大会(カブの部) 優勝
・2011年 全日本卓球選手権大会(13歳以下のカデットの部) 優勝
・2013年 全国中学校卓球大会(シングルス) 優勝
・2016年 全日本卓球選手権大会(ジュニアシングルス) 優勝
・2016年 全国高等学校総合体育大会卓球競技大会(シングルス) 優勝
・2017年 全日本卓球選手権大会(ジュニアシングルス) 優勝
・2017年 全国高等学校総合体育大会卓球競技大会(シングルス) 優勝

以上のように、多くの国内大会で同年代のタイトルを獲得している。

特に、2017年のインターハイでは、伝統校、愛工大名電高のキャプテンとして団体・ダブルスと合わせて3冠を達成。

全国の中高生の憧れの的と呼ぶのにふさわしい実績を残している。

木造勇人の全日本卓球2018の戦績

・男子シングルス: 4回戦敗退
・男子ダブルス: 5回戦敗退(ペア松山祐季)

昨年、全日本ジュニア2連覇を達成した木造勇人の今年の全日本選手権は、残念ながら上位進出は叶わなかった。シングルスではスーパーシードとして登場したが、初戦で渡辺裕介(明治大)に2-4で惜敗。木造を破って勢いに乗った渡辺がベスト8まで勝ち上がったブロックだっただけに悔やまれる結果となった。大学生となって新たな気持ちで臨む2019年大会では単複ともに上位進出が期待される。

張本とのペアで、世界チャンピオンの中国ペアに二度も勝利

木造勇人の前陣での強さは、張本智和とのダブルスでさらに光り輝く。

張本智和/木造勇人のペアが、2017年6月の中国オープンで、世界の卓球ファンに衝撃を与えたことはご存知だろうか。当時13歳と17歳でペアを組んだ二人が、なんと世界卓球金メダルの中国ペア(樊振東/許昕)に、ゲームオールジュースの接戦を制し勝利したのだ。

張本/木造による前陣でのピッチの速いプレーが、中国選手に通用することを示した。

さらに、続く11月のドイツオープンでも、張本/木造ペアと樊振東/許昕ペアの再戦が実現し、その際はストレートで勝利。中国オープンで勝利がまぐれではなく実力の勝利であることを証明した。

張本智和のペアの座は誰の手に?

上述の通り、張本智和/木造勇人ペアは2度も最強の中国ペアに勝利した実績を持つ。

しかしながら、張本のダブルスペアを木造が手中に収めているわけではない。国内には同じサウスポーでダブルスの名手が多く存在するからだ。

3月のカタールオープンとドイツオープンには、張本智和/森薗政崇ペアがエントリーされており、森薗政崇との相性を試すことになる。また、今年の全日本では同じエリートアカデミー所属の宇田幸矢とのペアで3位に入っており、実業団や大学生の名ペアを連破した。

張本智和のペアの座を掴むのは、宇田幸矢か森薗政崇か、それとも木造勇人が再浮上するのか。

今年は木造がどこまで世界ランキングを上げてくるのか。東京五輪で張本のパートナーとして再び輝けるのか、今後も木造の活躍から目が離せない。

文:中川正博(Rallys編集部)
写真:千葉格/アフロ

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