シーミラー打法の使い手や世界ユースで中国から2点取りの逸材も 15歳以下の若手男子選手4選<世界卓球2026> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:ホー・イーライ(ニュージーランド)/提供:WTT

大会報道 シーミラー打法の使い手や世界ユースで中国から2点取りの逸材も 15歳以下の若手男子選手4選<世界卓球2026>

2026.04.26

文:ラリーズ編集部

<2026 ITTF世界卓球選手権ファイナルズ ロンドン大会(団体戦) 日程:4月28日~5月10日 場所:ロンドン(イギリス)>

張本智和や伊藤美誠、林詩棟、孫頴莎など、卓球界の勢力図が塗り替えられる瞬間は、いつも10代の台頭から始まる。

そして、2026年世界卓球ロンドン大会には、経験豊富なベテランや脂の乗った中堅選手だけではなく、15歳以下の年齢ながら各国の代表権を掴み取った神童たちが多数参加する。

そこで本記事では、世界卓球2026にエントリーしている15歳以下の若手男子選手を4人紹介する。

ダニーロ・ファーゾ(イタリア・15歳)


写真:ダニーロ・ファーゾ(イタリア)/提供:WTT

昨年の世界ユースU15男子団体銀メダルの立役者であるダニーロ・ファーゾ(イタリア)は、14歳の若さでヨーロッパ選手権で代表デビューを果たした逸材だ。

世界ユースでは準々決勝の日本戦、準決勝の中国戦でともに2点取りの活躍。ロングサービスから両ハンドのラリーでバチバチに打ち合うプレースタイルは15歳らしい勢いを感じながらも、コースの打ち分けの精度にはベテラン選手のような安定感がある。

今回初の世界選手権代表入りを決めたファーゾには、世界の強豪相手にもひるまず打ち合う姿を期待したい。

マシュー・クティ(ナイジェリア・15歳)


写真:マシュー・クティ(ナイジェリア)/提供:WTT

ナイジェリアの卓球選手と言えば、クアドリ・アルナが真っ先に思い浮かぶだろう。しかし、あと数年経てば「ナイジェリアの卓球選手」としてマシュー・クティの名前が挙がるようになるかもしれない。

現在15歳のクティは、昨年のアフリカ選手権で男子ダブルスと男子団体の2種目で銅メダルを獲得。同年の世界選手権にも出場し、混合ダブルスでは松島輝空/張本美和(木下グループ)ペアとも対戦した。

プレーにはまだまだ粗削りな部分が多いが、回り込みのフォアハンドやチキータなど思い切りのいいプレーを連発するスタイルは、ハマれば大きな武器になる。身長や体格もシニア選手と遜色なく、試合展開次第では大物食いも期待できる。

ゴルケム・オカル(トルコ・14歳)


写真:ゴルケム・オカル(トルコ)/提供:WTT

昨年の世界ユースU15男子ダブルス銀メダリストのゴルケム・オカル(トルコ)も、今大会注目すべき若手選手の一人だ。14歳にしてすでにU19の国際大会でも上位進出を果たし、今年2月のWTTフィーダーカッパドキアではシニアの選手を次々と撃破してベスト8入りを果たしている。

ロングサービスから両ハンドドライブで点を取るオーソドックスな卓球スタイルながらも、手足が長く、カバー範囲の広さを活かした粘り強さも特徴。今大会のトルコ代表では世界ランキングで3番手に位置しており、出場の可能性は大いにある。

ホー・イーライ(ニュージーランド・14歳)


写真:ホー・イーライ(ニュージーランド)/提供:WTT

14歳の若さで世界選手権代表入りを決めたホー・イーライ(ニュージーランド)。今大会のニュージーランド代表は選手が3人しか登録されていないため、確定で世界選手権出場となる。

ホーはこれまでオセアニア大陸の大会がメインで、お世辞にも国際経験が豊富とは言えない。しかし、彼のプレースタイルには大きな注目が集まることは確定している。なぜなら、ホーはバック面に粒高ラバーを貼ったシーミラー打法の使い手だからだ。

シーミラー打法とは、元全米チャンピオンのダニー・シーミラーによって生み出された打球法で、フォアもバックも同じ面で車のワイパーのように打つのが特徴。通常の打球時とは異なる回転がボールにかかるため、相手のミスを誘いやすい。しかしながら、少しでも面の角度がずれるとミスになるため、現代の卓球界ではほとんど使われていない打法だ。

ホーの場合は、バックに来たボールをフォア面を使って処理するスタイルで、粒高ラバーとの回転の差分で点数を取る展開が多い。

世界選手権初出場のホーが、世界のトッププレイヤー相手にどこまで食い下がれるかは未知数だが、間違いなく今大会で最も注目される選手の一人となることだろう。