文:ラリーズ編集部
T2ダイヤモンド優勝の許昕が1位に
写真:チームW杯での許昕/提供:ittfworld
12月最新の卓球世界ランキングが発表された。11月のワールドツアー・オーストリアOPやT2ダイヤモンド、チームW杯、男子W杯などの結果が反映されている。
ランキングトップは許昕(シュシン・中国)。11月はトップの座を樊振東(ファンジェンドン・中国)に明け渡していたが、T2ダイヤモンド優勝でボーナスポイントを獲得し、再び頂点に戻ってきた。
2位は樊振東、3位が馬龍(マロン・中国)、そして4位が林高遠(リンガオユエン・中国)と、4位までを中国勢が占める。そのなかで、中国勢以外でトップの5位につけたのが張本智和だ。張本はワールドカップで準優勝、T2ダイヤモンドで3位の成績を残し、ポイントを加算した。4位との差はわずかに縮めることができたが、中国勢トップ4の壁は高い。
日本の丹羽孝希と水谷隼はともに順位を1つ落とし、それぞれ12位と14位となった。2人は五輪シングルス代表の残り1枠を争うが、ついに次回のランク発表で代表が決定する。この序列が1月にはどう変わるか、12月のグランドファイナルがカギとなる。
T2ダイヤモンドでは準優勝、男子W杯では3位と、11月の大会で存在感を示した林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)は、10位から7位にジャンプアップ。自己最高位を更新した。2019年は8月のチェコOPで優勝するなど、好成績を残してきた18歳は、今年に入ってランクを1度も落とすことなく、ランク一桁まで登りつめた。
写真:オーストリアOPでの趙子豪(中国)/提供:ittfworld
趙子豪(ジャオズーホウ・中国)はオーストリアOPで林高遠を破る活躍を見せ、準優勝。先月41位だった順位は29位に。8月までは100番台だった22歳の趙だが、わずか4か月でここまで順位を上げてきた。22歳と若く、今後日本勢にとっても脅威となるだろう。
神巧也、宇田幸矢らが順位を上げる
日本男子4番手は森薗政崇。先月から順位は2つ上がり、42位となった。先月まで日本男子4番手の38位だった吉村和弘はオーストリアOPで予選敗退に終わり、50位に順位を落とした。
注目すべきはやはり神巧也だろう。3月の314位から右肩上がりにランクアップを続ける神は、その順位を先月の52位から44位に上げた。このランク急上昇はいつ止まるのか、今後の活躍にも注目だ。
写真:世界ジュニアでの宇田幸矢/提供:ittfworld
また、18歳の宇田幸矢も69位から53位に順位を上げ、自己最高位を更新した。ハイレベルなオーストリアOPで予選を突破した及川瑞基は99位から90位へランクアップを果たしている。
男子世界ランキングトップ10
1(2) 許昕(中国) 16600
2(1) 樊振東(中国) 16150
3(4) 馬龍(中国) 15285
4(3) 林高遠(中国) 14885
5(5) 張本智和(日本) 13890
6(6) カルデラノ(ブラジル) 13080
7(10) 林昀儒(チャイニーズタイペイ) 12210
8(7) 梁靖崑(中国) 11715
9(9) ファルク(スウェーデン) 11490
10(8) ボル(ドイツ) 11315
※選手名右の数字はランキングポイント 順位右の()内は先月世界ランキング
>>【最新版】卓球・世界ランキングの決め方は? 規定が2020年を目前に改定、そのポイントとは
日本男子世界ランキング(50位まで)
5(5) 張本智和 13890
12(11) 丹羽孝希 10200
14(13) 水谷隼 10065
42(44) 森薗政崇 5195
44(52) 神巧也 5055
50(38) 吉村和弘 4830