文：ラリーズ編集部
このページの目次
グランドファイナル4強の伊藤がランクアップ
写真：ランクトップの陳夢（中国）/提供：ittfworld
最新、1月の卓球世界ランキングが発表された。19年12月のワールドツアーグランドファイナルやノースアメリカンOPの結果が反映されている。
上位2選手は先月から変動がなかった。グランドファイナル女王に輝いた陳夢（チェンムン・中国）が1位、19歳の孫穎莎（スンイーシャ・中国）が2位となっている。
日本の伊藤美誠はグランドファイナル準決勝で陳夢に敗れたものの、ベスト4としてポイントを加算。劉詩雯（リュウスーウェン・中国）を追い抜いて4位から3位へと順位を上げ、自己最高位を更新した。
5位にはグランドファイナル準優勝の王曼昱（ワンマンユ・中国）が、6位には朱雨玲（ジュユリン・中国）、7位に丁寧（ディンニン・中国）と、上位陣は伊藤を挟んで中国勢が続く。グランドファイナル4強の王藝迪（ワンイーディ・中国）は順位を5つ上げて13位としている。
石川が日本選手2番手で五輪シングルス代表へ
写真：石川佳純/提供：ittfworld
昨年末まで繰り広げられていた激しい五輪代表レースはついに勝負を決した。2番手の座を争っていた石川佳純と平野美宇のポイントは僅差だったが、ノースアメリカンOPで優勝を果たした石川がポイントを加算し日本選手2番手の9位に。石川は五輪シングルス代表を確実なものにした。一方の平野美宇はわずか135ポイントビハインドで11位、日本選手3番手となった。
佐藤瞳はグランドファイナルで丁寧を破る活躍を見せたが、順位は変わらず17位。日本選手では平野に次ぐ4番手だ。
22位の加藤美優、23位の早田ひなはともに先月から順位を1つ上げている。芝田沙季はグランドファイナルのシングルスには出場せず、18年のグランドファイナルで獲得したポイントが失効となったため11ランクダウンの43位となった。昨年は一時13位につけていたが、最近は順位を落としてしまっている。2020年、再起に期待だ。
＜＜石川佳純、東京五輪シングルス代表選考基準満たす 平野が敗れ3大会連続出場へ
2020年 10代の飛躍に期待
写真：長﨑美柚（写真左）と木原美悠/提供：ittfworld
50位以下には10代の若い選手が控える。15歳の木原美悠は51位、17歳の長﨑美柚は59位だ。2人はグランドファイナルではペアを組んで女子ダブルスで優勝を果たした。ダブルスの結果はランキングには反映されないが、中国ペアなど並み居る実力ペアを破っての優勝は、更なる活躍が期待できる。
そして94位には15歳の大藤沙月、97位には19歳の塩見真希、103位には14歳の小塩遥菜と、10代の層の厚さが見て取れる。
2020年、飛躍をみせて伊藤、石川ら上位陣に迫る選手は現れるか。楽しみな1年が始まる。
女子世界ランキングトップ10
1(1) 陳夢(中国) 16565
2(2) 孫穎莎(中国) 15460
3(4) 伊藤美誠(日本) 14720
4(3) 劉詩雯(中国) 14445
5(6) 王曼昱(中国) 14130
6(5) 朱雨玲(中国) 12990
7(7) 丁寧(中国) 12670
8(9) 馮天薇(シンガポール) 11100
9(10) 石川佳純(日本) 10950
10(8) 鄭怡静(チャイニーズタイペイ) 10915
選手名右の数字はランキングポイント 順位右の()内は先月世界ランキング
＞＞卓球・世界ランキングの決め方は？ 規定が2020年を目前に改定、そのポイントとは
日本女子世界ランキング(50位まで)
3(4) 伊藤美誠 14720
9(10) 石川佳純 10950
11(11) 平野美宇 10815
17(17) 佐藤瞳 8550
22(23) 加藤美優 7585
23(24) 早田ひな 7520
43(32) 芝田沙季 5720
46(46) 橋本帆乃香 5535
