文:ラリーズ編集部
国際卓球連盟(ITTF)は6日、新方式での世界ランキングを発表した。日本では張本智和(木下グループ)が男子5位に、伊藤美誠(スターツ)が女子3位に入っている。
新しい世界ランキング方式
2021年、ITTFは新大会WTTを開始し、現行のワールドツアーやチャレンジシリーズなどの個人戦の大会は、WTT構想のもと、新たな名称、新たな形式の大会に置き換えられた。
写真:各大会優勝時の世界ランキングポイント/作成:ラリーズ編集部
そのため、新しいランキング方式にはグランドスマッシュ、WTTカップファイナル、WTTチャンピオンズ、WTTコンテンダーシリーズの各大会が組み込まれた。頂点と位置付けられている大会「グランドスマッシュ」の優勝者には、世界選手権や五輪と同等の2000ポイントが与えられる。
写真:陳夢(チェンムン・中国)/提供:ittfworld
また、WTTカップファイナルの優勝者には1500ポイント、WTTチャンピオンズイベントの優勝者には1000ポイントが与えれ、WTTスターコンテンダーは600ポイント、WTTコンテンダーイベントでは400ポイントを優勝者は獲得することができる。さらにWTTユースシリーズは、U19カテゴリーの大会であるが、参加選手に通常のランキングポイントが提供される。
>>ITTFが狙う「卓球の商業化」 テニスに倣うWTT構想とは
世界ランキングが毎週発表に
従来、世界ランキングは1か月ごとで更新されていた。しかし、今回、WTTの追加とともに、ランキングの発表タイミングが大幅に変更され、毎週火曜日、つまり週1度発表されることとなった。
写真:張本智和(木下グループ)/提供:ittfworld
ITTFの発表によると、選手のエントリーやトーナメント構成にバリエーションを持たせ、選手の順位変動を大きくするとともに、ランキングを通じた盛り上がりを生み出すことでファンを魅了したい、という背景があるようだ。
最新の世界ランキングは
図:ポイント変動について/提供:ITTF
今回の新方式への世界ランキングは、2020年12月発表の世界ランキングポイントの80%を保持した形で開始する。この以前までのポイントは、第49週までの6週間ごとに10%ずつ減らされるという。
写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld
12月からの世界ランキングとトップ10の選手の変更はなかった。日本男子は張本智和が5位、丹羽孝希(スヴェンソン)が17位、水谷隼(木下グループ)が18位に、日本女子は伊藤美誠が3位、石川佳純(全農)が9位、平野美宇(日本生命)が11位に入っている。
男子世界ランキングトップ10
1 樊振東(中国) 14792
2 許昕(中国) 13808
3 馬龍(中国) 13616
4 林高遠(中国) 10712
5 張本智和(日本) 10392
6 ウーゴ・カルデラノ(ブラジル) 9852
7 林昀儒(チャイニーズタイペイ) 9720
8 マティアス・ファルク(スウェーデン) 9356
9 梁靖崑(中国) 8964
10 ティモ・ボル(ドイツ) 8548
※選手名右の数字はランキングポイント
女子世界ランキングトップ10
1 陳夢(中国) 15800
2 孫穎莎(中国) 13120
3 伊藤美誠(日本) 12664
4 王曼昱(中国) 11644
5 丁寧(中国) 10760
6 朱雨玲(中国) 9780
7 劉詩雯(中国) 9660
8 鄭怡静(チャイニーズタイペイ) 9368
9 石川佳純(日本) 8880
10 王藝迪(中国) 8828
※選手名右の数字はランキングポイント