伊藤美誠(スターツ)が練習拠点としている関西卓球アカデミーで、伊藤の練習パートナーを務めるのが坂根翔大(関西卓球アカデミー)だ。WTTドーハ大会にも帯同し、伊藤の好成績に大きく貢献した。
カタール2週間、帰国後自主隔離2週間、約1ヶ月の帯同を終えました!😊
あっという間に1ヶ月。。気づけば明日からもう4月か🌸
楽しかった!!お疲れしたっ!! pic.twitter.com/QQMMUlb29U
— 坂根翔大 (@sakasyodai) March 31, 2021
また、坂根は関西卓球アカデミーの一員として日本卓球リーグにも参戦する実業団選手でもある。チームのエースとして2020年後期リーグでは8勝1敗の成績を残し、2部新人賞を受賞した。
学生時代には兵庫・育英高校で全日本選手権ジュニアの部でベスト8、関西大学で全日学選抜シングルスベスト4と関西を拠点に全国で実績を残してきた。卓球界は関東のレベルが高いと言われる中、坂根は学生時代から今に至るまで関西でプレーし続ける。関西でのプレーを貫くのには、坂根なりの理由があった。
【坂根翔大(さかねしょうだい)】1997年12月21日生まれ。左シェーク裏裏ドライブ型。兵庫県出身。兵庫県の強豪・育英高校では全日本ジュニアベスト8、ジャパンオープンU-21ベスト16、進学した関西大学では、1年生から関西学生チャンピオンに輝き、2019年度全日本学生選抜選手権ではシングルス4位に輝いた。卒業後は、関西卓球アカデミーに所属し、コーチとしてジュニアの指導を行いながら実業団選手として活躍。2020年後期日本リーグ2部新人賞、2021年前期日本リーグ2部優秀選手賞。
伊藤美誠の練習パートナーとしても活躍する坂根翔大
写真:坂根翔大(関西卓球アカデミー)/撮影:槌谷昭人
たまたま左利きの練習相手を探していたみたいで、僕が関大1年の時に呼んでもらってそこからです。
写真:関西大学時代の坂根翔大/撮影:ラリーズ編集部
“〇〇大学の坂根”ではなく“坂根”というブランド
写真:坂根翔大(関西卓球アカデミー)/撮影:槌谷昭人
全日本ジュニアベスト8など高校時代に全国トップクラスの成績を残してながら、関東の強豪大学に行かなかったのは意外でした。
関西は関西で良さがありますし、頑張れるかは自分次第なので。それにたまたま伊藤選手の相手ができましたし、関西で卓球の輪が広がってありがたいです。
関西の強豪大学は、早い段階で他の強い選手で枠が埋まっていて僕は無理でした。(すでに多くの選手の進路が決まっている)高校2年の全日本ジュニアで自分がベスト8に入ったとき、逆に来てくれないかと誘われたんですが、それはなんか違うなと断って、関大に進みました。
写真:福本卓朗(写真左)と坂根翔大(写真右)/撮影:ラリーズ編集部
引退するまでには全日本選手権でランクに
写真:坂根翔大(関西卓球アカデミー)/撮影:槌谷昭人
コロナの影響でそれまで試合があまりなかったので、自分が思っているプレーができないなど本調子じゃない割には良かったです。特に新人賞を獲れるのは生涯一回だけなので獲れて良かったと思います。
写真:坂根翔大(関西卓球アカデミー)/撮影:ラリーズ編集部
写真:坂根翔大(関西卓球アカデミー)/撮影:槌谷昭人
関東の大学からの誘いを断り、関西での自分のブランド構築を目指して、自ら道を切り拓いてきた坂根。
「鶏口となるも牛後となるなかれ」という慣用句を思い出させる彼の姿勢には、そして、これから“牛口”となる予感も充分に漂っている。
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