文：ラリーズ編集部
世界卓球ダブルス銀メダル、全日本選手権シングルス準優勝など、国内外の数々の大会で好成績を残している森薗政崇を紹介します。プロフィール、プレースタイル、使用用具などの基本的な情報から、世界ランキングを上げる要因にもなっている国際大会での戦績にも触れます。
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このページの目次
森薗政崇とは
森薗政崇/撮影：ラリーズ編集部
2021年全日本卓球選手権で男子シングルス準優勝などの実績を持つサウスポーで、ダブルスでは世界卓球ダブルスでの銀メダル獲得をはじめ多くの好成績を残し、ダブルスのスペシャリストと言われています。
国際大会では、大島祐哉とペアを組み、ITTFワールドツアーグランドファイナルでは2度の優勝を果たしています。
森薗政崇のプロフィール
森薗政崇（もりぞのまさたか）は1995年4月5日生まれの29歳（2024年11月時点）で、東京都西東京市出身です。父の誠さんは実業団のシチズン時計でもプレーした元卓球選手で、姉はTリーグのTOP名古屋でプレーした森薗美咲、従妹はTリーグの木下アビエル神奈川でプレーした森薗美月です。
写真：森薗美咲/撮影：ラリーズ編集部
写真：森薗美月/撮影：ラリーズ編集部
小学校までは父が経営する三鷹クラブに所属していました。中学生からは武者修行のためにドイツに行き、ドイツ・ブンデスリーガに挑戦することになりました。青森山田中学を経て、青森山田高校、明治大学と進学していき、現在は卓球・Tリーグ男子・岡山リベッツに所属しています。
2014年の全日本選手権では同じ青森山田高校の後輩である三部航平とペアを組み、決勝で水谷隼･岸川聖也ペアに見事勝利し、史上2組目の高校生ペアで優勝を果たしました。
2015年のITTFワールドツアーグランドファイナルでの男子ダブルスでは大島祐哉とペアを組み、第1回大会以来となる日本ペアのグランドファイナル男子ダブルス優勝を果たしました。
2019年世界選手権日本代表選手最終選考会では自身初となるシングルス日本代表を見事勝ち取りました。
写真：森薗政崇/撮影：伊藤圭
2020年には、全日本選手権で伊藤美誠と組んだ混合ダブルスで3連覇を達成しました。また、2021年には全日本選手権のシングルスで準優勝、2023年には張本智和との男子ダブルスで優勝を果たしています。
Twitterでは日頃からファンと交流しており、森薗ファンは熱量が高いことでも有名です。また、森薗はプロ卓球選手だけでなく、卓球用品販売、卓球場運営など多くの卓球事業を展開するFPC株式会社の代表取締役社長としての顔も持っており、多方面で活躍しています。
写真：森薗政崇/撮影：ラリーズ編集部
2023年からは現役選手ながら男子NTのコーチに就任して大きな話題となりました。また、2023-2024シーズンのTリーグには、新設チーム・静岡ジェードの選手兼監督として参戦。シングルスとダブルスで大車輪の活躍を見せ、前期MVPを獲得しました。
森薗政崇のSNS
X（旧Twitter）
今週は7週間研修を積んできたナショナルコーチアカデミーの集大成という事で、筆記、口頭、プレゼンのテスト週間。
最終8週目も頑張ります！#NCA pic.twitter.com/ivBX2qnmF2
— 森薗 政崇 (@MasaMezase) November 7, 2023
森薗政崇のプレースタイル
森薗政崇の戦型は左シェークドライブ型で、前陣に張り付いて速い打点の両ハンドドライブで攻めるスタイルです。小柄ながら、フットワークを活かしたフォアドライブ主戦のプレーや武器であるチキータは得点力も高く、シングルスでもダブルスでも威力を発揮します。特に森薗政崇はダブルスで有利な左利きであり、ダブルスで多くの好成績を残してきました。
森薗政崇の使用用具
ニッタクの契約選手である森薗政崇は、ラケットは紅双喜の『キョウヒョウ 王』、ラバーはフォア面がバタフライの『テナジー05』、バック面にはニッタクの『ファスタークG-1』を使用しているようです。
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森薗政崇の世界ランキング
森薗政崇は2024年11月時点で世界ランキングを持っていません。最高ランキングは21位（2015年8月）です。
森薗政崇の国内大会での主な戦績
| 2004年 | 全日本選手権（バンビの部） | 男子シングルス：3位 |
| 2005年 | 全日本選手権（カブの部） | 男子シングルス：優勝 |
| 2006年 | 全日本選手権（ホープスの部） | 男子シングルス：3位 |
| 2007年 | 全日本選手権（カデットの部） | 13歳以下男子シングルス：優勝 |
| 2008年 | 全中 | 男子学校対抗：優勝、男子シングルス：ベスト8 |
| 全日本選手権（カデットの部） | 男子ダブルス：準優勝（ペア：吉田雅己） | |
| 2009年 | 全中 | 男子学校対抗：優勝、男子シングルス：準優勝 |
| 2012年 | インターハイ | 男子シングルス：準優勝、男子ダブルス：優勝（ペア：竹岡純樹）、男子学校対抗：優勝 |
| 2013年 | 全日本選手権 | ジュニア男子シングルス：優勝 |
| インターハイ | 男子シングルス：優勝、男子ダブルス：準優勝（ペア：三部航平）、男子学校対抗：準優勝 | |
| 2014年 | 全日本選手権 | 男子ダブルス：優勝（ペア：三部航平） |
| 2015年 | 全日本選手権 | 男子シングルス：ベスト16、男子ダブルス：優勝（ペア：三部航平） |
| 2018年 | 全日本選手権 | 男子シングルス：3位、混合ダブルス：優勝（ペア：伊藤美誠） |
| 2019年 | 全日本選手権 | 混合ダブルス：優勝（ペア：伊藤美誠） |
| 2020年 | 全日本選手権 | 混合ダブルス：優勝（ペア：伊藤美誠） |
| 2021年 | 全日本選手権 | 男子シングルス：準優勝 |
| 2023年 | 全日本選手権 | 男子ダブルス：優勝（ペア：張本智和） |
| 2024年 | 全日本選手権 | 男子ダブルス：準優勝（ペア：張本智和） |
森薗政崇の国際大会での主な戦績
| 2013年 | ドイツオープン | U21男子シングルス：優勝 |
| 中国オープン | U21男子シングルス：優勝 | |
| 世界ジュニア選手権 | 男子シングルス：銅メダル、男子団体：銀メダル | |
| グランドファイナル | U21男子シングルス：ベスト4 | |
| 2014年 | スペインオープン | 男子シングルス：優勝 |
| チェコオープン | 男子ダブルス：優勝（ペア：大島祐哉） | |
| ロシアオープン | 男子ダブルス：ベスト4（ペア：黄鎮廷） | |
| 2015年 | クロアチアオープン | 男子ダブルス：優勝（ペア：大島祐哉） |
| ジャパンオープン | 男子ダブルス：ベスト4（ペア：大島祐哉） | |
| ユニバーシアード | 男子シングルス：金メダル、男子ダブルス：銀メダル、男子団体：銀メダル | |
| アジア選手権 | 男子ダブルス：銅メダル、男子団体：銅メダル | |
| スウェーデンオープン | 男子ダブルス：ベスト4（ペア：大島祐哉） | |
| グランドファイナル | 男子ダブルス：優勝（ペア：大島祐哉） | |
| 2016年 | ドイツオープン | 男子ダブルス：優勝（ペア：大島祐哉） |
| カタールオープン | 男子ダブルス：ベスト4（ペア：大島祐哉） | |
| ポーランドオープン | 男子ダブルス：優勝（ペア：大島祐哉） | |
| グランドファイナル | 男子ダブルス：準優勝（ペア：大島祐哉） | |
| 2017年 | インドオープン | 男子ダブルス：優勝（ペア：大島祐哉） |
| 世界選手権デュッセルドルフ大会 | 男子ダブルス：銀メダル（ペア：大島祐哉） | |
| カタールオープン | 男子ダブルス：優勝（ペア：大島祐哉） | |
| ジャパンオープン | 男子ダブルス：ベスト4（ペア：大島祐哉） | |
| ユニバーシアード | 男子シングルス：金メダル、男子ダブルス：金メダル（ペア：大島祐哉）、男子団体：銀メダル | |
| グランドファイナル | 男子ダブルス：優勝（ペア：大島祐哉） | |
| 2018年 | ドイツオープン | 男子ダブルス：ベスト4（ペア：張本智和） |
| タイオープン | 男子シングルス：準優勝、男子ダブルス：ベスト4（ペア：田添健汰） | |
| 香港オープン | 男子ダブルス：準優勝（ペア：伊藤美誠） | |
| 中国オープン | 混合ダブルス：準優勝（ペア：伊藤美誠） | |
| オーストラリアオープン | 男子ダブルス：準優勝（ペア：大島祐哉） | |
| ブルガリアオープン | 男子ダブルス：準優勝（ペア：大島祐哉） | |
| オーストリアオープン | 男子ダブルス：優勝（ペア：大島祐哉） | |
| グランドファイナル | 男子ダブルス：ベスト4（ペア：大島祐哉）、混合ダブルス：ベスト4（ペア：伊藤美誠） | |
| 2019年 | カタールオープン | 混合ダブルス：準優勝（ペア：伊藤美誠） |
| 世界選手権ブダペスト大会 | 混合ダブルス：ベスト8（ペア：伊藤美誠） | |
| パラグアイオープン | 男子シングルス：優勝、男子ダブルス：優勝（ペア：ルボミール・ピシュティ） | |
| オーストリアオープン | 男子ダブルス：ベスト4（ペア：吉村真晴） | |
| 2021年 | 世界選手権ヒューストン大会 | 男子ダブルス：ベスト16（ペア：張本智和） |
まとめ
国内大会や国内リーグ、国際大会のダブルスでは数多くの好成績を残している森薗政崇。
ダブルスだけではなく、2019年の世界選手権ブダペスト大会では、シングルスでも日本代表に選ばれました。そんな森薗政崇のダブルスはもちろん、シングルスでの活躍が期待されます。
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「今の自分があるのは高校時代のおかげ。高校卓球界への恩返しのため、継続して支援活動を行います。卓球を頑張る高校生のために、一緒に応援を宜しくお願いします」。
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