文:ラリーズ編集部
今回は、世界選手権に何度も出場、ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)とともに代表チームを引っ張るグスターボ・ツボイ(ブラジル)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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このページの目次
グスターボ・ツボイとは?
グスターボ・ツボイは、2006年から世界選手権に毎年出場、北京五輪、ロンドン五輪にも出場経験を持つなど、ブラジル代表を支える中心メンバーの一人です。パンアメリカン大会ではシングルス、男子ダブルスで優勝経験を持つなど、南北アメリカ大陸の中ではトップクラスの実力の持ち主です。
左利きの特徴を活かし、ダブルスではパンアメリカン大会優勝、国際大会でも優勝するなど“ダブルスの巧手”としての才能をいかんなく発揮しています。
グスターボ・ツボイのプロフィール
グスターボ・ツボイは、1985年5月31日生まれの40歳(2025年5月時点)です。ブラジルのサンパウロ出身で、日系の選手です。ブラジル代表には、グスターボ・ツボイの他、男子はマツモト・カズオ、女子はブルーナ・タカハシやキャロライン・クマハラ等多くの日系選手が選出されています。また、多くのブラジル代表選手には日本のスポンサーがついています。
現在はドイツ・ブンデスリーガでノイ・ウルムの一員として参戦しています。2019/2020シーズンでは、ティアゴ・アポロニア(ポルトガル)らとともにチームの勝利に大きく貢献しています。
また、ブラジル代表としても2006年から毎年世界選手権に出場、五輪にも2度出場経験があります。ウーゴ・カルデラノと組んだ男子ダブルスでは国際大会で優勝した経歴も持っています。
自身のInstagramには練習の風景から、奥さんとの仲睦まじい写真が多く投稿されています。こちらも必見です。
プレースタイル
グスターボ・ツボイの戦型は左シェーク裏裏の攻撃型で、威力のあるロングサービスとそのサーブを利用した3球目攻撃が特徴です。また、時折見せるバックハンド攻撃も強力で、相手コートを一発で打ち抜く威力を持っています。
左利きの選手と右利きの選手が対戦するとき、左利きの選手は相手のフォアサイドへ逃げていく横回転のサービスとバックストレートへの高速ロングサービスを軸として戦術を立てることが多いです。フォアサイドへの横回転のサービスは、自らの3球目攻撃への誘導、バックへのロングサービスは相手の強打を封じるとともに、フォアハンドで返球しやすいフォアサイドへの誘導を狙ったものが多いです。それだけでなく、他のサービスを組み合わせることで軸となる2種類のサービスへの対応を遅らせ、試合の主導権を握るのが左利きの選手の得意な戦術です。
グスターボ・ツボイは、この2種類のサービスを多用し3球目につなげるのが得意な選手で、左利きの典型的な戦術をとる選手と言えます。また、サーブ自体も威力があるためにサービスエースを取ることもあります。
グスターボ・ツボイの使用用具
グスターボ・ツボイのラケットは「ビスカリア」、ラバーはフォア面に「テナジー19」、バック面に「テナジー19」を使用しているそうです。
グスターボ・ツボイの世界ランキング
グスターボ・ツボイの世界ランキングは339位(2025年5月時点)です。最高ランキングは、28位(2019年11月)です。
グスターボ・ツボイの国際大会での主な成績
| 2011年 | チリオープン | 男子シングルス:ベスト4 |
| 2017年 | パンアメリカンカップ | 男子シングルス:優勝 |
| ハンガリーオープン | 男子ダブルス:準優勝(ペア:ヒューゴ・カルデラノ) | |
| ブラジルオープン | 男子シングルス:ベスト4、男子ダブルス:優勝(ペア:ヒューゴ・カルデラノ) | |
| 2018年 | スロベニアオープン | 男子ダブルス:準優勝(ペア:ヒューゴ・カルデラノ) |
| 2019年 | パンアメリカンカップ | 男子シングルス:3位 |
| パンアメリカン選手権 | 男子シングルス:3位、男子ダブルス:準優勝(ペア:ヒューゴ・カルデラノ) | |
| スロベニアオープン | 男子ダブルス:優勝(ペア:ジョウチ) |
まとめ
南米に現れた天才とともにブラジル男子代表を支える大黒柱が国際大会でどのような活躍を見せてくれるのか。今後の彼の活躍に目が離せません。
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