王子サーブ
王子サーブとは
しゃがみこみサーブの一種。ラケットを顔の前で縦に振り、バック側でサイドスピンをかける。大阪の王子町にある王子卓球センターの作馬六郎氏が考案したことから命名された。元卓球選手の福原愛氏が使用していたことで話題になった。しゃがみこみサーブと同様に、ボールの落下速度を利用して打つため、強い回転を生み出すことができる。
王子サーブのポイント
しゃがみこみサーブと同様に、ラケットの面を立てて、ボールを高めにトスする。打球する際に、ラケットのフォア面ではなく、バック面を使用し、ボールの左側を擦る。ラケットを立てると上回転、ラケットの面をやや斜めにすると下回転をかけることができる。
打球時に高い打点で打つとオーバーミスとなってしまうので、できるだけ深くしゃがみ込み、ボールが落下してくるのを待ち、低い打球点で打てるようにする。
*右利きを想定しております。ご了承ください。
王子サーブの用例
松平志穂の王子サーブ 〜名手の美しい軌道を見よ〜
日本ペイントマレッツの松平志穂はしゃがみこみサーブのみならず、王子サーブの名手でもある。福原愛、福岡春菜など王子サーブの使い手が減っていく中で、現在世界最高の王子サーブの使い手と言っても過言ではないかもしれない。
10月26日、女子Tリーグのもう一つの開幕戦、対木下アビエル神奈川戦4番手、高めのトスから、勢いよくしゃがみこんで打ったサーブは美しい軌道を描きながら浜本由惟のバックサイドに突き刺さっているのが分かる。浜本はレシーブに迷い、たまらずツッツキで致し方なくつなぎ、松平に得点を許した。
松平志穂の王子サーブ 〜レシーブを限定させる〜
こちらも王子サーブの名手、日本ペイントマレッツの松平志穂の1シーンだ。今回も、松平は浜本のバック側にサーブを繰り出している。やや長めにサーブを出し、相手にわざと打たせることが目的だろう。松平は下回転を強くかけているため、浜本は回り込んでスマッシュやドライブをして決めに行けず、バックサイドに逃げていくサーブであるので、松平のフォアサイドに打つこともできない。
結果、松平のバックサイドに打つしかないため、松平の展開に持ち込むことができている。
得意としている選手
松平 志穂
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