自由奔放や型破りだといわれている吉村真晴選手の魅力を知る


文:ラリーズ編集部 写真:伊藤圭

吉村真晴選手は、独特なプレースタイルで勝利を収めていく男子卓球選手です。そのプレースタイルは自由奔放などと評されており、多くのファンを魅了しています。それでいて日本代表にも選出される確かな実力も持っています。はたして、彼のプレースタイルとはどのようなものなのでしょうか。また、どんな輝かしい戦績を持っているのでしょうか。

■吉村真晴選手のプロフィール

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吉村真晴(よしむら まはる)選手は、1993年8月3日に茨城県那珂郡にある東海村で生まれた日本の男子卓球選手です。身長は177cmで、体重は63kgです(2017年8月時点)。愛知工業大学を卒業し、現在は名古屋ダイハツの卓球チームに所属しています。
彼の2017年8月時点における世界ランキングは、31位です。

吉村真晴選手は、日本人の父とフィリピン人の母の間に生まれました。彼の弟に吉村和弘さんと吉村友斗さんがおり、三兄弟そろって卓球選手です。なお、吉村和弘さんは「平成26年度全日本選手権」のジュニア部門において、シングルス優勝を成し遂げるほどの実力者です。
吉村真晴選手が卓球を始めたきっかけは、卓球クラブの指導者だった父の影響によるものでした。年齢が上がるにつれて少しずつその才能を開花していき、2003年に開催された「全日本選手権」のカブの部において優勝を果たしています。
全国的に有名になったのは高校生時代であり、2011年に「全国高校総体」のダブルスで優勝を成し遂げました。そして、同年に開催された「アジアジュニア選手権」のシングルスでは、中国人選手たちを破って優勝し吉村真晴選手の名は全国に轟くことになりました。

吉村真晴選手はフットワークの軽さと、177cmの長身を生かした攻撃主体のプレーを得意としています。フットワークの軽さを生かしてボールを拾って、コートのどこからでも強烈なドライブを相手コートに打ち込むことができます。とりわけ、吉村真晴選手の最大の武器は、アップダウンサーブと呼ばれる上回転のかかったサーブと下回転のかかったサーブを全く同じ構えから打ち分ける強烈なサーブです。このサーブは、「魔サーブ」とも呼ばれています。
一般的には、打球時のラケットの構えを変えることでボールにかける回転をコントロールするため、相手はその構えを見ることである程度ボールにかかる回転の向きを予測することができます。しかし、吉村真晴選手のサーブは打球時のラケットの構えが同じであるため、ボールが放たれるまで相手は回転の向きを捉えることができません。ボールが放たれるまで回転の向きを捉えることができず、かつそのサーブのスピードは速いため、相手のレシーブのミスを誘うことができます。

そんな荒々しいプレースタイルに反して、吉村真晴選手は相手の実力を素直に認めて称えることができる、スポーツマンシップあふれる選手でもあります。例えば、吉村真晴選手が驚くようなプレーを相手がした際には、試合中であることも忘れて相手に拍手を送ることがあります。

吉村真晴選手はファン想いの選手としても知られており、SNSを頻繁に更新してファンとの交流を図ったり、大会に応援に訪れたファンと一緒に写真を撮ったりしています。

吉村真晴選手は、バタフライ特注のシェークハンド型ラケットを使用しています。また、そのラケットの表面と裏面には、どちらも「テナジー・05」を貼り付けています。
彼の戦型は、「右S裏裏ドライブ」です。

吉村真晴選手の戦績

飛躍の年となった2011年以降も、吉村真晴選手は多くの大会で好成績を残しています。例えば、2012年に開催された「全日本卓球選手権」では、当時この大会5連覇中であった水谷隼選手を破って優勝を成し遂げ、「世界卓球選手権」の代表選手に選出されています。

吉村真晴選手のシングルスの実力は世界的にみても高く、2015年の「スペインオープン」と「クロアチアオープン」ではどちらも優勝を果たしました。また、この年はダブルスでも実力を発揮し、「第53回世界卓球選手権」では、混合ダブルスで準優勝を成し遂げています。

2016年の「世界選手権クアラルンプール大会」では団体戦で準優勝を果たし、同年開催の「リオデジャネイロオリンピック」では男子団体戦メンバーに水谷隼選手と丹羽孝希選手と共に選出されました。この大会では日本代表は快進撃を続け、決勝の舞台で中国代表と対戦しました。残念ながら日本代表は中国代表に敗れてしまいますが、吉村真晴選手はメンバーとして日本代表の銀メダル受賞に貢献しました。

2017年も「ジャパントップ12」のシングルスで準優勝、そして「世界卓球選手権ドイツ大会」では混合ダブルスで石川佳純選手とペアを組み、見事優勝を果たすなど実力を発揮しています

まとめ

吉村真晴選手は、アップダウンサーブを得意技とするプレーヤーです。そんな攻撃的なプレースタイルの反面、素直に相手の実力を認めたり、ファンを大切にしたりといった優しさも併せ持っています。
水谷隼選手のライバルとして、これからも男子卓球界を盛り上げてくれることを期待してやみません。

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