今回は、ラテンアメリカ予選を抜け東京五輪男子シングルスの出場権を得た、ブライアン・アファナドール(プエルトリコ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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このページの目次
ブライアン・アファナドールとは?
ブライアン・アファナドールは、プエルトリコを代表するトップ選手の1人です。2016年のラテンアメリカ選手権U21男子シングルスの部で優勝を飾ると、その後も国際大会で上位入賞を果たしています。東京五輪の男子シングルス出場権も手にし、勢いに乗るブライアン・アファナドールのプロフィールについて詳しく見ていきましょう。
プロフィール
ブライアン・アファナドールは、1997年3月6日生まれの24歳(2021年5月時点)です。プエルトリコ出身で、現在はプエルトリコ男子代表として国際大会で活躍しています。
2019年の世界選手権ではリアム・ピッチフォード(イングランド)とフルゲームに及ぶ熱戦を繰り広げたほか、同年のセルビアオープンでは準々決勝で田中佑汰(愛知工業大)に4-1で勝利してベスト4に輝いています。また、2016年にはラテンアメリカ選手権のU21男子シングルスで優勝を飾ると、2018年にはルクセンブルグオープンの男子シングルスで優勝をつかみ取りました。2021年の東京五輪ラテンアメリカ予選では男子シングルスで予選を抜け、本戦出場の切符を手にしました。
ブライアン・アファナドールはTwitterやInstagramといったSNSも頻繁に更新しています。こちらにも目が離せません。
ブライアン・アファナドールのTwitterはこちら!
La vida cambió, pero la meta es la misma. Mantener la esperanza y luchar fuerte, nos ayuda a alcanzar la meta.
Les comparto mi columna @primerahora pic.twitter.com/c544JU8VBl— Brian Afanador, OLY 🏓 (@briantmpr) May 24, 2021
ブライアン・アファナドールのInstagramはこちら!
プレースタイル
ブライアン・アファナドールは右シェーク裏裏の攻撃型で、強烈な威力を誇るバックハンドドライブが持ち味のプレースタイルです。
レシーブの時にはチキータを多用し、相手が合わせてきたところを威力のあるバックハンドドライブで打ち抜くパターンが多いです。また、ブロックで止められたとしても同じ威力で安定して入れることができるとても質の高いバックハンド技術を持っています。
一方で、フォアハンドで自分から攻撃するパターンは少なく、ラリーの駆け引きの中で打てる場面となった時にしっかりとコースを突いてフォアハンドドライブを打ちます。
ブライアン・アファナドールはドライブのコースをあまり散らさず、ワンコースで何度か打ってから逆をつくという戦術をとることが多いです。相手に先に揺さぶられるデメリットがありますが、ワンコースで打つことでドライブのミスも減り逆を突くときに十分な体勢を作り出すことができます。
使用用具
ブライアン・アファナドールはBUTTERFLYの契約選手で、ラケットがBUTTERFLYの『ビスカリア』で、ラバーはフォア面に『テナジー05』、バック面に『ディグニクス05』を使用しています。
『ビスカリア』をはじめとするアリレートカーボン搭載ラケットやZLカーボンを搭載したラケットはトップ選手に人気で使用率も高いです。アリレートカーボンはカーボン自体がしなることで打球にスピードを加えることができます。一方でZLカーボンはカーボン自体の反発力が高く、飛距離が出やすい素材です。
粘着ラバーを使用する選手や前陣で戦う選手はスピードを求めるためにアリレートカーボンやそれに近い素材が入ったラケットを使用し、水谷隼(木下グループ)のようなオールラウンドでプレーする選手や前中陣でラリーを展開する選手にはZLカーボンやそれに近い素材が入ったラケットを好む傾向があります。
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世界ランキング
ブライアン・アファナドールの世界ランキングは89位(2021年5月時点)です。2019年からは2桁ランクに上昇し、80-90位台で落ち着いています。自身最高ランクは2019年12月の80位です。
国際大会での主な成績
2016年 | ベルギーオープン | U21男子シングルスベスト4 |
ラテンアメリカ選手権 | 男子ダブルス準優勝、U21男子シングルス優勝 | |
2018年 | パンアメリカン選手権 | 男子ダブルスベスト4、混合ダブルス優勝 |
中央アメリカ&カリブ海ゲームズ | 男子シングルスベスト4 | |
ルクセンブルグオープン | 男子シングルス優勝 | |
2019年 | セルビアオープン | 男子シングルスベスト4 |
パラグアイオープン | 混合ダブルス優勝 | |
2020年 | パンアメリカンカップ | 男子シングルス第5位 |
まとめ
ラテンアメリカを代表する選手へと成長してきたプエルトリコの中心的存在が、東京五輪で上位入賞することができるのか。今後の彼の活躍に期待です。