今回は、東京五輪シングルス世界予選で本戦出場をつかみ取ったリンダ・ベルグストローム(スウェーデン)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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リンダ・ベルグストロームとは?
リンダ・ベルグストロームはスウェーデン女子代表で活躍するカットマンです。ヨーロッパを代表する攻撃型の選手と様々な熱戦を繰り広げてきています。東京五輪シングルス世界予選では、ステージ2で優勝を飾り本戦出場を決めました。
リンダ・ベルグストロームのカットは多彩で、単純な下回転から無回転、横回転と自在に操ることができます。その多彩なカットで相手を翻弄し、着実に世界ランキングを上げてきています。
それではリンダ・ベルグストロームのプロフィールについて詳しく見ていきましょう。
プロフィール
リンダ・ベルグストロームは、1995年1月12日生まれの26歳(2021年4月時点)です。スウェーデン出身で、現在はスウェーデン女子代表とフランスリーグで活躍しています。
国際大会では2018年の世界選手権女子団体予選でマニカ・バトラ(インド)に勝利したほか、同年のベルギーオープンではニーナ・ミッテルハム(ドイツ)と熱戦を繰り広げていました。
2021年の東京五輪シングルス世界予選では、ステージ2でユアン・ジャナン(フランス)に勝利すると、決勝で第2シードのマルガリタ・ペソツカ(ウクライナ)を4-1で下し、東京五輪本戦への切符をつかみ取りました。スウェーデン女子代表としては過去70年以上存在しなかったカットマンの五輪出場となります。
同大会ではリンダ・ベルグストロームの他に、ブリット・エーラント(オランダ)、ポリーナ・ミハイロワ(ロシア)、ヤン・シャオシン(モナコ)、そしてサウェータブット・スターシニー(タイ)の計5名が本戦出場を決めました。
リンダ・ベルグストロームのInstagramには、チームの様子や彼女の趣味などが多く投稿されています。こちらにも注目です!
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プレースタイル
リンダ・ベルグストロームは右シェーク裏粒のカットマンで、細身を活かした軽快なフットワークと粒高ラバーを駆使した強烈な変化のバックカットが特徴の選手です。
カットマンに適している選手は、さほど身長が高くなくても身軽である選手と、身長が高く手足が長い選手の大きく2選手に大別されます。前者はフットワークが軽いため、様々なボールに対して適切なカットができるのはもちろん、前後の揺さぶりにも強いです。後者は後陣での守備範囲が広く、カットや攻撃時に強烈な回転を生み出すことができます。
リンダ・ベルグストロームは前者のような選手で、前後の揺さぶりにも器用に対処することができます。それに加えて、バックハンドカットでは、下回転だけでなく無回転や横回転のカットも時々見せ、相手のドライブミスを誘います。
また、サービスもフォアハンドサービスだけでなく、バックハンドサービスやしゃがみ込みサービスなどバリエーションに富んでいます。
使用用具
リンダ・ベルグストロームはVICTASの用具を愛用していて、ラケットは日本のレジェンドカットマン・松下浩二氏が制作に携わった『松下浩二』で、ラバーはフォア面にカットマン用裏ソフトの『VS>401』、バック面に粒高で強烈な変化幅を誇る『カールP1R』を使用しているそうです。
『カールP1R』は、TSPで発売されていた、変化幅が大きく、カットマンやペン粒の選手に好まれる粒高ラバーです。VICTASとのブランド統合により、『カールP1V』が発売されています。
世界ランキング
リンダ・ベルグストロームの世界ランキングは81位(2021年4月時点)です。2018年に200位台から一気に90位台に急上昇し、2019年の後半からは60位前後で安定しています。自身最高ランクは2019年9月の62位です。
国際大会での主な成績
2019年 | スウェーデン国内選手権 | 女子シングルス優勝 |
2021年 | 東京五輪シングルス世界予選 | 女子シングルスステージ2優勝 |
まとめ
カットマンのスウェーデン女子代表として、多彩なカットで東京五輪でも勝ち上がることはできるのか。今後の彼女の活躍に目が離せません。