文:ラリーズ編集部
今回は、2021年の全日本ジュニア王者で、Tリーグでも活躍が期待される濵田一輝を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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濵田一輝とは?
写真:濵田一輝/撮影:槌谷昭人
濵田一輝は、卓球一家のもとに生まれ、自身もジュニアでトップクラスに位置している期待の若手選手です。2021年には全日本選手権ジュニアの部男子シングルスで初優勝を飾りました。
濵田一輝のプロフィール
濵田一輝(はまだかずき)は2003年9月12日生まれの21歳(2024年11月時点)で、高知県高知市出身です。祖父の慎吾さん(現高知工科大学卓球部監督)は全日学3位、祖母の美穂さんは1973年世界選手権女子ダブルス金メダル、父親の裕和さんは1993年全日本ジュニア優勝、母親の華奈子さんは1997年全日本選手権で混合ダブルス準優勝(裕和さんとのペア)と、卓球一家に生まれました。
弟の濵田尚人も卓球選手で、2022年のインターハイでは男子シングルスでベスト32入りするほどの実力者です。
写真:濵田尚人/撮影:ラリーズ編集部
濵田は幼少期からその才能を開花させながらも、地元高知でプレーしたいと高知大附属中に進学。2016年に全日本カデット13歳以下男子シングルスで優勝を飾りました。その後、さらに高みを目指すべく愛工大名電中に転校しました。
写真:濵田一輝/撮影:ラリーズ編集部
2017年には同期である篠塚とともに全日本カデットのダブルスを制覇、国際大会でもカデットの部でベスト4に入るなど急成長を遂げました。その後は愛工大名電高校に進学し大会でも上位進出することが多くなりました。
2021年には全日本選手権ジュニアの部の準々決勝で同級生の谷垣を破ると、準決勝で篠塚に勝利、決勝では後輩の鈴木颯(愛工大名電高)と同士討ちの連戦を制して初優勝を飾りました。同年の世界ユース選手権の団体代表にも選出され、3位入賞に導きました。
写真:濵田一輝/撮影:槌谷昭人
また、Tリーグへは2021-2022シーズンの途中より琉球アスティーダから参戦し、多くない出場機会での中で勝利を挙げ、2022-2023シーズンも琉球アスティーダとの契約を勝ち取りました。
写真:岩永宜久と濵田一輝/撮影:ラリーズ編集部
高校卒業後は、名門・早稲田大学に進学し、1年生ながら関東学生リーグ、インカレ、全日学と、チームの主力としてフル稼働。全日学では男子ダブルス優勝を飾り、大学卓球界でもひと際存在感を放っています。
濵田一輝のプレースタイル
濵田一輝は右シェーク裏裏の攻撃型で、長短の読みにくいサービスとフットワークを活かした隙のない両ハンド攻撃が特徴です。
短いサービスは比較的高めのところで、長いサービスは台ギリギリの高さで打つことになる傾向がありますが、濵田はこのサービスの打点の差を極力なくすことで長短の変化を読みにくくさせています。相手がレシーブに遅れるため、サービスエースを決めたり、3球目攻撃につなげたりしています。
また、濵田はフットワークが早いためバック側に来たロングサービスに対してもフォアで回り込んで打ったり、フォア前に来たボールも回り込んでチキータを打ったりと戦術に幅があります。一発の威力もさることながら、堅実なプレーで得点につなげる力があります。
濵田一輝の使用用具
濵田一輝は、ラケットはバタフライの『張継科ZLC』、ラバーはフォア面にバタフライの『テナジー05』、バック面にバタフライの『ディグニクス05』を使用しているそうです。
両ハンド攻撃型が主流となった現代ではバックハンドの威力も重視されるため、「ディグニクス」シリーズのような硬いラバーを使用する選手が続々と増えてきています。同じバタフライの「テナジー」シリーズと合わせて、トップ選手のニーズに応えるラバーとなっています。
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>>【卓球】テナジー05の特徴を徹底解説! 抜群の安定感を誇る最強ラバーの魅力とは
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濵田一輝の世界ランキング
濵田一輝の世界ランキングは282位(2024年11月時点)で、最高ランキングは214位(2024年9月)です。
濵田一輝の国内大会での成績
2016年 | 全日本選手権(カデットの部) | 13歳以下男子シングルス:優勝 |
2017年 | 全日本選手権(カデットの部) | 男子ダブルス:優勝(ペア:篠塚大登) |
2018年 | 全中 | 男子シングルス:準優勝 |
2021年 | 全日本選手権 | ジュニア男子シングルス:優勝 |
インターハイ | 男子シングルス:ベスト16、男子ダブルス:準優勝(ペア:吉山僚一)、男子学校対抗:優勝 | |
2022年 | 全日学 | 男子シングルス:ベスト8、男子ダブルス:優勝(ペア:岩永宜久) |
2023年 | 全日本選手権 | 男子シングルス:ベスト16 |
全日学 | 男子ダブルス:優勝(ペア:岩永宜久) | |
2024年 | 全日学 | 男子シングルス:3位 |
濵田一輝の国際大会での成績
まとめ
努力の末に全日本ジュニアを制した期待の若手が、一般の部で、Tリーグで、そして国際大会で上位進出なるか。今後の彼の活躍に目が離せません。