卓球国内リーグ・ノジマTリーグ「T.T彩たま」に所属し、世界ランキング過去最高9位を誇る松平健太を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、世界ランキングトップレベルに食い込む要因ともなった国際大会での戦績についても触れます。
2019年に国際大会からの引退を表明し、現在はTリーグをはじめとした国内大会を中心に活躍している松平健太。今回は、そんな松平健太のプロフィールを見ていきましょう。
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松平健太とは?
松平健太は、芸術的なブロック技術やしゃがみ込みサーブなどの多彩な技術を操り、天才と呼ばれる選手です。2013年の世界選手権パリ大会では北京五輪金メダリストの馬琳を破り、シングルスベスト8の成績を収めるなど、早くから才能を発揮して注目を集めました。その他、国内外の数々の大会で優勝を飾っています。
Tリーグにも参戦しており、現在はT.T彩たまに所属しています。
プロフィール
松平健太は1991年4月11日生まれの29歳(2020年6月時点)で、石川県出身です。5歳で卓球を始め、ジュニア時代から頭角を現し、中学進学後、1年生の秋に、青森山田中学校に転校します。
中学3年生時には、世界ジュニア卓球世界選手権大会の男子シングルスにおいて見事優勝を果たし、日本卓球界に27年ぶりとなる男子シングルス金メダルをもたらしました。2007年には、怪我で長期離脱を余儀なくされますが、翌年8月に開催された全国高等学校総合体育大会で復帰し、優勝を飾ります。
写真:松平健太(T.T彩たま)/撮影:保田敬介
2013年5月に行われた世界卓球選手権パリ大会では、馬琳そして元世界ランキング1位ブラディミル・サムソノフと、世界トップクラスの選手達を撃破する大躍進で初のべスト8に進出しました。その後も国内外の多くの大会で好成績を残します。
Tリーグにも参戦しており、2019-20シーズンからT.T彩たまに加入しています。セカンドシーズンには、チームの主力選手としてシングルス16試合、ダブルス8試合に出場しました。
2019年12月に国際大会からの引退を宣言し、今後はTリーグをはじめとする国内大会に専念すると表明しました。
2020年6月にはファーストと所属契約を結んだことを発表しました。また、卓球レッスン場兼卓球バー「BAR&卓球ROOM K」をオープンしたことに加え、YouTuberデビュー、現役選手ながらレッスンも開始と次々と新たな取り組みを発表しています。
プレースタイル
松平健太の戦型は、優れた台上技術をもったシェーク裏裏のドライブ型です。優れたブロック技術をもち、そのブロックを主体として、ほとんど台から下がらず、そこから武器であるカウンターと勝負勘で多彩な技を駆使しゲームを展開していきます。
卓球男子では珍しいしゃがみこみサーブが特徴の1つであったのですが、身長が伸びたことにより、このサーブで短く出せなくなったなどの理由で使用頻度は減っています。ボールの素材がプラスチックへ変更になったことなどの原因で、勝ち悩んだ時期がありましたが、持ち味である台上技術のさらなる向上により、見事復調に成功しました。
使用用具
松平健太の使用ラケットはバタフライとの共同開発による本人使用モデルである5枚合板+アリレートカーボンの「松平健太ACL」で、ラバーは両面「ディグニクス05」を使用しています。
世界ランキング
松平健太の世界ランキングは2013年5月時点では58位だったものの、6月発表では約30人抜きで28位。2013年12月時点では15位になり、そこから順位の浮き沈みはあったものの、2017年11月には自己最高の9位となり、トップ10入りを果たします。その後、約8ヶ月間トップ15をキープします。
国内大会での主な戦績
1999年 | 全日本卓球選手権(バンビの部) | 男子シングルス優勝 |
2003年 | 全日本卓球選手権(ホープスの部) | 男子シングルス優勝 |
2005年 | 全国中学校卓球大会 | 男子シングルス優勝 |
全日本卓球選手権(カデット14歳以下の部) | 男子シングルス優勝 | |
2008年 | インターハイ | 男子シングルス優勝 |
2009年 | インターハイ | 男子シングルス優勝 |
全日本卓球選手権(一般の部) | 男子シングルス準優勝 | |
2010年 | 全日本卓球選手権(一般の部) | 混合ダブルス優勝(石川佳純ペア) |
2011年 | 全日本卓球選手権(一般の部) | 男子ダブルス優勝(丹羽孝希ペア)、混合ダブルス準優勝(石川佳純ペア) |
2013年 | 全日本卓球選手権(一般の部) | 男子ダブルス優勝(丹羽孝希ペア) |
2018年 | 全日本卓球選手権(一般の部) | 男子シングルスベスト4 |
国際大会での主な戦績
2006年 | 世界ジュニア卓球選手権大会 | 男子シングルス優勝 |
2010年 | 世界選手権モスクワ大会 | 男子団体3位 |
2012年 | アジア選手権 | 男子団体優勝 |
ポーランドオープン | 男子ダブルス優勝(丹羽孝希ペア) | |
2013年 | アジア選手権 | 男子団体優勝 |
2014年 | 世界選手権東京大会 | 男子団体3位 |
2016年 | 世界選手権マレーシア大会 | 男子団体準優勝 |
オーストラリアオープン | 男子シングルス優勝 | |
2017年 | アジア選手権 | 男子団体3位 |
ブルガリアオープン | 男子シングルス準優勝 | |
2018年 | ブルガリアオープン | 男子シングルス準優勝 |
まとめ
若くして国内外で数多くの功績を残し、天才と謳われてきた松平健太。国際大会からの引退を表明しましたが、今後も国内大会ではその技術でファンを魅了してくれるでしょう。まだまだこれからの活躍が期待される松平健太の今後の挑戦に要注目です。