今回は、若くしてブラジル代表の看板を背負い五輪に出場するカロリーナ・クマハラ(ブラジル)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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カロリーナ・クマハラとは?
カロリーナ・クマハラは、10代でブラジル女子代表の看板を背負い、世界選手権や五輪に出場してきた若手実力派の選手です。国際大会ではU21の部で度々上位入賞を果たすと、2016年に一般の部で準優勝、2017年には優勝を飾るなど着実に実力を上げてきている選手でもあります。
攻撃型のトップ選手には珍しい木材合板のラケットを使用しつつ、パワーのある攻撃を軸に活躍しています。それではカロリーナ・クマハラのプロフィールについて詳しく見ていきましょう。
プロフィール
カロリーナ・クマハラは、1995年7月27日生まれの25歳(2021年7月時点)です。ブラジル出身で、現在はブラジル代表として国際大会に出場しています。
2016年にラテンアメリカ選手権で準優勝を飾ると、翌2017年にはチリオープン女子シングルスで国際大会一般の部初優勝を果たしました。世界選手権には2012年のドルトムント大会から計7回出場しています。
五輪にも2012年のロンドン、2016年のリオデジャネイロの2大会に連続で出場しています。2021年の東京五輪にも女子団体代表として、ブルーナ・タカハシ、ジェシカ・ヤマダとともに出場することとなっています。
カロリーナ・クマハラはInstagramのアカウントを持っていて、卓球に関する投稿が多く見られます。こちらにも注目です。
カロリーナ・クマハラのInstagramはこちら!
プレースタイル
カロリーナ・クマハラは右シェーク裏裏の攻撃型で、フットワークを活かしたオールラウンドな攻撃が特徴の選手です。
ドライブの威力もあり、特にバックハンドはスピード系でノータッチを狙えるほどです。カロリーナ・クマハラはフットワークが軽く、フォア側に来たサーブに対してもバックハンドで回り込んでチキータをする場面が多く見られます。中後陣でもそのフットワークでラリーに持ち掛け得点につなげています。
ラリー主体の選手と思いきや、ハイトスサービスからの3球目攻撃も得意で、基本は3球目攻撃やレシーブからの4球目攻撃を多用します。
使用用具
カロリーナ・クマハラはBUTTERFLYの契約選手で、ラケットは『コルベル』、ラバーは両面に『ディグニクス05』を使用しています。
世界で活躍する攻撃型のトップ選手で木材合板のラケットを使用する選手は稀です。理由は、木材合板だとスピードや威力の面で特殊素材入りのラケットよりも劣ってしまうからです。一方で、球持ちや回転量の部分では特殊素材よりも木材合板のラケットがすぐれています。
『コルベル』は、木材合板の中でも人気のラケットでプロアマ問わず使用されています。適度に弾みを持たせているため、スピードも補える高性能なラケットです。
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世界ランキング
カロリーナ・クマハラの世界ランキングは144位(2021年7月時点)です。2012年に100位台まで上昇すると、その後は100位台から200位台の間を行き来しています。自身最高ランクは2018年3月の90位です。カデットの世界ランキングでは最高9位まで上昇したこともあります。
国際大会での主な成績
2012年 | チリオープン | U21女子シングルスベスト8 |
ブラジルオープン | U21女子シングルスベスト4 | |
2013年 | スペインオープン | U21女子シングルスベスト4 |
ブラジルオープン | 女子シングルスベスト4、U21女子シングルス準優勝 | |
2014年 | ブラジルオープン | 女子シングルスベスト8、U21女子シングルスベスト8 |
2016年 | ラテンアメリカ選手権 | 女子シングルス準優勝 |
2017年 | チリオープン | 女子シングルス優勝 |
まとめ
10代から大舞台を経験し実力を上げてきているブラジルの若手実力派が、3度目の五輪で、国際大会でどのようなプレーを見せるのか。今後の彼女の活躍に目が離せません。