文:ラリーズ編集部
今回は、中国香港女子代表で、Tリーグにも参戦している李皓晴(リホチン・中国香港)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
李皓晴とは?
李皓晴は、ロンドン五輪とリオ五輪の2大会に連続で出場、香港代表チームとして団体戦でも勝利に貢献する中国香港の主力選手の1人です。シングルスでは主にU21女子の部において国際大会で数々のタイトルを獲得し、杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港)と組んだ女子ダブルスでもグランドファイナルで入賞した経歴があります。
また、世界各国のリーグに参戦し自身の実力を高めています。Tリーグにも、日本ペイントマレッツの一員として参戦していました。その成果もあって、次第に一般の部でも上位進出を果たすようになってきました。2015年のハンガリーオープンでは、女子シングルスの部で準優勝を飾っています。
李皓晴のプロフィール
李皓晴(リホチン)は1992年11月24日生まれの32歳(2025年5月時点)で、中国香港出身です。名門の香港中文大学を卒業しています。7歳の頃から兄の影響で卓球を始めましたが、現在はTリーグ・日本ペイントマレッツに所属しています。2019/2020シーズンは特にダブルスでチームの勝利に貢献していました。
また、Tリーグに参戦する前はトルコのクラブチーム、バシャクシェヒルに所属しヨーロッパチャンピオンズリーグに参戦していました。2017/2018シーズンでは、フー・メレック(トルコ)やヤナ・ノスコワ(ロシア)らとともにチームの準優勝に大きく貢献しました。
2017年にはインド初のプロ卓球リーグであるUTTにも参戦し自己の技術に磨きをかけました。その年のワールドカップでは石川佳純とフルゲームの激闘の末、勝利した実績があります。ワールドカップや世界選手権でも上位入賞を飾る実力をつけてきています。
李皓晴のSNS
李皓晴のプレースタイル
李皓晴の戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、前陣での両ハンドの堅実なブロックとカウンターを得意としています。また、小柄でありながらも中陣からパワーのあるドライブを放つことができます。
前中陣の早いタイミングで質の高いドライブを連続で放つ女子選手の代表としては、パイオニアとして知られる劉詩雯(リュウスーウェン・中国)がいます。しかし、連続で威力のあるボールを送る劉詩雯に対し、李皓晴はラリーの中で緩急をつけて相手のミスを誘うのが得意な選手です。相手がドライブを放った時にも、ブロックするときとカウンターするとき、そしてドライブでかけ返す時と返球のパターンは様々で、相手からしたら対策の取りにくい選手です。
彼女の得意な技術の中でも特にバックハンドのブロックは堅く、なかなか打ち抜くことはできません。相手の返球を制限させて、自らの最適なレシーブに持っていくことができるのが李皓晴の強みです。
李皓晴の使用用具
バタフライの契約選手である李皓晴は、ラケットはバタフライの『張本智和インナーフォース ZLC』、ラバーは両面にバタフライの『ディグニクス05』を使用しています。
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世界ランキング
李皓晴は2025年5月時点で世界ランキングを持っていません。最高ランキングは12位(2018年1月)です。
李皓晴の主な成績
| 2011年 | スロベニアオープン | U21女子シングルス:優勝 |
| ポーランドオープン | U21女子シングルス:優勝 | |
| 2012年 | クウェートオープン | U21女子シングルス:準優勝 |
| ジャパンオープン | U21女子シングルス:準優勝 | |
| 世界選手権ドルトムント大会 | 女子団体:銅メダル | |
| 2013年 | ドイツオープン | U21女子シングルス:優勝 |
| 2014年 | 世界選手権東京大会 | 女子団体:銅メダル |
| グランドファイナル | 女子ダブルス:3位(ペア:姜華君) | |
| 2015年 | ハンガリーオープン | 女子シングルス:準優勝 |
| リオ五輪 | 女子シングルス:ベスト16 | |
| 2017年 | インドオープン | 女子ダブルス:準優勝(ペア:杜凱栞) |
| ポーランドオープン | 女子ダブルス:優勝(ペア:杜凱栞) | |
| グランドファイナル | 女子ダブルス:ベスト4(ペア:杜凱栞) | |
| 2018年 | 世界選手権ハルムスタッド大会 | 女子団体:銅メダル |
| チームワールドカップ | 女子団体:3位 | |
| ジャカルタアジア競技大会 | 混合ダブルス:銅メダル(ペア:何鈞傑) | |
| 2019年 | 世界選手権ブダペスト大会 | 女子ダブルス:ベスト8(ペア:杜凱栞)、混合ダブルス:ベスト8(ペア:何鈞傑) |
| 2020年 | ハンガリーオープン | 女子ダブルス:準優勝(ペア:杜凱栞) |
| カタールオープン | 混合ダブルス:ベスト4(ペア:何鈞傑) | |
| 2021年 | 東京五輪 | 女子団体:銅メダル |
| アジア選手権 | 女子ダブルス:銀メダル(ペア:杜凱栞)、混合ダブルス:銅メダル(ペア:何鈞傑) | |
| 世界選手権ヒューストン大会 | 混合ダブルス:ベスト8(ペア:何鈞傑) | |
| 2022年 | WTTフィーダーブダペスト | 女子ダブルス:優勝(ペア:朱成竹) |
| WTTフィーダーデュッセルドルフⅢ | 混合ダブルス:準優勝(ペア:何鈞傑) | |
| 2024年 | WTTフィーダーバラジュディン | 女子ダブルス:準優勝(ペア:朱成竹) |
| WTTフィーダーデュッセルドルフ | 女子ダブルス:優勝(ペア:朱成竹) | |
| WTTフィーダーハビージョフ | 女子ダブルス:準優勝(ペア:LEE Hoi Man Karen) | |
| WTTコンテンダーザグレブ | 女子ダブルス:ベスト4(ペア:朱成竹) | |
| WTTスターコンテンダーバンコク | 女子ダブルス:ベスト4(ペア:朱成竹) | |
| アジア選手権 | 女子団体:銅メダル |
まとめ
香港女子を支える李皓晴が国際大会でさらなる躍進を見せるのか。今後の彼女の活躍に期待です。








