李尚洙(イサンス)の使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:李尚洙(イサンス・韓国)/提供:WTT

卓球選手紹介 李尚洙(イサンス)の使用用具・大会成績・プロフィール

2024.07.01

文:ラリーズ編集部

2017年の世界卓球選手権でシングルス3位、ダブルス3位に輝き、韓国のエースとして何度も日本と対戦している李尚洙(イサンス)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会でのシングルスだけでなくダブルスの戦績についても触れます。

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李尚洙とは?

李尚洙は、最初はダブルスで頭角を示し始め、世界選手権でもメダルを獲得していた選手です。シングルスの実力が伸びてきていた2017年の世界選手権大会では、3回戦で張継科(チャンジーカ・中国)に勝利した後も勝ち進み、三位に輝きました。同大会のダブルスでも銅メダルを獲得し、世界のトップ入りを果たしました。

卓球国内リーグ・Tリーグにも岡山リベッツの選手として参戦している李尚洙のプロフィールを見ていきましょう。

李尚洙のプロフィール

李尚洙(イサンス/Lee Sangsu)は1990年8月13日生まれの34歳(2024年7月時点)で、韓国出身です。世界選手権大会やアジア選手権においてシングルス、ダブルス両方でメダル獲得の実績を持つ韓国のエースです。


写真:李尚洙/提供:ittfworld

2013年の世界選手権の混合ダブルスで朴英椒(パクヨンスク)とペアを組んで銀メダルを獲得すると、同年のアジア選手権の混合ダブルスで同じく朴英椒とペアを組み、決勝で日本の丹羽孝希/平野早矢香ペアに勝利し金メダルを獲得しました。その頃から韓国男子の団体戦メンバーにも選ばれ始め、韓国を代表する選手へと上り詰めていきました。

世界で一躍有名になったのは、2017年の世界選手権シングルスで3位に輝いたときです。三回戦で今まで一度も勝ったことのなかった張継科に勝利すると、サムソノフ(ベラルーシ)、黄鎮廷(ウォンチュンティン・中国香港)らにも勝利し、銅メダルを獲得しました。同大会では鄭栄植とペアを組んだ男子ダブルスでも三位となっています。


写真:李尚洙/提供:ittfworld

Tリーグ開幕シーズンとなった2018/2019シーズンでは、岡山リベッツの選手として参戦し、個人成績は5勝7敗で負け越し成績は振るいませんでしたが、世界トップレベルのプレーを披露しました。5thシーズンも岡山リベッツから参戦し、。

2021年にはアジア選手権で韓国男子史上初のシングルス金メダルを獲得しました。また、男子団体でも決勝で日本を下して金メダルを獲得しています。

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李尚洙のプレースタイル

李尚洙の戦型は、右シェーク裏裏ドライブ型で、運動量の多さと軽快なフットワークで動き回る卓球をします。前陣では速いピッチのバック強打や、踏み込んで打ち込むフォアハンドが特徴です。中陣のラリーでは、鍛えられたフットワークで得点を重ねる場面も見られます。


写真:李尚洙(韓国)/提供:ittfworld

サーブはフォア前とバック側のサーブからの展開が多く、バックへのロングサーブからの速攻などもみられます。レシーブを含めた台上技術はチキータだけでなく、フリックや流しなど多様な技を持っており、これがダブルスの成績に繋がっていると思われます。

李尚洙の使用用具

バタフライの契約選手である李尚洙は、ラケットはバタフライの特注(アリレートカーボンシェーク/インナーファイバー仕様)ラケットで、ラバーはフォア面、バック面ともにバタフライの『ディグニクス09C』を使用しているようです。

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李尚洙の世界ランキング

李尚洙の世界ランキングは33位(2024年7月時点)で、最高ランキングは6位(2019年4月)です。

2015年5月に26位に上がって以降上位をキープしています。2018年の4月に8位と初のトップ10入りを果たし、2019年4月には6位と自己最高ランクを更新しました。2021年5月時点ではランキングが22位と落ちていますが、ランキング以上の実力を持った選手といえるでしょう。

李尚洙の国際大会での主な戦績

2008年 世界ジュニア選手権 男子シングルス:銅メダル、男子ダブルス:銀メダル
2013年 世界選手権パリ大会 混合ダブルス:銀メダル(ペア:朴英椒)
アジア選手権 混合ダブルス:金メダル(ペア:朴英椒)
2015年 世界選手権蘇州大会 男子ダブルス:銅メダル
2016年 世界選手権クアラルンプール大会 男子団体:銅メダル
2017年 世界選手権デュッセルドルフ大会 男子シングルス:銅メダル、男子ダブルス:銅メダル
2018年 アジアカップ 男子シングルス:3位
世界選手権ハルムスタッド大会 男子団体:銅メダル
ジャパンオープン 男子シングルス:3位
2019年 オーストラリアオープン 男子ダブルス:優勝
ブルガリアオープン 男子ダブルス:優勝
チェコオープン 男子ダブルス1位(趙大成ペア)
2021年 WTTコンテンダードーハ 男子ダブルス:優勝(ペア:趙大成)、混合ダブルス:ベスト4(ペア:田志希)
WTTスターコンテンダードーハ 男子ダブルス:優勝(ペア:鄭栄植)、混合ダブルス:準優勝(ペア:田志希)
アジア選手権 男子シングルス:金メダル、男子団体:金メダル
WTTスターコンテンダードーハⅡ 男子シングルス:ベスト4、混合ダブルス:ベスト4(ペア:崔孝珠)
2022年 WTTスターコンテンダーブダペスト 男子ダブルス:優勝
2023年 世界選手権ダーバン大会 男子ダブルス:銅メダル(ペア:趙大成)
WTTコンテンダーリマ 男子ダブルス:準優勝(ペア:趙大成)
WTTコンテンダーリオデジャネイロ 男子ダブルス:準優勝(ペア:趙大成)
WTTコンテンダーアルマトイ 男子ダブルス:準優勝(ペア:趙勝敏)
WTTスターコンテンダー蘭州 男子ダブルス:ベスト4(ペア:趙勝敏)
2024年 WTTコンテンダードーハ 男子ダブルス:優勝(ペア:林鐘勲)
WTTスターコンテンダーゴア 男子ダブルス:ベスト4(ペア:趙大成)
世界選手権釜山大会 男子団体:銅メダル
WTTコンテンダー太原 男子シングルス:ベスト4
WTTスターコンテンダーリュブリャナ 男子ダブルス:ベスト4(ペア:呉晙誠)

まとめ

世界選手権やワールドツアーで多くの成績を残してきた韓国卓球界のエース李尚洙。まもなく開催される東京五輪をはじめ今後も日本選手の前に立ちふさがり、熱戦を展開することが期待されます。

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