林鐘勲(イムジョンフン)の使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:林鐘勲(イムジョンフン・韓国)/提供:WTT

卓球選手紹介 林鐘勲(イムジョンフン)の使用用具・大会成績・プロフィール

2023.04.01

文:ラリーズ編集部

今回は、Tリーグの岡山リベッツとT.T彩たまに所属した経歴を持つ、韓国の次世代エースとの呼び声も高い林鐘勲(イムジョンフン)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

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林鐘勲とは?

林鐘勲は、U21の部で国際大会優勝を飾ることが多く、韓国次世代のエースと呼ばれています。一般の部でも近年はダブルスで優勝を積み重ねるなど、着実に上げてきた実力を評価されている選手です。現在右利きの選手が多くを占める韓国男子代表の中で貴重な左利きとのことで、シングルスとダブルスの両方で活躍が期待できる選手と言えます。

Tリーグにも岡山リベッツとT.T彩たまのメンバーとして参戦し、吉村真晴や世界各国のトップ選手に勝利した実績もあります。

林鐘勲のプロフィール

林鐘勲(イムジョンフン)は、1997年1月21日生まれの26歳(2023年4月時点)です。韓国出身で、ジュニア時代より韓国代表として韓国オープンU21男子シングルス2連覇など、数々の国際大会で活躍してきました。2018年には21歳の若さで、張禹珍(チャンウジン・韓国)と組んだ男子ダブルスでグランドファイナル優勝を飾るなど、ダブルスの強さにも定評があります。

Tリーグにも岡山リベッツとT.T彩たまから参戦していました。彩たまでは新型コロナウイルスの影響で出場は叶いませんでしたが、岡山時代には元中国代表の侯英超(ホウエイチョウ)に3-0で勝利するなど、センセーショナルな勝利を挙げていました。

そんな林鐘勲は2019年には世界ランキングを16位まで上げる活躍を見せていましたが、新型コロナウイルスの流行で国際大会への参戦が難しくなって以降は目立った成績を残せず、世界ランキングも徐々に下降していきました。


写真:林鐘勲(イムジョンフン・韓国)/撮影:ラリーズ編集部

しかし、2021年の世界選手権ヒューストン大会で、東京五輪シングルス4位の林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)を下してシングルスベスト16入りを果たすと、男子ダブルスでは銀メダルを獲得。さらに、同年のアジア選手権では男子ダブルス銀メダル、男子団体金メダルを獲得し、着実に力をつけていきます。

そして、2022年にはWTTスターコンテンダードーハ男子シングルス準優勝、WTTコンテンダーノヴァゴリツァ混合ダブルス優勝、アジアカップ男子シングルス準優勝など、数多くの大会で表彰台に上りました。これらの活躍から林鐘勲は世界ランキングもジワジワと上げていき、2923年4月時点では男子韓国人選手最上位となる13位に位置しています。

林鐘勲のプレースタイル

林鐘勲の戦型は左シェーク裏裏の攻撃型で、前陣での高速の両ハンドドライブが特徴です。特にバックハンドドライブは威力も充分でありながらコース取りも上手く、現代の高速卓球に合った戦型をしています。

プラスチックボールに変わってから男子卓球にも変化が現れてきました。それまではスピードで圧倒できた選手が軒並み勝てなくなり、回転の強さや変化によって点を取る選手が台頭してきました。2019年の世界選手権男子シングルスで準優勝したマティアス・ファルク(スウェーデン)は右シェークのフォア表速攻型ですが、表ソフトの回転の変化で相手を圧倒して決勝まで上ってきた選手です。このようにプラスチックボールになったことで戦いやすくなった選手もいます。

また、ボールが以前よりも飛ばなくなったため、前中陣で両ハンドを振る選手が増えてきました。それまでフォアハンドに重きを置いていた馬龍(マロン・中国)や許昕(シュシン・中国)らもバックハンドでの攻撃を多用するようになってきました。

林鐘勲の戦型は、日本では木造勇人や宇田幸矢と近い戦型で、若い選手の間では主流となりつつある型ともいえます。

林鐘勲の使用用具

林鐘勲はバタフライの契約選手で、ラケットはバタフライの『ビスカリア SUPER ALC』、ラバーはフォア面に『テナジー05ハード』、バック面に『ディグニクス09C』を使用しています。

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林鐘勲の世界ランキング

林鐘勲の世界ランキングは13位(2023年4月時点)で、最高ランキングは13位(2023年4月時点)です。

林鐘勲の主な成績

2016年 ハンガリーオープン U21男子シングルス:優勝
韓国オープン U21男子シングルス:優勝
2017年 ジャパンオープン U21男子シングルス:優勝
ユニバーシアード 男子ダブルス:銀メダル、男子団体:銅メダル
2018年 韓国オープン 男子ダブルス:優勝
ポーランドオープン 男子シングルス:優勝
ジャカルタアジア競技大会 男子団体:銀メダル
グランドファイナル 男子ダブルス:優勝
世界選手権ハルムスタッド大会 男子団体:銅メダル
2021年 世界選手権ヒューストン大会 男子シングルス:ベスト16、男子ダブルス:銀メダル
アジア選手権 男子ダブルス:銀メダル、男子団体:金メダル
2022年 WTTスターコンテンダードーハ 男子シングルス:準優勝
WTTチャンピオンズブダペスト 男子シングルス:ベスト8
WTTコンテンダーノヴァゴリツァ 混合ダブルス:優勝
アジアカップ 男子シングルス:準優勝
2023年 WTTシンガポールスマッシュ 男子ダブルス:準優勝
WTTチャンピオンズ新郷 男子シングルス:ベスト4

まとめ

韓国の次世代を担う高速卓球のサウスポーが、国際大会でどのようなプレーを見せるのか。今後の彼の活躍に注目です。

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