劉詩雯(リュウスーウェン)の使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:劉詩雯(中国)/提供:ittfworld

卓球選手紹介 劉詩雯(リュウスーウェン)の使用用具・大会成績・プロフィール

2021.04.20

文:ラリーズ編集部

今回は、2019年の世界選手権にて女王に輝き再び世界のトップに躍り出た高速卓球のパイオニア、劉詩雯(リュウスーウェン・中国)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

>>早田ひなを育てた石田卓球クラブ代表に聞く なぜ中国は卓球が強いのか?

>>同じく中国代表の許昕(シュシン)の紹介記事はこちら

>>同じく中国代表の陳夢(チェンムン)の紹介記事はこちら

劉詩雯とは?

劉詩雯は、2013年から女子ワールドカップを何度も制覇、2019年にはそれまでベスト4どまりだった世界選手権女子シングルスで初優勝を飾るなど、長きに渡り世界の女子卓球界のトップを走り続ける選手です。シングルスの強さはもちろんのこと、ダブルスの天才と言われる許昕(シュシン・中国)と組んだ混合ダブルスでも、国際大会や世界選手権で優勝を重ねています。

リオ五輪にも団体戦のメンバーとして出場し優勝を飾るなど、簡単には崩れない中国女子の牙城を支える主力選手の一人です。かつては、団体戦での惜敗を機に、厳しい状況に追い込まれましたがすぐにそこから脱し、今では中国の優勝を導く選手となっています。

プロフィール

劉詩雯は、1991年4月12日生まれの30歳(2021年4月時点)です。中国出身で、現在は中国代表として国際大会に出れば上位進出は当然、と言われるほど次々にタイトルを獲得しています。

2016年のリオ五輪では団体戦のみの出場でしたが、中国の団体戦優勝に大きく貢献しました。


写真:劉詩雯/提供:ittfworld

かつては、個人戦では世界選手権で常にベスト4、最高でも準優勝と頂点になかなか君臨することはできていませんでしたが、2019年の世界選手権では決勝で陳夢(チェンムン・中国)を下し、世界選手権女子シングルス初優勝を果たしました。

また、劉詩雯は2019年の女子ワールドカップでも優勝しており、世界選手権・ワールドカップ・五輪を制することで手に入れられる称号・大満貫に王手をかけています。

東京五輪では、混合ダブルスと団体戦の代表として出場することが決まっています。

プレースタイル

劉詩雯の戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、前中陣でのミスのない両ハンド攻撃が特徴です。前中陣であればどこからでも強打を打つことができるのが彼女の卓球です。


写真:劉詩雯/提供:ittfworld

劉詩雯は“高速卓球のパイオニア”と呼ばれるほど前陣でのボールさばきが上手く、彼女に並ぶ者はいないと言われています。前中陣では巧みなボールさばきと素早い反応によって、どんなボールでも充分な力で打ち返すことができます。欠点となる技術もないため、相手からすると無限にボールが返ってくるような感覚に陥ります。

またフォアハンドの威力はとても高く、小柄な身長では不利とされる対カットマンにも強さを発揮することができます。近年では、後陣に下がってもドライブを放つことができるようになり、ますます隙の無い選手へ近づいています。

使用用具

劉詩雯の使用用具は、ラケットはBUTTERFLYの特注品で、ラバーはフォア面に紅双喜の「国チーム用キョウヒョウ3」のブルースポンジ、バック面はBUTTERFLYの「ディグニクス05」を使用しているそうです。

一時期はバック面も粘着性ラバーにしていたそうですが、「ディグニクス05」に変更したことで相手の球威に負けない卓球をするようになりました。

世界ランキング

劉詩雯の世界ランキングは7位(2021年4月時点)です。2012年から2017年までと、2019年は世界ランクトップ5に位置し続けるなど、右に出る者がいない選手と言えます。

最高ランクは1位で、最長で13ヶ月間(2013年9月~2014年9月)もの間1位に君臨し続けました。

許昕と組んだ混合ダブルスも世界ランキング1位(2021年4月時点)となっております。

直近の国際大会での主な成績

2016年 アジアカップ 女子シングルス優勝
世界選手権 女子団体優勝
カタールオープン 女子シングルス優勝
ジャパンオープン 女子シングルス優勝
2017年 中国オープン 女子シングルスベスト4、女子ダブルス優勝
世界選手権 女子ダブルス優勝
2018年 カタールオープン 女子シングルス優勝
オーストラリアオープン 女子シングルス優勝
タイオープン 女子シングルス優勝
チームワールドカップ 女子団体優勝
世界選手権 女子団体優勝
2019年 世界選手権 女子シングルス優勝、混合ダブルス優勝
女子ワールドカップ 女子シングルス優勝
チームワールドカップ 女子団体優勝
中国オープン 女子ダブルス優勝
ジャパンオープン 女子ダブルス優勝
カタールオープン 混合ダブルス優勝
ハンガリーオープン 混合ダブルス優勝
グランドファイナル 混合ダブルス優勝
アジア選手権 混合ダブルス優勝
2020年 ドイツオープン 混合ダブルス優勝

まとめ

世界ランキング1位を何度も経験し、長期にわたり世界のトップ選手として活躍し続けている劉詩雯。高速卓球のパイオニアと呼ばれる彼女が東京五輪でどのような活躍を見せるのか、注目です。

>>劉詩雯の関連記事はこちら

男子ランキング
2023.03.31
世界
日本
1
樊振東(中国)
9700 pt
2
馬龍(中国)
5800 pt
3
王楚欽(中国)
4955 pt
1
張本智和(日本)
4195 pt
2
宇田幸矢(日本)
1275 pt
3
篠塚大登(日本)
926 pt
女子ランキング
2023.03.31
世界
日本
1
孫頴莎(中国)
9920 pt
2
陳夢(中国)
6805 pt
3
王曼昱(中国)
5960 pt
1
早田ひな(日本)
2990 pt
2
伊藤美誠(日本)
2830 pt
3
石川佳純(日本)
1975 pt