王藝迪(ワンイーディ)の使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:王藝迪(ワンイーディ・中国)/提供:WTT

卓球選手紹介 王藝迪(ワンイーディ)の使用用具・大会成績・プロフィール

2024.02.21

文:ラリーズ編集部

今回は、2018年から存在感を増している中国の若手選手、王藝迪(ワンイーディ)について紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、世界ランキングを上げる要因となっている国際大会での戦績についても触れます。

中国期待の選手の1人としてメキメキと世界ランキングを上げている王藝迪。今回は、そんな王藝迪のプロフィールを見ていきましょう。

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王藝迪とは

王藝迪は、パワフルな両ハンドを武器にしており、2019年には香港オープンで日本の石川佳純(全農)、芝田沙季(ミキハウス)、伊藤美誠(スターツ)の3選手を破り優勝を果たしました。また、レベルの高いワールドツアーでもベスト4に入ることが多く、急成長中の選手と言えるでしょう。

王藝迪のプロフィール

王藝迪(ワンイーディ/Wang Yidi)は1997年2月14日生まれの26歳(2024年2月現在)で、中国の遼寧省鞍山市出身です。

小学校時代にダイエットのために卓球をはじめましたが、すぐにメキメキと実力を伸ばし、プロの指導を受けるために鞍山市の卓球スクールに通い始めました。その後、遼寧省の省チームに選抜されると、2010年には中国卓球協会直下の卓球学校に入学し、同年の全国青年大会で女子シングルス3位に輝いたことで、中国国家チームの2軍入りを果たしました。

2015年にはアジアジュニア選手権でシングルス準優勝、ダブルス準優勝、団体優勝の好成績を残し、国家チーム一軍入りを果たしますが、すぐに2軍チーム落ちを経験してしまいます。それでも腐らなかった王藝迪は、2017年に再び国家チーム一軍入りを果たし、以降は一軍でプレーを続けています。また、2017年の中国国内のエキシビションでは、馮天薇や鄭怡静らのコピー選手として参加していますした。

2019年には、7月で行われた香港オープンで日本、チャイニーズタイペイのトップ選手を連破し、ワールドツアー初優勝を飾りました。その後は

王藝迪のプレースタイル

王藝迪の戦型は、右シェーク裏裏ドライブ型です。持ち前の体格を活かしたパワフルな両ハンドで相手に畳み掛けます。また、粘り強さも持ち合わせており、長いラリーの末に得点する場面が多い印象を受けます。

王藝迪の使用用具

王藝迪は、ラケットはニッタクの『キョウヒョウ龍5』、ラバーはフォア面が紅双喜の『キョウヒョウ3 国家チーム用(ブルースポンジ)』、バック面がバタフライの『テナジー05ハード』を使用しているそうです。

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王藝迪の世界ランキング

王藝迪の世界ランキングは4位(2023年2月時点)で、最高ランキングも4位です。

2019年の6月までは44位が最高位でしたが、香港オープンで優勝を飾ると7月には一気に24位まで急上昇しました。8月に記録した22位が王藝迪の最も高い世界ランキングです。

王藝迪の主な戦績

2015年 アジアジュニア選手権 ジュニア女子シングルス:準、ジュニア女子ダブルス:準優勝、ジュニア女子団体:優勝
2019年 香港オープン 女子シングルス:優勝
2021年 WTTコンテンダーラシュコ 女子シングルス:優勝
世界選手権ヒューストン大会 女子シングルス:銅メダル
WTTカップファイナル 女子シングルス:準優勝
2022年 WTTシンガポールスマッシュ 女子シングルス:ベスト4
WTTスターコンテンダーブダペスト 女子シングルス:優勝
世界選手権成都大会 女子団体:金メダル
アジアカップ 女子シングルス:優勝
WTTカップファイナル新郷 女子シングルス:ベスト4
2023年 WTTチャンピオンズ新郷 女子シングルス:準優勝
WTTシンガポールスマッシュ 女子ダブルス:準優勝
WTTチャンピオンズマカオ 女子シングルス:ベスト4
WTTスターコンテンダーゴア 女子シングルス:優勝
世界選手権ダーバン大会 女子ダブルス:金メダル
WTTスターコンテンダーリュブリャナ 女子ダブルス:優勝、混合ダブルス:ベスト4
アジア選手権 女子シングルス:銅メダル、女子ダブルス:銀メダル、混合ダブルス:金メダル、女子団体:金メダル
杭州アジア競技大会 女子シングルス:銅メダル、混合ダブルス:銀メダル、女子団体:金メダル
WTTコンテンダー太原 女子シングルス:準優勝
WTTチャンピオンズフランクフルト 女子シングルス:優勝
WTTファイナルズ名古屋 女子シングルス:準優勝、女子ダブルス:ベスト4
世界選手権釜山大会 女子団体:金メダル

まとめ

今回は、王藝迪について紹介しました。五輪、世界選手権でのシングルス優勝は未だ達成していないものの、世界ランキングでは3位まで上り詰めており、2024年のパリ五輪代表争いに絡んでくるであろう王藝迪の今後の活躍にも、期待が集まります。

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