伊藤美誠の使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)
前の記事へ
次の記事へ
2020.03.15

伊藤美誠の使用用具・大会成績・プロフィール

写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld

リオ五輪団体銅メダルを獲得し、2020年3月現在の世界ランキングは3位と日本人最上位につける卓球黄金世代の一人、伊藤美誠選手を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

>>“黄金世代”から見た「今、日本の卓球が強いワケ」

>>伊藤美誠が“楽しむ姿勢”貫くワケ

>>早田ひな「楽しい卓球」から「楽しめる自分」へ たどり着いた新たな強さ

伊藤美誠とは?

伊藤美誠とは、全日本選手権で2018、19と2年連続の3冠を達成し、世界ランキングでは中国選手の分厚い壁を一人突き破り3位に君臨する、日本の卓球選手です。

今年に入って、2大会連続の五輪代表に内定し、全日本選手権では女子ダブルス、混合ダブルスの2冠を達成。ITTFワールドツアー2020では、ハンガリーOPで優勝、カタールOPで準優勝と圧巻の結果を残しています。

また、繊細な台上技術、フットワークを生かしシングルスだけでなくダブルスでも活躍し、東京五輪では水谷隼(木下グループ)と組む混合ダブルスでも代表に内定。メダル獲得が期待されます。

プロフィール

伊藤美誠は2000年10月21日生まれの19歳。静岡県磐田市出身で、2歳の終わりから卓球を始めました。

2008年の全日本選手権バンビの部(小2以下)、2010年の全日本選手権カブの部(小4以下)でそれぞれ優勝を果たし、2011年の全日本選手権では一般の部で大会史上最年少勝利を更新。

2013年のドイツオープンでは平野美宇(日本生命)と組んだ女子ダブルスでワールドツアー初優勝を果たし、史上最年少でのツアーダブルス優勝を記録しました。

2015年には、ドイツオープン女子シングルスで世界最年少優勝記録を樹立し、ギネス記録に認定されました。また、その年の世界選手権蘇州大会では、破竹の快進撃で準々決勝に進出。2003年パリ大会での福原愛の持つ記録を塗り替え、日本選手歴代最年少ベスト8入りを果たしました。

その後9月発表の世界ランキングで日本選手3番手の10位となり、リオデジャネイロ五輪女子団体戦代表候補選手に選出されました。

翌年のリオ五輪では、女子団体3位決定戦で、ロンドン五輪銅メダリストの馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)に勝つなど活躍し、最年少の15歳300日で銅メダルを獲得。

2017年の世界選手権ドイツ大会では早田ひな(日本生命)と組んだ女子ダブルスで銅メダルを獲得しました。

2018年の全日本選手権では女子シングルス、女子ダブルス、混合ダブルスを全て制し3冠を達成。その年の世界選手権団体戦スウェーデン大会では、決勝で中国の劉詩雯(リュウスーウェン)に勝つなど8戦全勝と日本を準優勝に導く活躍をし、同大会の最優秀選手賞を受賞しました。

さらに、6月のジャパンOPで中国の王曼昱(ワンマンユ)を下し優勝を果たすと、11月のスウェーデンOPでは、劉詩雯、丁寧(ディンニン)、朱雨玲(ジュユリン)に勝つ圧巻のプレーで優勝。卓球帝国から最も恐れられる選手の一人としてその名を世界に轟かせました。

2019年の全日本選手権でも別次元の強さを発揮し、女子史上初となる2年連続の3冠を達成しました。その年の世界選手権ハンガリー大会では早田ひなと組むダブルスで銀メダルを獲得。

11月に行われたチームワールドカップでは、ホームの観客の前で決勝で同年代のライバル、孫穎莎(スンイーシャ・中国)と大熱戦を展開。マッチポイントを握るも逆転負けを喫し、チームも敗れて準優勝に終わりました。

2020年1月には、世界ランキングで日本選手歴代最高タイの3位に浮上し、東京五輪のシングルス、団体戦、混合ダブルスの代表に内定したことが発表されました。その後ハンガリーOPで優勝、カタールOPで準優勝を果たすなど、さらにそのプレーに磨きをかけています。

プレースタイル

伊藤美誠の戦型は、右シェークバック表の前陣速攻型。バック面に表ソフトを貼り、ナックルボールを効果的に用い相手を翻弄します。

まず、伊藤のサーブ。近年は様々なフォームからの巻き込みサーブを軸とし、その中に順回転のサーブや切り方の違う逆系のサーブ、そしてロングサーブを混ぜて相手に的を絞らせないような配球を見せます。

中でも目を引くのは、巻き込みサーブを出すときの独特の構え。その後のラリーに備えコンパクトなサーブを出す女子選手が多い中、伊藤のダイナミックなフォーム、そして素早いスイングスピードで放たれる巻き込みサーブは、唯一無二の武器となっています。

また、レシーブでは、バック表面でのチキータ逆チキータ、ストップなど多彩な台上技術で相手を翻弄し、先手を取ることができます。中国の孫穎莎や陳夢(チェンムン)は、その台上での多彩なレシーブを嫌がり、伊藤のバックサイドに強烈な下回転をかけたサーブや深く速いロングサーブを出し、ラリーに持ち込む戦術を多用します。

伊藤は、相手の回転をうまく利用し、本来回転のかけづらい表ソフトでバックドライブを打つことができます。さらに、本来フォアドライブで攻撃するようなボールも、伊藤は「みまパンチ」と呼ばれるフォアスマッシュで打ち抜いていきます。

ミドルに来たボールに対しては表ソフトで変化をつけて返し、低く厳しいボールは回転量のあるドライブで攻撃、甘いボールは回転量の少ないスマッシュで打ち抜く伊藤のプレーは、中国選手の予測をはるかに超え、対中国相手にも互角以上の勝負を展開します。

また、伊藤はカット打ちの名手としても名を馳せています。普通のプレイヤーがドライブ連打で攻略していくのに対し、伊藤は回転量に変化をつけ、両サイドへのスマッシュ攻撃で押していき、また表ソフトによる前後の揺さぶりも効果的に用いるため、カットマンにとって天敵と言える存在でしょう。

使用用具

伊藤美誠の使用ラケットは、ニッタクのアコースティックカーボンで、ラバーはフォア面にファスタークG-1、バック面にモリストSPを使用しているようです。

世界ランキング

伊藤美誠は、2015年3月に38位だった世界ランクを、翌月の4月に一気に15位まで伸ばし、7月に自己最高の9位を記録しました。そこから2019年11月までほとんど10位以内をキープし、世界の第一線で活躍し続けます。

2019年12月に自身最高の4位、そして2020年1月には歴代最高タイとなる3位にランクイン。そして2020年3月に行われたカタールOPで準優勝と好成績を残したことで、4月の世界ランキングは2位になることが確実視されています。

主な成績

国内大会

2008年 全日本選手権 バンビの部優勝
2010年 全日本選手権 カブの部優勝
2015年 全日本選手権 ジュニアの部優勝
2016年 全日本選手権 女子シングルス ベスト4
2018年 全日本選手権 女子シングルス、女子ダブルス、混合ダブルス優勝
2019年 全日本選手権 女子シングルス、女子ダブルス、混合ダブルス優勝
2020年 全日本選手権 女子シングルス ベスト4、女子ダブルス、混合ダブルス優勝

国際大会

2014年 ドイツオープン 女子ダブルス優勝
スペインオープン 女子ダブルス優勝
ワールドツアーグランドファイナル 女子ダブルス優勝
2015年 ドイツオープン 女子シングルス優勝
世界選手権蘇州大会 女子シングルス ベスト8
ベラルーシオープン 女子シングルス優勝
ワールドツアーグランドファイナル 女子ダブルス優勝
2016年 世界選手権団体戦マレーシア大会 女子団体 準優勝
リオデジャネイロ五輪 女子団体銅メダル
オーストリアオープン 女子シングルス優勝
世界ジュニア選手権 女子団体優勝
2017年 世界選手権ドイツ大会 女子ダブルス3位
ベラルーシオープン 女子シングルス優勝
チェコオープン 女子シングルス、女子ダブルス優勝
ワールドツアーグランドファイナル 女子ダブルス準優勝
2018年 世界選手権団体戦スウェーデン大会 女子団体準優勝
ジャパンオープン 女子シングルス優勝
スウェーデンオープン 女子シングルス優勝
ワールドツアーグランドファイナル 女子ダブルス優勝
2019年 世界選手権ハンガリー大会 女子ダブルス準優勝
香港オープン 女子シングルス準優勝
ブルガリアオープン 女子シングルス ベスト4、混合ダブルス優勝
スウェーデンオープン 女子シングルス準優勝、混合ダブルス準優勝
ドイツオープン 女子シングルス準優勝
卓球ワールドカップ団体戦 女子団体準優勝
オーストリアオープン 女子シングルス優勝
T2ダイヤモンド シンガポール 女子シングルス準優勝
ワールドツアーグランドファイナル 女子シングルス ベスト4、混合ダブルス準優勝
2020年 ドイツオープン 混合ダブルス準優勝
ハンガリーオープン 女子シングルス優勝
カタールオープン 女子シングルス準優勝、混合ダブルス優勝

まとめ

今回は、リオ五輪銅メダリスト、今中国が最も恐れるプレイヤーであろう伊藤美誠選手を紹介しました。東京五輪でのシングルス金メダル獲得もますます現実味を増してきています。

卓球帝国・中国の想定を悠々と越え、独自の卓球スタイルを進化させ続け、「無敗の女」を目指す伊藤美誠選手の今後の活躍に、これからも離せません。

>>伊藤美誠の関連記事はこちら

文:ラリーズ編集部

コメント
0
男子ランキング
2020.07.09
世界
日本
1
樊振東(中国)
17915 pt
2
許キン(中国)
17260 pt
3
馬龍 (中国)
15525 pt
1
張本智和(日本)
13245 pt
2
丹羽孝希(日本)
9570 pt
3
水谷隼(日本)
9045 pt
女子ランキング
2020.07.09
世界
日本
1
陳夢 (中国)
17915 pt
2
伊藤美誠(日本)
15440 pt
3
孫穎莎 (中国)
15165 pt
1
伊藤美誠(日本)
15440 pt
2
石川佳純(日本)
11100 pt
3
平野美宇(日本)
10815 pt
SNS
FOLLOW US