今回は、2019年に開催されたジャパンオープンで高校生ながら元世界ランキング1位の選手から大金星をあげた長﨑美柚を紹介します。プロフィール、プレースタイル、使用用具などの基本的な情報から世界ランキングを上げる要因にもなっている国際大会での戦績についても触れます。
国内だけでなく、世界で活躍し、次世代のエースとして期待が高まる長﨑美柚。今回は、そんな長﨑美柚のプロフィールを見ていきましょう。
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このページの目次
長﨑美柚とは?
長﨑美柚は2019年6月に開催されたジャパンオープン萩村杯で、元世界ランキング1位の朱雨玲(当時世界ランキング4位)に高校生ながら勝利するという大金星をあげたことで話題になりました。
他にも数々の大会で好成績を残している長﨑美柚のプロフィールを見ていきましょう。
長﨑美柚のプロフィール
写真:長﨑美柚(写真左)と木村香純(木下アビエル神奈川)/撮影:ラリーズ編集部
長﨑美柚(ながさきみゆう)は2002年6月15日生まれの20歳(2023年4月時点)で、神奈川県海老名市出身です。祖父が神奈川大学の卓球部監督だった事もあり、5歳の時に「岸田クラブ」に入会し、卓球を始めました。幼少期から好成績を残し、全日本選手権バンビ・カブ・ホープスの部で3冠を果たしました。
稲付中学校に進学すると同時にJOCエリートアカデミーに入校すると、中学2年時に全国中学校卓球大会で女子シングルス優勝、全日本選手権ジュニア女子シングルスでは準優勝に輝きました。
さらに中学3年生になっても快進撃は止まらず、全中女子シングルス準優勝、全日本選手権ジュニア女子シングルスで高校生がいるなかで優勝を果たして注目を浴び、将来への期待が高まりました。
写真:長﨑美柚(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
高校は大原学園高等学校に進学し、引き続きJOCエリートアカデミーにも在籍しました。高校生になると、国際大会でも活躍することも多くなり、ITTFワールドツアーのU21の部でベスト4、ITTFチャレンジシリーズでは優勝するなどの活躍を見せています
また、2019年のITTFワールドツアーグランドファイナルでは、木原美悠と組んだ女子ダブルスで中国ペアを下し、優勝を果たすなど、今勢いに乗る若手選手の1人です。
写真:長﨑美柚(左)と木原美悠/撮影:ラリーズ編集部
Tリーグに参戦するために、3シーズン木下アビエル神奈川に所属していました。2020-2021シーズンはシングルス9勝6敗、ダブルス14勝5敗と好成績を収め、チームのシーズン首位に貢献。ベストペア賞を受賞しました。
写真:浜本由惟と長﨑美柚/撮影:ラリーズ編集部
高校卒業後は2021年4月からは日本生命に所属し、日本生命レッドエルフの一員としてTリーグに参戦し、チームの4連覇に大きく貢献しました。
2022年3月には第1回パリ五輪代表国内選考会(TOP32東京大会)に参加しますが、この大会で長﨑は大きく輝きます。準々決勝で東京五輪代表の伊藤美誠(スターツ)に勝利すると、続く準優勝では佐藤瞳(ミキハウス)を撃破。決勝では早田ひな(日本生命)に惜敗するも、堂々の準優勝を果たします。
そして、2022年4月には日本生命を退社し、木下グループへ所属先を変更。Tリーグでは木下アビエル神奈川に復帰しました。
自身のTwitterでも、チームの和気あいあいとした雰囲気を感じさせる投稿をしています。こちらにも注目です。
長﨑美柚のSNS
猪突猛進🤣🐷🐷💪🏻 pic.twitter.com/eEW6gYrQFo
— 長﨑 美柚 Nagasaki Miyuu (@nagasaki_miyuu) December 12, 2020
長﨑美柚のプレースタイル
長﨑美柚の戦型は左シェーク裏裏ドライブ型で、160cmの恵まれた体格と強いフィジカル、長いリーチを活かした両ハンドドライブが武器。チキータの技術も高く、ボールにも威力があり、高い攻撃力を備えたオールラウンダーとして将来を期待されています。
長﨑美柚の使用用具
長﨑美柚のラケットはバタフライの『インナーフォースレイヤーALC』、ラバーは両面にバタフライの『テナジー05』を使用しているようです。
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長﨑美柚の世界ランキング
長﨑美柚の世界ランキングは35位(2023年4月時点)で、最高ランキングは34位(2018年9月)です。
2016年2月時点で241位だったものの、国際大会で好成績を残すようになると、徐々にランキングを上げ、2018年9月に自己最高位である34位になりました。
長﨑美柚の国内大会での主な戦績
2012年 | 全日本選手権(カブの部) | 女子シングルス:優勝 |
2013年 | 全日本選手権(ホープスの部) | 女子シングルス:準優勝 |
2014年 | 全日本選手権(カデットの部) | 13歳以下女子シングルス:準優勝 |
2016年 | 全日本選手権(カデットの部) | 14歳以下女子シングルス:優勝 |
2017年 | 全日本選手権 | ジュニア女子シングルス:準優勝 |
2018年 | 全日本選手権 | ジュニア女子シングルス:優勝 |
2019年 | 全日本選手権 | 混合ダブルス:準優勝、ジュニア女子シングルス:ベスト4 |
2021年 | 全日本社会人選手権 | 女子シングルス:優勝 |
2020年 | 全日本選手権 | 女子ダブルス:ベスト4 |
2022年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:ベスト8 |
TOP32東京大会 | 女子シングルス:準優勝 |
長﨑美柚の国際大会での主な戦績
2016年 | チェコジュニア&カデットオープン | U15女子シングルス:優勝 |
フランスジュニア&カデットオープン | U15女子シングルス:優勝 | |
スペインジュニア&カデットオープン | U18女子シングルス:優勝、U15女子シングルス:優勝 | |
香港ジュニア&カデットオープン | U15女子シングルス:優勝 | |
2018年 | スロベニアオープン | 女子ダブルス:準優勝、U21女子シングルス:準優勝 |
2019年 | アジアジュニア&カデット選手権 | U18女子シングルス:優勝 |
世界ジュニア選手権 | U18女子シングルス:金メダル | |
スロベニアオープン | 女子ダブルス:優勝、U21女子シングルス:優勝 | |
ドイツオープン | 女子ダブルス:準優勝 | |
オーストリアオープン | 女子ダブルス:優勝 | |
クロアチアオープン | 女子ダブルス:優勝 | |
グランドファイナル | 女子ダブルス:優勝 | |
2020年 | カタールオープン | 女子ダブルス:準優勝 |
2021年 | WTTスターコンテンダードーハ | 女子シングルス:ベスト16 |
2022年 | WTTコンテンダーリマ | 女子シングルス:準優勝 |
WTTコンテンダーチュニス | 女子シングルス:ベスト4 | 世界卓球成都大会 | 女子団体:銀メダル |
2023年 | WTTスターコンテンダーバンコク | 女子シングルス:ベスト4 |
まとめ
幼少期からトップを走り続け、一般の部への参加という1つ上のステージに移っても、活躍し続けている長﨑美柚。そんな彼女のこれからの活躍が楽しみでなりません。