文:ラリーズ編集部
今回は、フレイタス、アポローニャとともにポルトガルの「三銃士」と呼ばれ、2014年のヨーロッパ選手権団体ではポルトガル代表として見事初優勝を果たしたジョアン・モンテイロを紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
このページの目次
ジョアン・モンテイロとは?
ジョアン・モンテイロは、ポルトガル出身の長身左腕で、Tリーグ2019-2020シーズン途中から木下マイスター東京に加入したフレイタス、Tリーグ・T.T彩たまでプレー経験のあるアポローニャとともにポルトガルを長年引っ張ってきた選手です。
そんな「三銃士」の1人、ジョアン・モンテイロのプロフィールを見ていきましょう。
ジョアン・モンテイロのプロフィール
ジョアン・モンテイロは1983年8月29日生まれの39歳(2023年8月時点)で、ポルトガル出身です。
2016年の世界卓球マレーシア団体戦では、第2試合で当時世界ランキング7位の水谷隼と対戦しました。0-2と追い詰められた状況から、吹っ切れたように思い切りのよいプレーを見せ、大逆転勝利を収めました。
シングルスだけでなく、ステファン・フェゲル(オーストリア)やアポローニャと組んだダブルスでも結果を残しています。2015年のヨーロッパ選手権では、フェゲルとのダブルスで優勝を飾っています。特に2019年の世界卓球ブダペストでは、アポローニャとダブルスを組み、準々決勝でドイツのボル・フランチスカのペアを倒して銅メダルを獲得しました。
またプライベートでは2013年に、同じく卓球選手のダニエラ・ドデアンと結婚しています。ダニエラ・ドデアンはルーマニア代表で、北京五輪からリオデジャネイロ五輪まで、五輪に3大会連続で出場を果たしています。2016年にはドデアンとの混合ダブルスで、ヨーロッパ選手権を制しています。モンテイロのインスタグラムにはドデアンとのツーショットが度々載せられており、仲の良い様子がうかがえます。
ジョアン・モンテイロのプレースタイル
ジョアン・モンテイロの戦型は、左シェーク裏裏の攻撃型です。長身でパワーがあり、ラリーに強いことが特長の選手です。攻撃力があり、ラリーに持ち込んで威力のあるフォアで仕留めることが多いです。中陣・後陣からでもパワーのあるボールを送ることができ、大きなラリーで卓球ファンを魅了しています。
ジョアン・モンテイロと同じくポルトガル代表のマルコス・フレイタスも、長身を活かしたドライブが持ち味の左腕です。安定感があり、Tリーグでも木下マイスター東京の一員として、活躍を見せています。
ジョアン・モンテイロが使うサーブは投げ上げサービスがほとんどで、ショートサーブやロングサーブを出し分けています。レシーブはストップやツッツキがメインですが、フリックやチキータといった攻撃的なレシーブも、時折用います。立ち上げはフォアで行うことが多く、ドライブが入り出すと勢いを止めることができないため、乗せると怖い選手の1人です。
ジョアン・モンテイロの使用用具
バタフライの契約選手であるジョアン・モンテイロは、ラケットはバタフライの『フレイタス ALC』、ラバーは両面にバタフライの『ディグニクス09C』を使用しています。
>>【卓球】フレイタスALCの性能を徹底レビュー ポルトガル代表の名手が使うラケットの性能とは?
>>【卓球】ディグニクス09Cの性能を徹底レビュー 粘着愛好家にもってこいの最先端ラバー
ジョアン・モンテイロの世界ランキング
ジョアン・モンテイロの世界ランキングは132位(2023年8月時点)で、最高ランキングは29位(2015年8月)です。
ジョアン・モンテイロの主な戦績
2012年 | ロンドン五輪 | 男子シングルス:ベスト64 |
2014年 | ヨーロッパ選手権 | 男子団体:金メダル |
2015年 | ヨーロッパ選手権 | 男子ダブルス:金メダル |
2016年 | ヨーロッパ選手権 | 混合ダブルス:金メダル |
ヨーロッパトップ16 | 男子シングルス:準優勝 | |
2019年 | ヨーロッパ競技大会 | 男子団体:銅メダル |
ヨーロッパ選手権 | 男子団体:銀メダル | |
世界卓球ブダペスト大会 | 男子ダブルス:銅メダル | |
2021年 | ヨーロッパ選手権 | 男子ダブルス:銅メダル |
2022年 | 地中海競技大会 | 男子団体:銀メダル |
まとめ
歳を重ねても「三銃士」の一員として、ポルトガルを引っ張り支え続けるジョアン・モンテイロ。今後もシングルス、ダブルスともに活躍が期待されます。