今回は、全日本社会人を2度制覇、全日本選手権でも3位入賞を経験している実力派の大矢英俊(ファースト)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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大矢英俊とは?
大矢英俊は全中・インターハイ・全国学生選抜と学生時代に数々のタイトルを獲得し、社会人になってからも全国大会を制覇しているトップ選手の1人です。その気迫のあるプレーと独特なフォームが、彼の特徴です。
国内でも屈指の実力を持つ大矢英俊のプロフィールについて詳しく見ていきましょう。
プロフィール
大矢英俊は、1988年8月10日生まれの33歳(2021年9月時点)です。三重県松阪市出身で、中学は水谷隼(木下グループ)や丹羽孝希(スヴェンソン)ら数々のトップ選手を輩出してきた青森山田中に進みました。
2003年に全国中学校卓球大会男子シングルスで優勝すると、3年後にはインターハイで優勝、さらにその翌年から2年連続で全日本選手権男子シングルス第3位に輝く快挙を達成しました。2009年にはジャパンオープンと中国オープンで、U21男子シングルス優勝と国際大会でも活躍できる実力を持っていました。
青森大学を卒業した後は日産自動車、東京アートに所属し、日本リーグに出場していました。1部リーグで大きく勝ち越し、全日本社会人選手権でも優勝を飾っています。2016年に、元全日本ダブルス女王の大矢(旧姓:中島)未早希さんと入籍し、2018年に結婚式を挙げています。2019年にファーストに所属し、その年の全日本社会人選手権を優勝で飾ると、2021年にはTリーグ・岡山リベッツに加入することが決定しました。
大矢英俊はTwitterもやっています。こちらにも注目です。
大矢英俊のTwitterはこちら!
最高です💪🔥 https://t.co/pKSj9pG5zc
— 大矢英俊 (@hoikoroitame) September 11, 2021
プレースタイル
大矢英俊は右シェーク裏裏の攻撃型で、前陣での打点の早い攻撃とミスの少ない連続攻撃が特徴です。
大矢英俊は打球のフォームが独特なことで知られていますが、そのフォームから放たれる打球に安定感がありミスが少ないです。特に両ハンドのブロック・カウンターは彼の得意技であるといえるほど決定率が高いです。また、大矢は前陣でプレーすることが多く滅多に下がりません。それ故に自分が前陣で戦えるような戦術を立てるのがうまいです。
台上技術は他の選手よりも早い打点で捉えて返球し、時間を与えないことで相手を下げさせて、相手の返球には前陣でブロックやカウンターを仕掛けるパターンが多いです。その台上技術のレベルも高く戻りも早いために相手も大矢の球を利用して打つのは難しいです。ドライブも安定感と威力を両立させているため、まさに攻めてよし、守ってよしの選手であるといえます。
使用用具
大矢英俊はBUTTERFLYの契約選手で、ラケットはZLカーボン搭載の特注ラケット、ラバーは両面に『ディグニクス80』を使用しています。
『ディグニクス80』は、「ディグニクス」シリーズの中でもバランス型のラバーで、スピードとスピンを高いレベルで両立させています。そのバランスの良さから特に日本選手が使用することが多く、BUTTERFLYの契約選手では大矢の他に水谷隼(木下グループ)、宇田幸矢(明治大)らが使用しています。
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世界ランキング
大矢英俊の世界ランキングは2021年9月時点でありません。2015年を境に日本リーグに専念するようになったため、近年の国際大会の出場がほとんどありません。過去最高ランクは2014年11月の104位です。
大会での主な成績
2003年 | 全国中学校卓球大会 | 男子シングルス優勝 |
2005年 | 全日本選手権 | ジュニア男子シングルス第3位 |
2006年 | 高校総体 | 男子シングルス優勝 |
2007年 | 全日本選手権 | 男子シングルス第3位 |
2008年 | 全日本選手権 | 男子シングルス第3位 |
全日本学生選抜卓球大会 | 男子シングルス優勝 | |
2009年 | ジャパンオープン | U21男子シングルス優勝 |
中国オープン | U21男子シングルス優勝 | |
2011年 | 全日本社会人選手権 | 男子シングルス優勝 |
2019年 | 全日本社会人選手権 | 男子シングルス優勝 |
まとめ
数々の栄光を手にしてきた男が、全日本選手権の表彰台に再び上がる日が来るのか。今後の彼の活躍に目が離せません。