文:ラリーズ編集部
今回は、2016年のリオ五輪の団体で銀メダルを獲得した実績を持つ、ドイツ代表のペトリッサ・ゾルヤについて紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
ヨーロッパのトッププレーヤーとして活躍し、東京五輪にも出場するペトリッサ・ゾルヤのプロフィールを見ていきましょう。
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ペトリッサ・ゾルヤとは?
ペトリッサ・ゾルヤは、2019年と2020年のヨーロッパトップ16で2年連続優勝などの実績を持つドイツの代表選手です。2016年のリオ五輪では、ハン・イン、シャン・シャオナとともに出場した団体戦でチームの銀メダル獲得に大きく貢献するなど、ヨーロッパを代表する選手の一人として活躍しています。
卓球強豪国ドイツの主力選手として活躍しているペトリッサ・ゾルヤのプロフィールを見ていきましょう。
プロフィール
ペトリッサ・ゾルヤは、1994年3月11日生まれの27歳(2021年5月時点)のドイツ人卓球選手で、オーストリアの代表選手であるアメリア・ゾルヤの妹です。前陣でのパワフルな両ハンドドライブを武器にしている選手です。ヨーロッパトップ16で2年連続優勝など、ヨーロッパの大会ではシングルス・ダブルスともに好成績を収めています。
ワールドツアーのU21では、2012年のドイツオープン優勝、2014年のカタールオープン優勝など多くの大会で好成績を残してきました。
写真:ペトリッサ・ゾルヤ(ドイツ)/提供:ittfworld
シニアでも、2015年のドイツオープン優勝などの実績を残しています。ダブルスでも、2017年の韓国オープンで優勝、2020年のドイツオープンでベスト4などの実績を持ち、幅広く活躍しています。
2016年のリオ五輪では、団体戦の準決勝で日本代表と対戦しました。ペトリッサ・ゾルヤは、ダブルスで福原愛/伊藤美誠ペアと、シングルスで伊藤美誠と対戦し、どちらもフルゲームの激戦の末勝利してチームの決勝進出に大きく貢献しました。
東京五輪にも出場することが決まっています。ゾルヤは、団体戦、女子シングルス、混合ダブルスの3種目に出場します。
プレースタイル
ペトリッサ・ゾルヤの戦型は、左シェーク裏裏のドライブ型です。前陣での回転量の多いパワフルな両ハンドを武器としている選手です。ほかのヨーロッパ選手に比べて前陣でのラリーを得意としており、アジア選手に近いプレースタイルが特徴的です。
写真:ペトリッサ・ゾルヤ/提供:ittfworld
サーブは比較的シンプルな下回転やナックルのサーブを中心にバックサーブやYGサーブなども使います。右利きの選手のフォアサイドとバック深くのコースにサーブを出し分け、バックハンドの連打につなげていくという左利きらしいサーブの配球で3球目以降のラリーを有利に進めます。レシーブは、チキータやフォアハンドのフリックなど、攻撃的なレシーブを多用します。
ラリーでは、前陣での回転量の多い両ハンドで得点します。特に、バックハンドは打点が早く、コースの打ち分けも上手いので強力な武器となっています。
使用用具
ペトリッサ・ゾルヤの使用用具は、ラケットがヨーラの「グリーンライン ファースト」で、ラバーはフォア面にヨーラの「リズム」、バック面にヨーラの「リズム 425」を使用しているようです。
世界ランキング
ペトリッサ・ゾルヤの2021年5月時点での世界ランキングは19位です。最高ランキングは13位(2016年6月)です。2012年の9月以降、常に2桁の順位をキープしており、アジア選手が多く連なるランク上位に入り込んでいます。
国際大会での主な成績
2012年 | ドイツオープン | U21シングルス優勝 |
2015年 | ドイツオープン | U21シングルス優勝、シングルス準優勝 |
2016年 | リオデジャネイロ五輪 | 団体準優勝 |
2017年 | 韓国オープン | ダブルス優勝(シャン・シャオナペア) |
2019年 | 世界選手権 | 混合ダブルスベスト4(パトリック・フランチスカペア) |
ヨーロッパトップ16 | シングルス優勝 | |
2020年 | ドイツオープン | ダブルスベスト4(ニーナ・ミッテルハム) |
ヨーロッパトップ16 | シングルス優勝 |
まとめ
ドイツの代表選手として五輪で活躍し、ヨーロッパの大会で多くの好成績を残しているペトリッサ・ゾルヤ。欧州のトッププレーヤーとして成長し続けている彼女は今後日本選手の脅威となるでしょう。
ペトリッサ・ゾルヤは今後のワールドツアーや東京五輪でどのような活躍を見せるのか。彼女の今後の活躍に期待が高まります。