文:ラリーズ編集部
今回は、2018年のヨーロッパ卓球選手権でシングルスベスト4、女子ダブルス2位、混合ダブルス2位と近年になって欧州のトッププレイヤーとして頭角を現しているソフィア・ポルカノバについて紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れます。
このページの目次
ソフィア・ポルカノバとは?
ソフィア・ポルカノバは2018年のヨーロッパ卓球選手権でシングルスベスト4、女子ダブルス2位、混合ダブルス2位と好成績を収めました。その後もワールドツアーでダブルスの成績を残し続け、シングルスでも女子ワールドカップやT2ダイヤモンド・マレーシアにも出場するなど世界のトップ選手として活躍しています。
ソフィア・ポルカノバのプロフィール
ソフィア・ポルカノバは1994年9月3日生まれの28歳(2023年8月時点)で、オーストリア出身です。女子の中では大きい180cmの身長を誇り、上から打ち込んでいく強力なドライブを武器とする選手です。若手ながらヨーロッパ選手権やヨーロッパ・トップ16などの欧州の大会でシングルス・ダブルスともに好成績を収めています。
ワールドツアーのU21では2013年、2014年に優勝を重ね成績を残していました。シニアでは2017年のクロアチアオープンで日本の橋本帆乃香に敗れたものの準優勝に輝きました。その後、2018年のヨーロッパ卓球選手権でシングルスベスト4、女子ダブルスと混合ダブルスの2つのダブルス種目で準優勝に輝き注目を集めました。
2019年にはヨーロッパトップ16で3位となり、T2ダイヤモンド・マレーシアにルーマニアのスッチとともに欧州女子を代表し出場しました。2020年1月時点の世界ランキングでは14位で、欧州女子のトップに位置しています。
2019年11月には木下アビエル神奈川からTリーグ参戦が発表され、いまだ初勝利は収めていませんがチーム初のヨーロッパ選手として注目を浴びています。
ソフィア・ポルカノバのプレースタイル
ソフィア・ポルカノバの戦型は、左シェーク裏裏ドライブ型です。180cmという身長を生かした両ハンドによるパワードライブが武器の選手です。ヨーロッパの選手らしく、台からやや距離をとり、中陣から威力のあるボールを打ち込むプレイヤーで、特にリーチを生かしたバックハンドでの攻撃が得意です。
サーブは順横下回転サーブを中心にYGサーブを使用します。右利きの選手に対し順横下サーブでフォアサイドに出るか出ないかのコースとバック深くを突き、得意なバックハンド連打に繋げていく場面が見られます。レシーブではフォア側のサーブに対しても、長い手足を生かしバックで回り込みチキータや台上ドライブを放ち、先手を奪います。
ソフィア・ポルカノバの使用用具
バタフライの契約選手であるソフィア・ポルカノバは、ラケットはバタフライの『インナーフォースレイヤー ZLC』、フォア面はバタフライの『ディグニクス05』、バック面はバタフライの『テナジー64』を使用しているようです。
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ソフィア・ポルカノバの世界ランキング
ソフィア・ポルカノバの世界ランキングは18位(2023年8月時点)で、最高ランキングは10位(2022年10月)です。
ソフィア・ポルカノバの主な戦績
2017年 | クロアチアオープン | 女子シングルス:準優勝 |
2018年 | ヨーロッパ選手権 | 女子シングルス:銅メダル、女子ダブルス:銀メダル、混合ダブルス:銀メダル |
2019年 | ヨーロッパトップ16 | 女子シングルス:3位 |
ブルガリアオープン | 女子ダブルス:ベスト4 | |
チェコオープン | 混合ダブルス:ベスト4 | |
2021年 | 東京五輪 | 女子シングルス:ベスト16 |
WTTコンテンダーチュニス | 女子シングルス:ベスト4 | |
2022年 | WTTシンガポールスマッシュ | 女子シングルス:ベスト8、女子ダブルス:ベスト4 |
WTTコンテンダーザグレブ | 女子ダブルス:ベスト4 | |
WTTスターコンテンダーブダペスト | 女子ダブルス:ベスト4 | |
ヨーロッパ選手権 | 女子シングルス:金メダル、女子ダブルス:金メダル、混合ダブルス:銅メダル | |
2023年 | WTTコンテンダーアンマン | 女子シングルス:ベスト4 |
WTTシンガポールスマッシュ | 女子シングルス:ベスト8 |
まとめ
欧州選手権で好成績を収め、ダブルス巧者でもあるソフィア・ポルカノバ。欧州を代表するプレイヤーに成長し続けている彼女が今後日本選手の脅威となるのは間違いない。Tリーグに参戦しているとあってプレーを近くで見れるチャンスもあり、今後も楽しみな選手です。