文:ラリーズ編集部
今回は、Tリーグ4連覇を果たした日本生命レッドエルフの一員として、優勝に貢献した森さくらについて紹介します。プロフィール、プレースタイル、使用用具などの基本的な情報から世界ランキングを上げる要因にもなっている国際大会での戦績についても触れます。
>>“高2で福原愛下し卓球全日本2位” 森さくらを苦しめた呪縛<前編>
>>森さくら「初めて卓球の楽しさに気付けた」卓球人生変えた恩師との出会い<中編>
>>転機は「インドの“さくら”コール」 Tリーグ最多勝・森さくら誕生秘話<後編>
このページの目次
森さくらとは?
2014年全日本選手権の女子シングルスで福原愛に勝利し、話題になりました。その後も国内大会や国際大会で数々の大会で好成績を残している選手です。
森さくらのプロフィール
森さくらは1996年4月17日生まれの28歳(2024年5月時点)で、大阪府大阪市出身です。
森は3歳からラケットを握り、2004年の8歳の時に全日本選手権バンビの部で優勝しました。中学校は水谷隼さんらを輩出した強豪・青森山田中学に進学し、2010年の全日本選手権カデット女子14歳以下女子シングルスで準優勝を果たしました。
写真:2013年全日本女子シングルス準優勝に輝いた森さくら/撮影:アフロスポーツ
高校は大阪の昇陽高校に入学すると、全日本選手権ジュニア女子シングルスで3位、女子シングルスでもベスト16に入るなど活躍を見せました。
2014年の全日本選手権では日本を代表する卓球選手でもある福原愛さんに勝利し、決勝に進出。準優勝を果たしました。また、全日本選手権での結果から、協会推薦により世界選手権の団体日本代表にも選出され、世界選手権でも勝利をあげています。
写真:森さくら/撮影:ラリーズ編集部
高校卒業後は現在も在籍している日本生命に入社すると、全日本選手権や国際大会で多くの成績を残しました。2017年のITTFワールドツアーインドオープンでは一般の部とU21の部の両方で優勝し、2冠を達成しました。
また、インドリーグにも参戦し、結果を残しました。「リーグは3ヶ所で1週間ずつ試合があるんですが、試合中大きな声を出すからか、どこでも敵味方関係なくファンが“さくらコール”やってくれたこともありました。インドの観客は騒いでる方を応援してくれるので私にはピッタリの場所で、めちゃくちゃ楽しかったです」と異国での挑戦を振り返っています。
2018年から始まったTリーグでは日本生命レッドエルフに所属し、Tリーグ初代王者になり、チームに貢献しました。Tリーグセカンドシーズンでは、リーグ最多の14勝をあげ、最多勝を獲得。チームのレギュラーシーズン1位に貢献しました。
写真:森さくら/撮影:ラリーズ編集部
3rdシーズンでは、シングルス5勝11敗と苦しみましたが、チームのレギュラーとして日本生命レッドエルフの3連覇に貢献しました。チェコリーグのホドーニンでもプレーしており、2020-2021シーズン女子ヨーロッパチャンピオンズリーグでは7戦7勝と圧倒的な成績を残しました。
森さくらのSNS
X(旧Twitter)
4連覇🏆
みんなと一緒に戦えて本当に幸せです!今シーズンもたくさんの応援ありがとうございました🧚♀️❤️ pic.twitter.com/VxBDzA7lap
— 森 さくら (@popo__pokoko) March 4, 2022
森さくらのプレースタイル
森さくらの戦型は右シェークドライブ型で、中陣からでもバックハンドドライブを打ち、巻き込みサービスからの攻撃と強烈な両ハンドドライブを得意としています。
またどんな状況下でも臆することなくプレーすることが出来る強いメンタルも持ち合わせています。大きな声を出し、自らを鼓舞するのも森さくらのプレースタイルの特徴の1つです。
森さくらの使用用具
バタフライの契約選手である森さくらは、ラケットはバタフライの『インナーフォースレイヤー ALC』、ラバーはフォア面にバタフライの『テナジー05ハード』、バック面にバタフライの『ディグニクス05』を使用しているようです。
>>【卓球】インナーフォースシリーズ徹底分析!BUTTERFLYの大人気ラケットシリーズ
>>【卓球】テナジー05ハードを徹底解説! 大人気ラバーの重さや寿命とは
>>【卓球】ディグニクス05の性能を徹底レビュー 寿命やテナジーとの比較も
森さくらの世界ランキング
森さくらの世界ランキングは30位(2024年7月時点)で、最高ランキングは17位(2018年2月)です。
森さくらの国内大会での主な戦績
2011年 | 全中 | 女子団体:準優勝 |
2013年 | 全日本選手権 | ジュニア女子シングルス:3位 |
インターハイ | 女子シングルス:3位 | |
2014年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:準優勝 |
インターハイ | 女子シングルス:準優勝 | |
2017年 | 全日本選手権 | 女子ダブルス:3位(ペア:若宮三紗子) |
2019年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:3位 |
2020年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:ベスト16 |
2021年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:ベスト16 |
2022年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:ベスト16 |
森さくらの国際大会での主な戦績
2014年 | ジャパンオープン | U21女子シングルス:優勝 |
ベラルーシオープン | 女子シングルス:ベスト4、U21女子シングルス:優勝 | |
世界選手権東京大会 | 女子団体:銀メダル | |
2016年 | オーストラリアオープン | U21女子シングルス:準優勝 |
オーストリアオープン | U21女子シングルス:優勝 | |
スウェーデンオープン | U21女子シングルス:準優勝 | |
2017年 | インドオープン | 女子シングルス:優勝、U21女子シングルス:優勝 |
2022年 | WTTフィーダードーハ | 女子シングルス:ベスト8 |
WTTフィーダーフリーモント | 女子ダブルス:優勝(ペア:笹尾明日香) | |
WTTフィーダーウェストチェスター | 女子ダブルス:優勝(笹尾明日香) | |
WTTコンテンダーリマ | 女子ダブルス:優勝(ペア:笹尾明日香) | |
2023年 | WTTフィーダーバンコク | 女子シングルス:優勝 |
WTTフィーダーストックホルム | 女子シングルス:優勝 | |
2024年 | WTTコンテンダーメンドーサ | 女子シングルス:優勝、女子ダブルス:優勝(ペア:長﨑美柚) |
まとめ
日本のトップ選手として、Tリーグや国内大会、国際大会で活躍している森さくら。そんな彼女のこれからの活躍に期待です。
森さくら以外の日本選手のプロフィールはこちら
男子選手
宇田幸矢/水谷隼/丹羽孝希/及川瑞基/吉田雅己/木造勇人/森薗政崇/吉村和弘/吉村真晴/戸上隼輔/大島祐哉/上田仁/神巧也/松平健太/村松雄斗/松島輝空/英田理志/曽根翔/篠塚大登/吉山僚一/鈴木颯/田中佑汰/横谷晟/松下大星/龍崎東寅/松山祐季/田添健汰/平野友樹/有延大夢/高見真己/岸川聖也/田添響/町飛鳥/三部航平/谷垣佑真/濵田一輝/宮川昌大/柏竹琉/大矢英俊/郡山北斗/藤村友也/野田颯太/渡部民人/吉山和希/張本智和
女子選手
木原美悠/伊藤美誠/石川佳純/早田ひな/長﨑美柚/佐藤瞳/加藤美優/小塩遥菜/安藤みなみ/張本美和/芝田沙季/橋本帆乃香/平侑里香/平野美宇/成本綾海/松平志穂/浜本由惟/鈴木李茄/森薗美咲/前田美優/打浪優/塩見真希/大藤沙月/野村萌/森薗美月/皆川優香/相馬夢乃/四元奈生美/木村香純/山本笙子/梅村優香/赤江夏星/出澤杏佳/石垣優香/麻生麗名/永尾尭子/井林茉里奈/横井咲桜/白山亜美/大川真実/面田采巳/杉田陽南/谷岡あゆか/三村優果/枝廣瞳/鶴岡菜月/岡田琴菜/笹尾明日香/面手凛/小塩悠菜
森さくらインタビュー
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