2012年ワールドカップシングルス準優勝、2015年ヨーロッパ選手権大会シングルスで優勝、ダブルス準優勝に輝き、Tリーグではトップおとめピンポンズ名古屋の大黒柱として活躍する、ルーマニアのベテランプレイヤー、エリザベタ・サマラ選手を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても紹介します。
2021年5月の世界ランキングは31位、自身の最高位は13位(2014年9月)と世界ランキングの上位を維持し、長年にわたりルーマニアを引っ張っているサマラ。今回は、そんなサマラのプロフィールを見ていきましょう。
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このページの目次
エリザベタ・サマラとは?
エリザベタ・サマラは、2015年ヨーロッパ選手権大会シングルスで優勝を果たした、ヨーロッパのトップ選手の1 人です。2017年ヨーロッパ選手権団体戦では、チームの主力選手の1人として、ルーマニアの優勝に貢献しました。
写真:エリザベタ・サマラ(ルーマニア)/撮影:ラリーズ編集部
2017年世界卓球デュッセルドルフ大会では、3回戦で佐藤瞳(ミキハウス)を撃破。続く4回戦では石川佳純(全農)に敗れたものの見事ベスト16進出を果たし、日本の卓球ファンにもインパクトを与えました。ルーマニア、そしてトップおとめピンポンズ名古屋の大黒柱として活躍を続けるサマラのプロフィールを見ていきましょう。
プロフィール
写真:エリザベタ・サマラ(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:©T.LEAGUE
エリザベタ・サマラは、1989年4月15日生まれの30歳(2019年11月現在)。中陣から放つ、強烈なフォアドライブが持ち味の選手です。
サマラが日本で一躍有名になったのは、2007年世界卓球クロアチア大会です。女子シングルス3回戦で、当時の全日本女王、平野早矢香さんと対戦し、中陣からの強烈な両ハンドドライブで勝利。世界卓球個人戦初出場にして、ベスト16入りし、トップ選手の仲間入りを果たしました。
その後も長く世界のトップで活躍し、特にヨーロッパ選手権においては、2009年、2012年にダブルス、そして2015年にシングルスを制し、2017年にはルーマニアの団体優勝に貢献するという、見事な結果を残しています。また、2019年11月の世界ランキングは30位と、高いレベルを維持していることがわかります。
写真:エリザベタ・サマラ(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:©T.LEAGUE
Tリーグでは、1stシーズンからトップおとめピンポンズ名古屋でプレーしており、3rdシーズンはチームの開幕からの連敗を11で止める勝利をあげるなどシングルス5勝6敗、ダブルス0勝2敗の成績を残しました。2021-2022シーズン(4thシーズン)もトップおとめピンポンズ名古屋でプレーすることが決まっています。
プレースタイル
サマラの戦型は、左シェーク裏裏ドライブ型で、しなやかなフォームから放たれる強烈な両ハンドドライブが武器の選手です。ヨーロッパの選手らしく、台からやや距離をとり、中陣から威力のあるボールを打ち込むプレイヤーで、特にフォアストレートへの攻撃が得意です。
また、女子選手には珍しいYGサーブの名手でもあり、多彩なテクニックも持ち味の一つ。甘いボールに対しては、コースのわかりづらいフォームからのフォアドライブで仕留め、台から下がっても中陣のバックハンドでしのぎ、反撃のチャンスを伺います。
使用用具
サマラはバタフライ特注のラケットを使用しているようです。ラバーは、フォア面にバタフライのテナジー05、バック面にバタフライのテナジー80を使用しているようです。
世界ランキング
サマラの世界ランキング最高位は、2014年9月の13位。2021年5月現在は31位とトップレベルを維持し、30歳というベテランプレイヤーの年齢に達しても、その力は衰え知らず。コンスタントに世界ランキングの10位台後半〜30位台前半を維持しています。
国際大会での主な戦績
2005年 | ヨーロッパ選手権 | 団体優勝 |
2007年 | ヨーロッパ・ジュニア | チャンピョン |
2009年 | ヨーロッパ選手権 | ダブルス優勝 |
2012年 | ヨーロッパ選手権 | ダブルス優勝 |
2015年 | ヨーロッパ選手権 | シングルス優勝 |
2017年 | ヨーロッパ選手権 | 団体優勝 |
まとめ
今回は、中陣からの両ハンドドライブで、長年にわたってルーマニアを引っ張る、サマラ選手を紹介しました。ヨーロッパのトッププレイヤーの1人として、末長く活躍しそうな選手です。また、トップおとめピンポンズ名古屋の大黒柱として、そのプレーを観戦できるのは、卓球ファンにとって嬉しい限り。若手の壁として、今後も活躍してくれること間違いなしです!