佐藤瞳の使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:佐藤瞳(ミキハウス)/撮影:ラリーズ編集部

卓球選手紹介 佐藤瞳の使用用具・大会成績・プロフィール

2024.07.10

文:ラリーズ編集部

今回は、2019年世界選手権女子ダブルス銅メダリストの佐藤瞳を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

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佐藤瞳とは?

佐藤瞳は、主に橋本帆乃香(ミキハウス)と組んだダブルスで数々の国際大会で入賞しています。また、シングルスでも2019年のグランドファイナルではリオ五輪女王・丁寧(ディンニン・中国)に勝利するなどの活躍を見せており、今最も勢いのある選手の1人です。その技術の高さから「日本最強のカットマン」と言われています。

佐藤瞳のプロフィール

佐藤瞳(さとうひとみ)は1997年12月23日生まれの26歳(2024年7月時点)で、北海道函館市出身です。小学校2年生のときに南茅部卓球少年団で卓球を始めました。小学6年で全日本ホープスで準優勝を果たして頭角を現すと、中学は地元の尾札部中に進学。全日本カデット3位や全中女子シングルス優勝など実績を残し、高校も北海道の札幌大谷高校に進学します。


写真:佐藤瞳/提供:ittfworld

高校進学後も2013年に1年生ながらインターハイ女子シングルス準優勝と力を見せ、この頃から国際大会にも出場をするようになります。高校2年生となった2014年には、韓国オープン、スウェーデンオープンのU21女子シングルス優勝を果たすと、同年の世界ジュニア選手権にも日本代表として出場。女子団体準優勝に貢献しました。

2015年には全日本選手権で自身初の女子シングルスベスト8入りを果たし、順風満帆な選手生活を送りますが、高校最後のインターハイは怪我に苦しみ、インハイ優勝は叶いませんでした。

高校卒業後は、数多くのトップ選手を輩出した名門・ミキハウスに入社。社会人となって以降も、国内・国際大会の両方でで活躍します。


写真:佐藤瞳/提供:ittfworld

世界選手権にも何度も出場し、2019年にはダブルスで銅メダルを獲得しました。

近年ではシングルスでも活躍しており、2019年のタイオープンで優勝などの実績を残しています。また、2020年のオマーンオープンのシングルス決勝の加藤美優との試合では、世界最長試合記録を更新する長期戦に勝利し、優勝を飾りました。


写真:佐藤瞳/撮影:ラリーズ編集部

2021-2022シーズン(4thシーズン)からはTリーグに参戦し、九州アスティーダに所属。シングルス6勝2敗、ダブルス10勝4敗の成績を残し、チームのプレーオフセミファイナル進出の原動力となりました。2022-2023シーズンは日本ペイントマレッツに移籍し、変わらずチームの主力として活躍しています。

佐藤瞳のプレースタイル

佐藤瞳の戦型は右シェーク裏表のカット型で、後陣での幅の広い守備と隙を突く攻撃が特徴です。

また、カットやツッツキの技術が高いため、「エンドレスリターン」と言われるほどラリーが続く選手です。その異名の如く、2020年のオマーンオープン女子シングルス決勝では加藤美優相手に、1時間38分という長時間の試合を制したことがあり、卓球史上最も長い試合の記録を打ち立てました


写真:佐藤瞳/提供:ittfworld

カットマンにも大きく2種類の戦い方があります。1つは隙あれば攻撃を行う攻撃型で、朱世赫(チュセヒョク・韓国)が代表例と言えます。もう1つは、自分が余裕をもって攻撃できるまで粘る守備型で、佐藤や橋本がこれにあたります。

攻撃型には攻撃に転じるためにカットが必要であるのに対し、守備型はカットそのもので相手のレシーブミスを誘うのが基本的な戦い方となるため、守備型にはカットの質が求められます。尚、カットの攻撃型には普通の攻撃型の選手と対等以上に打ち合える攻撃力が求められます。

佐藤はカットの質を高めるため、1日に何時間もカットの練習をし続けています。その成果がオマーンオープンで発揮されたと言えます。

佐藤瞳の使用用具

佐藤瞳はニッタクの契約選手であり、ラケットがニッタクの『剛力男子』、ラバーはフォア面に紅双喜の『狂飈NEO3』、バック面にニッタクの『ドナックル』を使用しています。

この「ドナックル」は表ソフトでありながら、粒高ラバーのような形状になっているため、カットの際に変化がつけやすいラバーと言えます。

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佐藤瞳の世界ランキング

佐藤瞳の世界ランキングは88位(2024年7月時点)で、最高ランキングは9位(2017年4月)です。

佐藤瞳の国内大会での主な成績

2009年 全日本選手権(ホープスの部) 女子シングルス:準優勝
2011年 全日本選手権(カデットの部) 14歳以下女子シングルス:3位
2012年 全中 女子シングルス:優勝
2013年 インターハイ 女子シングルス:準優勝
2014年 全日本選手権 ジュニア女子シングルス:ベスト8
2015年 全日本選手権 女子シングルス:ベスト8
2017年 全日本選手権 女子シングルス:3位
2018年 全日本選手権 女子シングルス:ベスト8、女子ダブルス:3位(ペア;橋本帆乃香)
2019年 全日本選手権 女子シングルス:ベスト8、女子ダブルス:3位(ペア;橋本帆乃香)
2020年 全日本選手権 女子シングルス:ベスト8
2021年 全日本選手権 女子シングルス:ベスト8
日本リーグビッグトーナメント 女子シングルス:優勝
2022年 全日本選手権 女子シングルス:ベスト8
TOP32東京大会 女子シングルス:4位
2023年 全日本選手権 女子シングルス:ベスト8、女子ダブルス:3位(ペア;橋本帆乃香)
TOP32平塚大会 女子シングルス:3位
2024年 全日本選手権 女子シングルス:ベスト16、女子ダブルス:準優勝(ペア:橋本帆乃香)

佐藤瞳の国際大会での主な成績

2013年 タイジュニア&カデットオープン ジュニア女子シングルス:優勝
アジアジュニア選手権 女子ダブルス:準優勝
2014年 韓国オープン U21女子シングルス:優勝
スウェーデンオープン U21女子シングルス:優勝
世界ジュニア選手権 女子団体:銀メダル
2015年 韓国オープン 女子ダブルス:準優勝
オーストラリアオープン 女子ダブルス:優勝(ペア:早田ひな)
2016年 クロアチアオープン 女子シングルス:優勝
ベラルーシオープン 女子ダブルス:優勝(ペア:橋本帆乃香)
オーストリアオープン 女子ダブルス:優勝(ペア:橋本帆乃香)
2017年 アジア選手権 女子ダブルス:銅メダル(ペア:伊藤美誠)、女子団体:銀メダル
2018年 スペインオープン 女子シングルス:準優勝、女子ダブルス:優勝(ペア:橋本帆乃香)
2019年 タイオープン 女子シングルス:優勝、女子ダブルス:ベスト4(ペア:橋本帆乃香)
世界選手権ブダペスト大会 女子ダブルス:銅メダル(ペア:橋本帆乃香)
アジア選手権 女子ダブルス:銅メダル(ペア:橋本帆乃香)、女子団体:銀メダル
ノースアメリカンオープン 女子シングルス:ベスト4、女子ダブルス:優勝(ペア:橋本帆乃香)
2020年 オマーンオープン 女子シングルス:優勝、女子ダブルス:優勝(ペア:橋本帆乃香)
2021年 WTTカップファイナルシンガポール 女子シングルス:ベスト8
2022年 世界選手権成都大会 女子団体:銀メダル
2023年 アジア選手権 女子団体:銅メダル
2024年 WTTフィーダーカッパドキア 女子シングルス:準優勝、女子ダブルス:優勝(ペア:橋本帆乃香)
WTTコンテンダーリオデジャネイロ 女子ダブルス:優勝(ペア:橋本帆乃香)
WTTスターコンテンダーバンコク 女子ダブルス:優勝(ペア:橋本帆乃香)

まとめ

エンドレスリターンで観客を沸かす日本最強のカットマンが国際大会で獲得なるか。今後の彼女のプレーに目が離せません。

佐藤瞳以外の日本選手のプロフィールはこちら

男子選手

宇田幸矢/水谷隼/丹羽孝希/及川瑞基/吉田雅己/木造勇人/森薗政崇/吉村和弘/吉村真晴/戸上隼輔/大島祐哉/上田仁/神巧也/松平健太/村松雄斗/松島輝空/英田理志/曽根翔/篠塚大登/吉山僚一/鈴木颯/田中佑汰/横谷晟/松下大星/龍崎東寅/松山祐季/田添健汰/平野友樹/有延大夢/高見真己/岸川聖也/田添響/町飛鳥/三部航平/谷垣佑真/濵田一輝/宮川昌大/柏竹琉/大矢英俊/郡山北斗/藤村友也/野田颯太/渡部民人/吉山和希/張本智和

女子選手

木原美悠/伊藤美誠/石川佳純/早田ひな/長﨑美柚/平野美宇/加藤美優/小塩遥菜/安藤みなみ/張本美和/芝田沙季/橋本帆乃香/平侑里香/森さくら/成本綾海/松平志穂/浜本由惟/鈴木李茄/森薗美咲/前田美優/打浪優/塩見真希/大藤沙月/野村萌/森薗美月/皆川優香/相馬夢乃/四元奈生美/木村香純/山本笙子/梅村優香/赤江夏星/出澤杏佳/石垣優香/麻生麗名/永尾尭子/井林茉里奈/横井咲桜/白山亜美/大川真実/面田采巳/杉田陽南/谷岡あゆか/三村優果/枝廣瞳/鶴岡菜月/岡田琴菜/笹尾明日香/面手凛/小塩悠菜

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