今回は、学生の中でもトップクラスの実力をつけてきている白山亜美(明徳義塾)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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白山亜美とは?
白山亜美は、中学生の時から着々と実力を上げてきている、学生の中でもトップクラスの戦績を持つ期待の若手です。中学生の時に、全日本選手権カデットの部14歳以下女子シングルスで優勝、全国中学校卓球大会の女子シングルスで準優勝と輝かしい成績を持っています。
中学から強豪の明徳義塾に進み、高校でもそのまま明徳義塾の主軸として活躍しています。それでは、白山亜美の詳しいプロフィールを見ていきましょう。
プロフィール
白山亜美は、2004年3月15日生まれの17歳(2021年8月時点)です。島根県出身で、小学3年生の時から東京の羽佳卓球俱楽部で練習を積んでいました。
小学校卒業後は高知県の名門である明徳義塾中に進学しました。中学生の時には下積みの成果が発揮されます。2年の時には全日本選手権カデット14歳以下女子シングルスで優勝、3年の時には国際大会へ出場とともに、全国中学校卓球大会の女子シングルスで準優勝を飾っています。
写真:白山亜美(明徳義塾)/撮影:ラリーズ編集部
高校も明徳義塾高へと進み、着々と実力をつけてきています。2021年の全日本選手権ジュニアの部では女子シングルスで第3位に輝くと、5月にはTリーグ・日本ペイントマレッツに所属することが発表されました。3月に行われた全国高校選抜でもチームの主軸として、女子団体ベスト4に貢献しています。
2021年8月に行われたインターハイでは、女子学校対抗準優勝、女子シングルスベスト8と好成績を残しています。
写真:2021年女子学校対抗準優勝の明徳義塾/撮影:ラリーズ編集部
プレースタイル
白山亜美は右シェーク裏裏の攻撃型で、前陣での高速バックハンドとフォアハンドのカウンターが特徴の選手です。
フォアハンドは決め球よりもつなぎのボールを送ることが多く、基本的にはバックハンドでラリーを展開します。バックハンドは前陣での速いテンポの中でも柔と剛をうまく使い分けることができます。男女ともにラリーがメインとなった現代卓球では、ラリーの中での緩急が重要となってきます。
写真:白山亜美(明徳義塾)/撮影:ラリーズ編集部
ボールの回転やスピードだけでは決まることが少なくなったため、多くの選手がラリーを重視しラリーの中で緩急を仕掛けることで相手の打球のタイミングをずらしてミスを誘うことが増えました。
白山はその現代卓球の波にうまく乗り、バックハンドで相手を揺さぶるのが得意です。また、サービスも強烈な回転をかけ、相手のレシーブが甘くなる瞬間を確実にとらえてドライブを放ちます。
使用用具
白山亜美の使用用具は、ラケットにBUTTERFLYの『インナーフォースレイヤー ZLC』、ラバーは両面にBUTTERFLYの「テナジー」シリーズを使用しているそうです。
この組み合わせで使用する選手は多く、かつてはBUTTERFLYからも推奨されていた王道のマッチングです。ZLカーボンの球持ちの良さと、「テナジー」シリーズのつかむ打球感がちょうどよく合わさるため、ボールをつかんでプレーしたい選手には最適な組み合わせといえます。
世界ランキング
白山亜美の世界ランキングはユースの部で239位(2021年8月時点)です。2019年には国際大会に出場し、勝利数も多かったためランキングが上昇していましたが、2020年以降は国際大会への出場が少なく低迷しています。自身最高ランクはカデットの部、ジュニアの部でともに2020年2月に更新していて、ジュニアでは67位、カデットでは54位となっていました。
直近の大会での主な成績
2018年 | 全日本選手権カデットの部 | 14歳以下女子シングルス優勝 |
2019年 | スウェーデンジュニア&カデットオープン | ジュニア女子シングルスベスト4、カデット女子シングルスベスト4 |
ポーランドジュニア&カデットオープン | カデット女子シングルスベスト4 | |
全国中学校卓球大会 | 女子シングルス準優勝 | |
2021年 | 全日本選手権 | ジュニア女子シングルス第3位 |
2021年 | インターハイ | 女子学校対抗準優勝 |
まとめ
明徳義塾を牽引しながら、Tリーガーとしても活躍が期待される彼女のこれからの活躍に目が離せません。