今回は、中高と全国大会で活躍し、大学でもその才能を光らせている杉田陽南(早稲田大)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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杉田陽南とは?
写真:杉田陽南(早稲田大学)/撮影:ラリーズ編集部
杉田陽南は、中学時代から全国大会で入賞する実力を持ち、大学でも1年生ながら大活躍している期待の若手です。全中選抜では女子団体優勝の立役者、高校生では大阪国際招待卓球選手権で女子シングルス優勝、大学でも新人戦やインカレで目覚ましい活躍を見せています。
中陣での男子顔負けの強烈なフォアハンドと安定感に富んだバックハンドで得点を量産する杉田陽南のプロフィールについて詳しく見ていきましょう。
プロフィール
写真:杉田陽南(早稲田大学)/撮影:ラリーズ編集部
杉田陽南は、2002年5月27日生まれの19歳(2021年10月時点)です。群馬県出身で、中学からは大阪の名門で、伊藤美誠(スターツ)や森さくら(日本生命)、皆川優香(大阪成蹊大)を輩出した昇陽中に所属して全中選抜や全中で女子団体準優勝、優勝を飾ってきました。
中学在学時にはジュニアアシスト卓球アカデミーにも所属し、鍛錬を続けていました。中学卒業後は、香ヶ丘リベルテ高校に進学し2020年の大阪国際招待卓球選手権では高校生ながら一般の女子シングルスで優勝を飾りました。2020年の全日本選手権ではジュニア女子シングルスで3位にも輝いています。
高校卒業後は大学卓球の強豪、早稲田大学のスポーツ科学部に進学し、関東学生新人戦で女子シングルス準優勝、全日本大学総合卓球選手権の女子団体ではシングルス6試合に出場して全勝、早稲田大の優勝に貢献しています。また、2021年からはTリーグ・トップおとめピンポンズ名古屋に所属することが決まり、更なる飛躍が期待されます。
プレースタイル
写真:杉田陽南(早稲田大学)/撮影:ラリーズ編集部
杉田陽南は右シェーク裏裏の攻撃型で、前中陣で男子顔負けのパワフルな両ハンドドライブを武器としている選手です。巻き込みサービスも彼女の得意技の1つです。
巻き込みサービスからの3球目攻撃はパワー重視です。ラリーになると今度はバックハンドは安定してつなぎながらチャンスを作り、フォアハンドで回転のかかった重いボールを打って相手のミスへつなげています。杉田が中陣で十分に戦えるのは、強靭なフットワークを持っているからです。そのフットワークの速さで、前陣でも回り込んでフォアハンドドライブを決める場面が時々見られます。
相手のサービスに対してはフリックやチキータよりもツッツキ、ストップを多用して相手に打たせてから、バックハンドでゆるく返球したり、フォアハンドで勢いのあるボールを打ったりと主導権を握って得点を決めることが多いです。
使用用具
写真:杉田陽南(早稲田大学)/撮影:槌谷昭人
杉田陽南のかつての使用用具は、ラケットがBUTTERFLYの『ビスカリア』で、ラバーはフォア面に紅双喜の「キョウヒョウ」シリーズ、バック面にヤサカの『ラクザ7』を使用していたそうです。
近年は女子選手でもフォア面に「キョウヒョウ」シリーズを中心とした粘着ラバーを使用する選手が増加しています。プラスチックボールに変更されてからは回転とパワーを重視した卓球が流行し、男女問わず粘着ラバーを使用する選手が増えました。また、バック面に使用している『ラクザ7』は、ヤサカ独自の技術である「ハイブリッドエナジー」を採用したスポンジによって、選手に合わせた最大値の回転とスピードを生み出すことができるラバーです。
世界ランキング
杉田陽南の世界ランキングは一般で568位、ユースの部で146位(2021年10月時点)です。2020年に一般の世界ランキングに登録されてからは、大きな変動はありません。ユースの部では2019年に登録してから4か月で2桁ランクにまで上昇していました。自身最高ランクは、一般とユースともに2020年12月時で、一般は561位、ユースの部は86位です。
大会での主な成績
2016年 | 全国中学校選抜大会 | 女子団体優勝 |
全国中学校卓球大会 | 女子団体準優勝 | |
全日本選手権カデットの部 | 女子ダブルス第4位 | |
2017年 | 全国中学校選抜大会 | 女子団体準優勝 |
大阪国際招待卓球選手権 | カデット女子シングルス優勝 | |
2020年 | 大阪国際招待卓球選手権 | 女子シングルス優勝 |
2021年 | 関東学生新人戦 | 女子シングルス準優勝 |
全日本大学総合卓球選手権 | 女子団体優勝(早稲田大) |
まとめ
女子選手では珍しい前中陣を自在に駆け回るパワフルな若手が、今後全日本選手権やTリーグ、そして国際大会で活躍する事ができるのか。今後の彼女の活躍に注目です。